カテゴリ:2021年度

SS研座談会 「4つの視点から考える、情報部門の今とこれから」

日時 2021年11月11日(木) 14:00-17:00
開催方法 オンライン開催(ZOOM)
2つのROOMに分かれ、推進委員による話題提供の後、意見交換を行う。これを2回行い、各ROOMでどんな意見交換がなされたか各委員より全体で報告共有をし、最後に全体での意見交換を行う。
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能
参加人員 先着40名(予定)
参加費 無料
参加申込み 開催済

開催について

 SS研では2020年度にタスクフォース「コロナ禍における大学と研究機関の情報部門の活動」を立ち上げました。タスクフォースでは、with/afterコロナの中で高等教育機関や研究機関の情報部門に求められた機能・役割、そして、その活動を、忘れ去れることのない記録として集積することを目的に様々な活動をしました。タスクフォースの活動について報告させていただくとともに、皆様と意見交換を行うことを目的に本座談会を企画しました。本座談会は、タスクフォースメンバーからの話題提供と、参加者の皆様との意見交換の場から構成されます。このテーマに関心・興味をお持ちの方、あるいは、意見を持って積極的に発言いただける方、大歓迎です。ぜひ、この機会に当イベントへご参加ください。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

14:00- 開始
14:00-14:10
開会挨拶(これまでの経緯・開催趣旨説明)
八重樫 理人 (香川大学)
14:10-15:00

話題提供:20分
意見交換30分
1回目意見交換
 2つのROOMに分かれて意見交換を行います。
ROOM①
話題提供&コーディネーター:
近堂 徹 (広島大学)プロフィール
「大学(教)職員の業務支援と情報部門」
 

ICTがツールとしてコモディティ化した今,各大学では業務,研究や教育において「○○DX化」という潮流に飲み込まれようとしている。情報部門は,これまでのICT基盤の導入管理の枠を超えて様々な貢献が求められる一方,現場では目の前に次々と積まれていく課題をこなすことに時間を割かれることも多く,戦略と現場の間生まれる温度差を感じることも少なくない。多様な人材が存在する大学において,業務におけるDXは着手しやすい領域と考えられているが,事務組織の中であっても横串で活動を推進してくためには協調的かつ継続的な力と知恵が必要になる。「そこにはどのような課題があるのか,あるいは目的を達成するため情報部門ができることはないのか」をテーマに,情報部門の役割について考える。


ROOM②
話題提供&コーディネーター:
 柏崎 礼生 (国立情報学研究所)プロフィール
「混沌期における大学および研究機関の情報部門の活動に対する一考察」
 

世界は常に混沌と秩序の混在した状況が続くもので、混沌期において利を得ることができたりできなかったり、またその期間に得た利がその後において負債となることもままある。本講演では演者の所属組織におけるどたばたを紹介しつつ、調査報告にご協力いただいたいくつかの大学における取り組みについて個人的な視点からの評価を試みる。

15:00-15:20 休憩(20分)
15:20-16:10

話題提供:20分
意見交換30分
2回目意見交換
 2つのROOMに分かれて意見交換を行います。
ROOM①
話題提供&コーディネーター:
三島 和宏 (東京農工大学)プロフィール
「ウィズコロナに向けた教育基盤を軸とした大学情報基盤と情報部門」 
 

コロナの現状によらず、もとより大学の情報基盤はBCP対応、BYOD化、クラウド化といったキーワードを含め変革が進んでいた。しかし、ここにコロナという要素が加わり、これらをより意識した大学情報基盤(学術情報システム、教育用計算機システム、キャンパスネットワークなど)が求められるようになった。コロナに終わりが見えない中、これと共存するウィズコロナ時代の大学情報基盤とこれを支える情報部門の在り方について参加者を交えて議論を深めたい。


ROOM②
話題提供&コーディネーター:
尾崎 拓郎 (大阪教育大学)プロフィール
「コロナ禍における情報系のニューノーマルな過ごし方」
 

コロナ禍で教職員並びに学生に対して,これまで対面で実施可能であったIT関連の支援が度重なる緊急事態宣言により,対面の機会を失うこととなった。本テーマでは,構成員に対してのオンラインによるIT支援に焦点を宛てて,効果的なIT支援の在り方について議論を行う。

16:10-16:50
40分
全体共有&意見交換
 各部屋の報告共有と全体での意見交換を行います。
コーディネーター:
八重樫 理人 (香川大学)プロフィール
 
※会合参加者全員でディスカッション
16:50-17:00
閉会挨拶
SS研担当幹事 小林 真也 (愛媛大学)

話題提供&コーディネーター

「大学(教)職員の業務支援と情報部門」

lecturer
近堂 徹 (Tohru Kondo)
広島大学 情報メディア教育研究センター/先進理工系科学研究科 准教授
[略歴]
2006年広島大学大学院工学研究科博士課程後期終了.博士(工学).現在、広島大学情報メディア教育研究センター准教授.2018年より同大学先進理工系科学研究科を兼任。キャンパスネットワーク・教育研究用計算機システムの設計・導入や管理運用,ユーザーサポート業務に携わるほか、リアルタイムマルチメディア通信、仮想化技術、クラウドコンピューティングに関する研究などに従事。

