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SS研ICTフォーラム2022 備えあれば憂いなし!~BCPと情報セキュリティの勘所~

印刷用ご案内

日時 2022年10月5日(水) フォーラム 13:00-17:00
開催方法 場所:富士通汐留本社24階大会議室
(住所:東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター)

ハイブリッド開催 集合 + オンライン配信(ZOOM)
※会場は100名まで可能ですが、新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いいたします。
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 無料
参加申込み [開催済]
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

 近年、大学における情報通信技術(ICT)の本格的な利活用が急速に進んでおり、教育研究および業務基盤としての情報システムの重要性や大学が保有する情報資産の価値は日々増大している状況である。 だがその一方で、それらに関連するトラブルが増加しており、大学の継続的な事業およびサービス提供を脅かすリスクも増えてきている。 さらには、ここ最近世界的に大規模な自然災害や有事が相次いでおり、日本では地震、台風、大雨/大雪、火山の噴火など、次々と大規模災害に見舞われている。 また、サイバー攻撃は日々巧妙化・高度化し続けており、被害を最小限に抑えるセキュリティ対策を講じることが急務となっており、仮にサイバー攻撃を受けたとしても、事業を継続できる備えをすることが必要である。 大学が長期的な成長戦略を描くためにも、BCPと情報セキュリティへの対策は必須の事項となっている。
 そこで、本年度のシステム技術分科会2022年度会合では、大学における事業継続と情報セキュリティ対策を上手に効率よく策定/導入/運用するために 「備えあれば憂いなし ~BCPと情報セキュリティの勘所~」をテーマとし、 その導入経緯や制度作り、導入/活用事例、実際の経験、運用のコツ/秘訣、日頃の問題点や苦労点などの情報を共有し、 大学におけるBCPと情報セキュリティ対策について情報交換や議論を行いたい。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】

12:50- アクセス開始
13:00-13:05
開催趣旨説明
藤村 丞(福岡大学)
13:05-13:55
講演 40分
Q&A 10分
講演
国際規格マネジメントシステムと歩んだBCPの20年~可用性の不等式:BCMS>ITSMS>ISMSの味わい~
長谷川 孝博(静岡大学)プロフィール
 

 本学のBCP(BCMSはそのマネジメントシステム)は、ISMS(初認証2003年)やITSMS(初認証2013年)のマネジメント規格の運用の取組の中で培われてきた。いずれのマネジメントシステムのサービスの可用性を最大限に高めるための組織的な予防措置と捉えることができる。2010年から全学推進してきたクラウド化やその他の小中規模の管理策においても事故無く利便性の高いサービスを利用者に滞りなく提供するためのBCPの側面を持ち合わせている。本講演では、長年のマネジメントシステムと共に歩んできたBCPの取組と効能について事例を交えて紹介する。

 BCP、ISMS、ITSMS、情報基盤、可用性管理
13:55-14:05 休憩(10分)
14:05-14:55
講演 40分
Q&A10分
※リモート公演
室蘭工業大学のISMS/BCMSへの取り組み
セキュアで安心安全な大学の実現にむけて
桑田 喜隆(室蘭工業大学) プロフィール
 

 室蘭工業大学 情報教育センターでは、2014年に国際標準であるISMS(情報セキュリティ管理システム)およびのBCMS(事業継続管理システム)の認証を同時に取得し、以降その認証を維持しています。本講演では、取得に至った経緯やそのメリット、取得前後の職場の変化や認証維持のための日常の活動などについて紹介します。また、2020年に発生した新型コロナ感染症へのBCMSとしての対応についても併せて紹介します。

 ISMS/BCMS、事業継続管理システム、事業継続計画、情報セキュリティ、パンデミック対応
14:55-15:05 休憩(10分)
15:05-15:55
講演 40分
Q&A10分
講演
セキュリティインシデント対応から見えた今必要な対策とは
大迫 剛史(富士通株式会社) プロフィール
 

