システム技術分科会 2021年度会合 クラウドサービス活用奮戦記 ~運用の悩み編~

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日時 2022年1月19日(水) 9:00-12:10(予定)
開催方法 オンライン開催(ZOOM)
参加対象 SS研会員機関ご所属の方
参加費 無料
参加申込み 開催済
申込み締め切りました。ご希望の方はSS研事務局までお問い合わせください。(ssken-office@ml.css.fujitsu.com)
その他 本会合は、2021年度冬イベント(18日:BoF、19日:システム技術分科会、合同分科会、20日:教育環境分科会科学技術計算分科会)の一部です。

開催趣旨

近年、多くの組織(大学・研究機関)が様々なクラウドサービスを導入/利用しているが、 本格的な利用が進むにつれて新たな課題が浮上してきた。 黎明期は組織におけるクラウドサービスの利用が議論され始め、次に電子メールサービスの クラウド化を皮切りに多くの組織が様々なクラウドサービスを利用し始めた。 現在では教育にとどまらず、研究や管理運営(組織業務)などにもクラウドサービスが利用 されている。 このように多くの組織で普及が進んできたクラウドサービスであるが、利用者にとって便利 な反面、運用者は様々な課題に直面している。   例えば、いろいろな種類のクラウドサービスを導入していると、サービスごとに設定方法や 管理手法などが異なり、それらを個別に習得する必要がある。 また、常に最新の機能が利用できるクラウドサービスであるが、その反面多種多様なサービス の内容変更(追加/廃止)が組織としての利活用検討に追い付かない場合がある。 加えて、組織へ提供してきたサービスの変更が迅速に出来ないこと、新たなサービスも組織全 体のリテラシーと天秤にかけてその有効/無効の判断が迅速に出来ない事がある。 クラウドサービスには柔軟性や拡張性、迅速性、経済的負担軽減などの様々なメリットがある 一方で、運用の手法としてはこれまでとは異なる条件を考慮して解決していかなければならず、 これらの情報の多くは共有/解決されていないのが現状である。 そこで、本年度のシステム技術分科会2021年度会合では、組織におけるクラウドサービスを 効率よく導入/運用するために「クラウドサービス活用奮戦記 ~運用の悩み編~」をテーマと し、その導入経緯や制度作り、活用事例、苦労/工夫したこと、運用のコツ/秘訣、日頃の疑問 など様々な情報を共有し、組織におけるクラウドサービスの活用について情報交換や議論を行いたい。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】

8:55- ウェビナー接続開始
[司会]永田 正樹 (静岡大学)
9:00-9:10
開催趣旨説明
藤村 丞 (福岡大学)
9:10-10:00
講演 40分
Q&A 10分
講演
九州工業大学におけるMicrosoft365の全学展開
-提供範囲の拡大、セキュリティの向上に対する奮闘-
林 豊洋 (九州工業大学)プロフィール
 
 九州工業大学では,2012年度に卒業生向けの生涯メールサービスの提供を開始した. 2015年度には安定し継続可能なサービスの提供を目的とし,メールサービスの提供基盤をOffice365へ切り替えた. その後,Office365の有する機能群の利便性から,サービス提供範囲の在学・在職者への拡大, メールサービス以外の機能の公開,Microsoft 365への切り替えによる機能追加,二段階認証の導入をはじめとしたセキュリティ向上の実施等が続いている. 本講演では,365の提供に関する本学の奮闘とも言える様々な対応について,いくつかの事例を用いて紹介する.
  Microsoft 365,メールサービス,セキュリティ対策,提供・運用ポリシー
10:00-10:10 休憩[10分]
10:10-11:00
講演 40分
Q&A 10分
講演
鳥取大学におけるGoogle Workspaceの活用事例
大森 幹之 (鳥取大学)プロフィール
 
