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【瀬田ミニ展観:6/1~6/30】山本周五郎生誕120周年

Created: 2023/05/25 瀬田

2023年は山本周五郎(1903年6月22日~1967年2月14日)生誕120周年にあたります。山本周五郎といえば第17回直木賞を断固辞退したのをはじめ受賞を要請された文学賞のすべてを「文学は賞のためにあるのではない」と一蹴するという硬骨ぶりが有名です。そんな彼は新聞・雑誌記者を経て小説家となり初めは劇作や童話、少女小説の執筆を主としていましたが、1932年5月号『キング』に時代小説を発表して以降大人向けの大衆娯楽雑誌を作品活動の舞台とするようになり一時は文学作者や批評家からはほとんど黙殺された時代がありました。しかし彼は「文学には”純”も”不純”もなく”大衆”も”少数”もない。ただ”良い小説”と”わるい小説”があるばかりだ」との信念を貫き、日の当たらぬ庶民の側にたち既成の権威に抵抗する態度を持ち続けたのです。その功績を記念し、「山本周五郎賞」が新潮文芸振興会により創設されたのは彼の死後20年目の1987年9月のことでした。

展示期間:2023年6月1日(木)~2023年6月30日(金)
展示場所:瀬田図書館 本館B1階展観D(新館側)

関連サイト:山本周五郎賞

主な展示資料

     

『樅ノ木は残った上』
『樅ノ木は残った下』
『さぶ』
『赤ひげ診療譚』
『青べか物語』
『柳橋物語』

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