合同分科会 2022年度会合 「観る、識る、解る、届ける」
| 日時 | 2023年1月19日(木) 分科会 13:30~18:00 |
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| 開催方法 | 場所:神戸国際会議場 集合開催 ※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。 |
| 参加対象 | SS研会員機関にご所属の方 |
| 参加費 | 無料 |
| 参加申込み | 開催済 |
| その他 | 本会合は、2022年度冬イベント(18日:BoF、19日:合同分科会、20日:科学技術計算分科会、教育環境分科会、システム技術分科会)の一部です。 |
開催趣旨
ギガ,テラ,ペタ等のSI 接頭語に,ロナ,クエタと呼ばれる新しい接頭語が追加される ことになりました.これら新しい接頭語が必要となった背景には,デジタルデータの 爆発的な増加があると言われています。 日々生み出されるデータは多様化と高精細化が進み,これまでより多くのものを見たり 知ったりできる時代が近づきつつあります.その一方,膨大な量のデータが意味することを 理解して価値のある情報を掘り出し,必要とする人に必要な情報を届けることは易しいこと ではありません。2022 年度の合同分科会では,様々な現場でデータを作り出す技術,データ を理解して活用するための取り組み,必要な人に必要な情報を届ける仕組みにフォーカスを 当て,クエタ・バイト時代につながる情報活用のカタチについて考えます.
プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。
【公開可能な資料のみ会合後に掲載予定】
| Session1 [司会]荒井 亮太(富士通) | |
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| 13:30-13:40 |
会長挨拶
岡村 耕二 (九州大学情報基盤研究開発センター)
開催趣旨説明
楫 勇一 (名古屋大学)
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| 13:40-14:35 講演 45分 Q&A 10分 |
講演
人類の新しい眼「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」で宇宙を観る
播金 優一 (東京大学宇宙線研究所)プロフィール
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はNASA/ESA/CSAにより開発された大型赤外線望遠鏡です。他の望遠鏡に比べて10倍以上の圧倒的な感度を達成し、 宇宙初期に生まれた初代銀河等を観測することを目標としています。1990年代に始まったこの人類史上最大の望遠鏡プロジェクトは、多くの天文学者たちが その観測開始を待ち望んでいましたが、2022年夏についに本格的な観測が始まりました。取得されたデータからは日々驚くような発見が報告されています。 本講演ではジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の概要や運用方法について紹介した後、観測の様子や今後の展望についてお話しします。 天文学、宇宙望遠鏡、銀河形成、遠方宇宙、ビッグデータ
プレゼン資料(1/19版)(PDF:14.5MB)
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| 14:35-15:30 講演 45分 Q&A 10分 |
講演
宇和海海況情報サービス You See U-Sea 養殖を支えるICT
小林 真也 (愛媛大学)プロフィール
養殖業において、海水温は、魚介類の生育や給餌に影響を与え、赤潮や魚病の発生リスクにも関係している。さらに、 多地点・多深度の観測により、海域の海水を急激に入れ替える「急潮」や「底入り潮」の発生や規模を把握できる。 宇和海域において、リアルタイム海水温情報を公開する宇和海海況情報サービス「You see U-Sea」を実現した。安価で 高性能な常時多深度海水温観測装置の開発、センサーネットワークの構築、既存の観測装置と独自開発観測装置の情報を 共に集約するデータ集積サーバの構築、漁業者に分かりやすい海水温多深度時系列変化表示、海水温三次元分布アニメーションを 実現した。 養殖,多深度海水温,赤潮,魚病,海洋物理学,生育管理
プレゼン資料(1/19版)(PDF:13.2MB)
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| 15:30-15:50 報告 20分 |
BoF (Birds of a feather) 報告
・「認証について語り合おう!みんなのホンネ、組織の認証あれこれ」
・「富岳のいいところ、気になるところ」 ・「大学の教員は教育者なのか?」 前日に開催されましたBoFの報告をビデオでご紹介いたします。
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| 15:50-16:05 | 休憩(15分) |
| Session2 [司会]立川智章(東京理科大学) | |
| 16:05-17:00 講演 45分 Q&A 10分 |
講演
研究開発促進のための航空交通データの提供
岡 恵(電子航法研究所)プロフィール
