科学技術計算分科会 2020年度会合 富岳スペシャル2.0~より深く詳しく~
| 日時 | 2021年1月21日(木) 分科会 13:00-17:00 |
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| 開催方法 | オンライン開催(ZOOM予定) |
| 参加対象 | SS研会員機関にご所属の方 |
| 参加費 | 無料 |
| 参加申込み | 開催済 |
| その他 | 本会合は、2020年度冬イベント(19日:BoF、20日:システム技術分科会、合同分科会、21日:教育環境分科会、科学技術計算分科会)の一部です。 |
開催趣旨
2020年8月のHPCフォーラムで行った富岳特集は、ICS20での富岳の世界一奪還およびコロナウイルス禍対応などの富岳に関する多くの情報発信により、300名を超える参加となった。ただ、まだ富岳について知りたいとのニーズは高く、まだ語りつくせていない富岳およびその富岳の適応先について、大いに発信していく必要がある。2021年4月からの本格稼働に向けて、「富岳スペシャル2.0 ~より深く詳しく~」と題し、SS研会員の方々に、富岳のさらなる魅力を発信していきたいと考える。形態は、いまの社会情勢に鑑み、HPCフォーラムに引き続き、今回もオンラインウェビナーとして開催とします。多くのSS研会員の方々にご参加いただくことを願います。
プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。
【公開可能な資料のみ開催後に順次掲載予定】
| Session1 [前半司会]南里 豪志(九州大学) | |
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| 13:00-13:05 |
開催趣旨説明
田中 輝雄 (工学院大学)
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| 13:05-13:55 講演 40分 Q&A 10分 |
講演
「スーパーコンピュータ「富岳」が拓く創薬・医療の未来」
奥野 恭史 (京都大学)プロフィール
現在も、国内外において、ワクチンや医薬品など新型コロナウイルスの治療法の開発が日夜進められている。我々もその一端を担うべく、今年4月よりスーパーコンピュータ「富岳」を武器に、新型コロナウイルスの治療薬の探索を行ってきた。本講演では、「富岳」による新型コロナウイルスの治療薬探索に関する我々の研究事例の紹介を中心に、「富岳」がもたらす創薬・医療の未来について語る。 スーパーコンピュータ,分子動力学計算,人工知能,創薬
プレゼン資料(PDF:7.2MB)
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| 13:55-14:45 講演 40分 Q&A 10分 |
講演
「スーパーコンピュータ「富岳」の開発経緯」
石川 裕 (理化学研究所) プロフィール
スーパーコンピュータ「富岳」は、我が国が重点的に取り組むべき社会的・科学的課題(重点課題)を解決するためのインフラとして2014年から開発が開始された。高いアプリケーション性能(京の100倍)、省電力、使いやすさを目標に、アプリケーション開発者と計算機開発者の間でコデザイン(協調設計)を進めた。本講演では富岳システム開発を振り返り、コデザインがどうであったかをプロジェクトリーダーの視点で振り返ってみたい。 富岳,協調設計 (コデザイン),A64FX,Tofu,フラッグシップ2020
プレゼン資料(PDF:2.0MB)
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| 14:45-15:05 | 休憩(20分) |
| Session2 [後半司会]深沢 圭一郎(京都大学) | |
| 15:05-15:55 講演 40分 Q&A 10分 |
講演
「スーパーコンピュータ「富岳」を支えるコンパイラの技術」
千葉 修一(富士通株式会社) プロフィール
理化学研究所と富士通株式会社が共同で開発しているスーパーコンピュータ「富岳」は、スーパーコンピュータを評価するランキングであるTOP500、HPCG、HPL-AI、Graph500にて2期連続世界第1位を獲得した。本発表では、「富岳」を支えるソフトウェア技術としてコンパイラ技術を紹介するとともに、これまでの開発を振り返り、現況と今後の戦略について紹介する。 富岳, スーパーコンピュータ, HPC, コンパイラ, 最適化
プレゼン資料(PDF:3.9MB)
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| 15:55-16:45 講演 40分 Q&A 10分 |
講演
「第3世代JAXAスパコンが目指すもの"TOKI"導入の目的と初期性能評価」
藤田 直行
(宇宙航空研究開発機構) プロフィール 2020年12月1日にJSS3(Jaxa Supercomputer System generation 3)/TOKIが稼働を開始した。その中核をなすHPCシステム"TOKI-SORA"は5,760ノードのPRIMEHPC FX1000であり、朱鷺、時空、解き、TOkyo-ibaraKIと複数の思いを込め命名した。汎用システム"TOKI-RURI"はJSS初のGPGPUノードやDCPMMによる大容量主記憶メモリノードを備え、ファイルシステムTOKI-FSはオールフラッシュNVMeストレージ10PBを含む合計50PBの容量を持つ等、TOKIシステムとして仮想化技術も用いながら多様な研究開発ニーズに対応する。本講演では、上述の導入の目的、システムの特徴に加え、初期の性能評価結果について紹介する。 JSS3,TOKI,FX1000,GPGPU,DCPMM,オールフラッシュNVMe,仮想化
プレゼン資料(PDF:1.5MB)
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| 16:45-17:00 |
富岳紹介動画・閉会挨拶
南 一生 (理化学研究所)
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講演者
スーパーコンピュータ「富岳」が拓く創薬・医療の未来
- 創薬計算科学、ビッグデータ医科学
スーパーコンピュータ「富岳」の開発経緯
フラッグシップ2020プロジェクト プロジェクトリーダー
慶應義塾大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了.工学博士
1987年4月~2001年 通商産業省電子技術総合研究所
1988年10月~1989年 米国カーネギーメロン大学客員研究員
1993年3月~2001年12月 新情報処理開発機構出向
2002年1月~2014年9月
東京大学情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻
東京大学情報基盤センター長(2010年4月~2014年3月)
2010年11月~2020年9月
理化学研究所計算科学研究センター
システムソフトウェア研究チーム チームリーダー兼務
2014年10月~現在
理化学研究所計算科学研究センター
フラッグシップ2020プロジェクト プロジェクトリーダー
システムソフトウェア開発チーム チームリーダー兼務
- 計算機科学
- 情報学
- ソフトウェア
- 情報処理学会
- 日本ソフトウェア科学会
- IEEE
- ACM
スーパーコンピュータ「富岳」を支えるコンパイラの技術
2003年 富士通株式会社入社後、基幹オンラインシステム向けトランザクション制御の研究・開発に従事。
2007年よりスーパーコンピュータ向けソフトウェア開発のチームリーダとしてコンパイラの研究・開発に従事。「富岳」ではプログラミング環境(コンパイラ、MPIライブラリなど)の開発責任者として従事。
第3世代スパコンが目指すもの"TOKI"導入の目的と初期性能評価
セキュリティ・情報化推進部 スーパーコンピュータ活用化
- 1992年 早大院機械工学専攻修了
- 同年 科学技術庁 航空宇宙技術研究所入所
- 2000年 米国IBM Visiting Scientist ASCI HPSS Project参加
- 2006年 宇宙航空研究開発機構 主幹研究員
- 2015年4月から 同活用課長。
- ネットワークセキュリティ
- 大規模ストレージ
- 情報処理学会スーパーコンピュータ
- 日本機械学会
- 登録情報セキュリティスペシャリスト(第001948号)