 鳥取大学では2019年よりGoogle Workspaceの全学的な利用を開始した.全学生・教職員を対象とした全学メールもGmailに切り替え,大容量ストレージとしてGoogle Driveも活用した.また,オンライン講義でもGoogle Meetを活用できた.その一方で,Gmailが利用できない国や急遽発表された1組織100TBのデータ容量の制限の設定などといった課題もある.本発表では,鳥取大学での事例からGoogle Workspaceの長所と短所を紹介する.
  Google Workspace,メール,ストレージ,GCP,大学/個人アカウント切り替え
11:00-11:10 休憩[10分]
11:10-12:00
50分
パネルディスカッション
「クラウドサービス活用奮戦記 ~運用の悩み編~」
モデレーター:
廣瀬 幸 (九州工業大学)
パネリスト:
 林 豊洋 (九州工業大学)
 大森 幹之 (鳥取大学)
 辻井 高浩 (奈良先端科学技術大学院大学)プロフィール
 三島 和宏 (東京農工大学)プロフィール
12:00-12:10
閉会挨拶
上繁 義史 (長崎大学)
12:10-13:00
ランチミーティング
 
オンラインでランチを取りながら意見交換を行います。ご希望の方はご自由にご参加ください。 なお、お食事はご自身でご用意ください。

講演者 / パネルディスカッション パネリスト

九州工業大学におけるMicrosoft 365の全学展開
-提供範囲の拡大、セキュリティの向上に対する奮闘-

lecturer
林 豊洋 (Hayashi Toyohiro)
九州工業大学 情報基盤センター 准教授
[略歴]
2006年 九州工業大学大学院情報工学研究科 博士後期課程修了.博士(情報工学)
2006年 九州工業大学情報科学センター助手
2007年 同助教
2020年 九州工業大学情報基盤センター助教,九州工業大学情報基盤機構 ICT利活用教育研究基盤運用室室員
2021年 同准教授,九州工業大学情報基盤機構 ネットワークセキュリティ基盤運用室室員
[研究分野、研究テーマ]
  • 情報システムの構築運用
  • 知覚情報処理
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
 

鳥取大学におけるGoogle Workspaceの活用事例

lecturer
大森 幹之 (Ohmori Motoyuki)
鳥取大学 情報基盤機構 教授
[略歴]
2004年 九州大学大学院システム情報科学府博士後期課程単位取得退学
2004年~2013年 筑紫女学園大学 講師
2013年~2020年 総合メディア基盤センター 准教授
2020年現在 現職
[研究分野、研究テーマ]
  • インターネット、モバイルネットワーク、経路制御、省電力運用、セキュリティ
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • ACM等

クラウドサービス活用奮戦記~運用の悩み編~

lecturer
辻井 高浩
奈良先端科学技術大学院大学 総合情報基盤センター情報基盤技術サービスグループ長
[略歴]
1995年より奈良先端科学技術大学院大学 情報科学センター 技術職員として着任、2004年より助手、2009年の改組により、総合情報基盤センター 次世代研究グループ 助手、情報基盤技術サービスグループ グループ長、2019年よりCSIRTの現場責任者(CSIRT長)として、最先端システムの調達・運用および学内セキュリティ確保に尽力している。  
[研究分野、研究テーマ]
  • 災害発生時のDMAT活動に有用な通信
  • 消防局におけるドローン操縦の体系化
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本災害学会
  • 日本災害情報学会

クラウドサービス活用奮戦記~運用の悩み編~

lecturer
三島 和宏 (Kazuhiro Mishima)
東京農工大学 総合情報メディアセンター 准教授
[略歴]
2012年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了.同年青山学院大学附置情報科学研究センター(現情報メディアセンター)助教,2014年東京農工大学総合情報メディアセンター助教,2019年准教授(現職).博士(政策・メディア).大学情報システムを取り巻く環境とその高度化に関する研究に従事. 
[研究分野、研究テーマ]
  • ネットワークアーキテクチャ
  • 情報システム
  • 情報教育・情報科教育
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • WIDE プロジェクト
  • ACM The Special Interest Group on University and College Computing Services (SIGUCCS)