 2020年新型コロナウィルスにより企業・組織の急速なDX化や働き方の変革が進んできているが、同じく世の中のサイバー脅威も変化しながら多様化・複雑化している。これら脅威に適応したセキュリティ対策がとられておらず、不正アクセスを受け、セキュリティインシデントが発生してしまうケースが継続して多発している。本講演では、最近のインシデント対応事例を紹介しながら、今対応すべき対策について説明する。

 セキュリティインシデント、サイバー脅威、働き方の変化、セキュリティ対策
15:55-16:05 休憩(10分)
16:05-16:55
50分
パネルディスカッション
「備えあれば憂いなし! ~BCPと情報セキュリティの勘所~」
モデレータ:永田 正樹(静岡大学)
パネリスト:長谷川 孝博(静岡大学)
パネリスト:桑田 喜隆(室蘭工業大学)
パネリスト:大迫 剛史(富士通株式会社)
 

講演内容をベースにして、フォーラムのテーマに関連した様々な問題点についてディスカッションを行う。

16:55-17:00
閉会挨拶
加茂 聡 (高エネルギー加速器研究機構)

講演者 

国際規格マネジメントシステムと歩んだBCPの20年
~可用性の不等式:BCMS>ITSMS>ISMSの味わい~

lecturer
静岡大学
情報基盤センター長
静岡大学CISO
[略歴]
1997年03月 九州工業大学 大学院情報工学研究科 博士後期課程修了
1997年04月 静岡大学 工学部 システム工学科 助手 着任
2005年04月 静岡大学 情報基盤センター 着任 助教授
2009年04月 静岡大学 情報基盤センター 副センター長 准教授
2015年04月 静岡大学 CISO~至現在
2019年04月 静岡大学 情報基盤センター センター長 教授 ~至
[研究分野、研究テーマ]
  • 情報セキュリティ
  • リスクアセスメント
  • グリッド配線の描画手法
  • スケジューリング問題
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 日本ソーシャルデータサイエンス学会
  • スケジューリング学会

室蘭工業大学のISMS/BCMSへの取り組み
セキュアで安心安全な大学の実現にむけて

lecturer
桑田 喜隆(Kuwata Yoshitaka)
室蘭工業大学
ひと文化系領域(情報教育センター)
教授
[略歴]
1986年4月 日本電信電話会社 データ通信事業本部社員
1991年6月 マサチューセッツ大学 計算機科学科 客員研究員
1993年7月 NTTデータ 開発本部 課長代理
2012年7月 NTTデータ 基盤システム事業本部 部長
2014年4月 室蘭工業大学 ひと文科系領域 准教授
2016年4月 室蘭工業大学 ひと文科系領域 教授
[研究分野、研究テーマ]
  • クラウドコンピューティング
  • CSCW(Computer-Supported Cooperative Work)
  • フィジカルコンピューティング
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 人工知能学会
  • ACM

セキュリティインシデント対応から見えた今必要な対策とは

lecturer
大迫 剛史(Oosako Takeshi)
富士通株式会社 ネットワーク&セキュリティ事業本部
ゼロトラストサービス事業部
シニアディレクター
Global Fujitsu Distinguished Engineer
[略歴]
2010年よりサイバーセキュリティ対策をサービス提供する業務に従事。2012年から約2年間JPCERT/CCへ出向し、セキュリティアナリストとして、様々なセキュリティインシデントの対応にあたる。富士通へ帰社後、2015年にマルウェア解析やデジタルフォレンジック等のセキュリティ高度スキルを活かしてお客様支援を行うチーム「A3L(エーキューブラボ)」を立ち上げ様々なセキュリティインシデントの火消し対応に貢献。また2017年からは日本サイバー犯罪対策センターの脅威情報活用WGの主査としても活動中。現在、高度スキルを活用した様々なセキュリティ支援サービスの提供に従事している。