安全で効率的な将来の航空交通システムの構築のため、産学官連携により長期ビジョンが策定された。その実現には更なる 研究開発の促進が必要であり、航跡データ(CARATS Open Data)の提供が2015年に開始された。 本講演では、CARATS Open Data提供の背景やデータの概要について説明し、実際の活用状況や活用促進の取り組みについて紹介する。 また、データ提供の一連の取り組みに参加してきた経験から、データ提供による変化や活用へ結びつけるための課題などについても報告する。 オープンデータ, データサイエンス, 航空交通管理, 管制情報処理システム, レーダーデータ
プレゼン資料(1/19版)(PDF:3.88MB)
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| 17:00-17:55 講演 45分 Q&A 10分 |
講演
サイバー文明時代のパーソナルデータCybernetic Avatarがもたらす世界
砂原 秀樹(慶応義塾大学)プロフィール
今やインターネットを基盤とするサイバー文明時代を迎えた。この中で、我々の行動はデジタルデータとして保存され実世界の自分とデジタル空間の自分が結びつけられ、それによって新たな体験を生み出すようになってきている。そしてさらに、Cybernetic Avatarといった人々を身体の束縛から解放するような技術が登場し、新たな生活空間を構成しようとしている。ここでは、デジタルデータの利活用とともにその管理・運用について考察する。 サイバー文明, 包括的統合パーソナル情報, 情報銀行, 身体拡張, Cybernetic Avatar
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| 17:55~18:00 |
閉会挨拶
野田 茂穂 (理化学研究所)
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| 18:00-18:05 |
副会長挨拶
高木 亮治 (宇宙航空研究開発機構)
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| 18:05-18:35 |
ネットワーキング(無料)
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講演者
人類の新しい眼「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」で宇宙を観る
2019年11月-2021年10月 University College London, Honorary Research Associate 兼任
2019年4月-2020年5月 日本学術振興会特別研究員(国立天文台)
2019年3月 東京大学理学系研究科物理学専攻修了 博士(理学)
2014年3月 東京大学理学部物理学科卒業
- 観測天文学
- 銀河形成・進化
- 遠方宇宙
- 日本天文学会 ・2022年 日本天文学会 欧文研究報告論文賞 ・2021年 第37回井上研究奨励賞
- 2019年 6th Galaxy Evolution Workshop the Best Oral Presentation Award
- 2019年 東京大学理学系研究科 研究奨励賞
- 2019年 東京大学宇宙線研究所 所長賞
宇和海海況情報サービス You see U-Sea
養殖を支えるICT
2006年4月 ? 現在 愛媛大学 大学院 理工学研究科 電子情報工学専攻 教授
2004年4月 ? 2006年3月 愛媛大学 工学部 情報工学科 教授
1999年4月 ? 2004年3月 愛媛大学 工学部 情報工学科 助教授
1997年5月 ? 2000年3月 金沢大学 大学院 自然科学研究科 数理情報科学専攻 助教授
1997年1月 ? 1999年4月 金沢大学 工学部 電気・情報工学科 助教授
1994年4月 ? 1996年12月 金沢大学 工学部 電気・情報工学科 講師
1991年4月 ? 1994年4月 金沢大学 工学部 電気・情報工学科 助手
1991年3月 大阪大学 大学院 工学研究科 通信工学専攻 博士後期課程 修了 (工学博士)
- 分散処理
その他,人材育成,地域活性化,情報通信技術の社会実装に関心がある.
- 電子情報通信学会
- 情報処理学会
- 電気学会
- 日本工学教育協会
- 日本感性工学会
- 日本水産学会
- IEEE Computer Society
- IEEE Communication Society
- ACM
- 2022年10月 デジタル庁 good digital award 2022 農業/水産/林業/食関連部門 最優秀賞
- 2019年1月 総務省 5G利活用アイデアコンテスト 総務大臣賞
- 2017年6月 総務省 情報通信月間 情報通信月間推進協議会会長表彰 情報通信功績賞
- 分散システム 第2版,共著,共立出版 2019年9月
研究開発促進のための航空交通データの提供
電子航法研究所 航空交通管理領域 主任研究員
- 航空交通の時間管理運用など管制運用に関する研究
- CARATS Open Dataや指標値算出などのデータを活用した研究
- 日本航空宇宙学会
- 2021年 第30回日本航空宇宙学会賞(技術賞/基礎技術部門)
- 2022年 文部科学大臣表彰 科学技術賞(科学技術振興部門)
- 2022年 日本航空協会表彰 航空特別賞
サイバー文明時代のパーソナルデータ
Cybernetic Avatarがもたらす世界
- モバイル通信技術
- センサネットワーク
- 知識情報構成技術
- モバイル通信技術
- センサネットワーク
- 知識情報構成技術