「混沌期における大学および研究機関の情報部門の活動に対する一考察」

lecturer
柏崎 礼生 (Kashiwazaki Hiroki)
国立情報学研究所特任准教授
[略歴]
1999年北海道大学工学部卒
2001年同大大学院工学研究科退学
2003年北海道大学大学院工学研究科修了
2005年北海道大学大学院工学研究科退学
2006年~2009年北海道大学大学院情報科学研究科助教
2010年~2012年東京藝術大学芸術情報センター特任助教
2012年~2019年大阪大学情報推進本部/サイバーメディアセンター助教・講師
2019年~国立情報学研究所サイバーセキュリティ研究開発センター特任准教授。広域分散システム、高可用性、減災に興味を持つ。情報処理学会、電子情報通信学会、IEEE CS、ACM各会員

「ウィズコロナに向けた教育基盤を軸とした大学情報基盤と情報部門」

lecturer
三島 和宏 (Kazuhiro Mishima)
東京農工大学 総合情報メディアセンター 准教授
[略歴]
2012年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了.同年青山学院大学附置情報科学研究センター(現情報メディアセンター)助教,2014年東京農工大学総合情報メディアセンター助教,2019年准教授(現職).博士(政策・メディア).大学情報システムを取り巻く環境とその高度化に関する研究に従事.
[研究分野、研究テーマ]
  • ネットワークアーキテクチャ
  • 情報システム
  • 情報教育・情報科教育
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • WIDE プロジェクト
  • ACM The Special Interest Group on University and College Computing Services (SIGUCCS)

「コロナ禍における情報系のニューノーマルな過ごし方」

lecturer
尾崎 拓郎 (Ozaki Takuro)
大阪教育大学 理数情報教育系・情報基盤センター 准教授
[略歴]
大阪教育大学大学院修了.高等学校教員を経て大阪教育大学理数情報教育系・情報基盤センター准教授.インターネットを活用した授業実施による情報活用能力育成や初等教育課程におけるプログラミング教育の人材育成に興味を持つ.コロナ禍では所属先におけるオンライン授業のシステム運用に奔走.情報処理学会,教育システム情報学会,情報コミュニケーション学会各会会員.

全体意見交換コーディネーター

lecturer
八重樫 理人 (Yaegashi Rihito)
香川大学創造工学部創造工学科 教授
(香川大学 情報メディアセンター センター長)
[略歴]
香川大学創造工学部創造工学科 情報システム・セキュリティコース 教授.博士(工学).芝浦工業大学 JADプログラム講師,香川大学総合情報センター助教,香川大学工学部信頼性情報システム工学科講師,香川大学工学部電子・情報工学科 准教授を経て2018年より現職.2021年10月より香川大学情報メディアセンター センター長を併任.ソフトウェア工学,教育支援システム,観光支援システムに関する研究に従事.

SS研ICTフォーラム2021 学術機関×オンライン×セキュリティ×コンプライアンス ~オンラインの課題と明日~

印刷用ご案内

日時 2021年9月13日(月) フォーラム 13:00-17:00
開催方法 オンライン開催
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 無料
参加申込み [開催済]
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

1年以上にわたる新型コロナウイルス感染症の蔓延により、多くの学術機関や企業がテレワーク/オンライン授業を余儀なくされてきた。また、これらを実践する中でさまざまな問題に直面しつつも、各組織が試行錯誤しながら多くの課題解決に取り組んできている。 こうした中、世の中には「オンライン」がおおよそ浸透し、様々な場面で利活用されるようになってきた。

しかし、新型コロナウイルス感染症が蔓延する前と異なる環境下で業務/講義を進める上で忘れてはならないのが、セキュリティとコンプライアンス(法令順守+社会的ルール)の課題である。これらはオンラインを実践する上で表面化しやすい問題と違い、積極的に意識していなければ気がつきにくく、気づかないでいると多大な損失に繋がる恐れがある。

そこで、本年度のICTフォーラム2021では、テレワーク/オンライン授業を問題なく安全に実施していくために、「学術機関 x オンライン x セキュリティ x コンプライアンス~ オンラインの課題と明日 ~」をテーマとし、学術機関がオンラインにおいて考えるべきセキュリティと守るべき/気がつくべきコンプライアンスなどの課題について議論を行いたい。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】

12:50- アクセス開始
13:00-13:10
開催趣旨説明
藤村 丞(福岡大学)
13:10-13:45
講演 35分
講演
「学術機関×コンプライアンス×オンライン授業×試験」
中村 素典(京都大学 教授)プロフィール

 2020年度初頭よりCOVID-19への緊急対応が求められることとなり、大学ではこれまで対面が主流であった授業の全面オンライン化を行うとともに、在宅勤務の実施、教授会での投票のオンライン化、さらには試験問題検討、オンラインでの試験の実施方法の検討などが進められた。本公演では、京都大学における検討や取り組みの事例について紹介する。

 オンライン授業, 在宅勤務, オンライン試験, 機密情報, 本人確認
13:45-13:50 休憩(5分)
13:50-14:25
講演 35分
講演
「CIA+HSEからみたオンライン利用の再考
学術機関でのオンライン活用におけるセキュリティ、コンプライアンスの観点から 」
寺田 真敏(東京電機大学 教授) プロフィール

 世の中には「オンライン」がおおよそ浸透し、様々な場面で利活用されるようになってきた、というのは、本当なのだろうか? まだまだ、使いこなせていない、振り回されている状態なのではないか? 「オンライン」の使いこなしに向け、2020年、2021年を振り返りながら再考したい。

 ルールギャップ、CIA、HSE
 プレゼン資料(9/30掲載)(PDF:1.98MB)
14:25-14:30 休憩(5分)
14:30-15:05
講演 35分
講演
「新型コロナウイルス感染拡大に対する社内ITの取り組みご紹介」
菅野 克彦(富士通株式会社) プロフィール

 昨年発生した新型コロナウイルス感染症拡大に対し、新しい働き方が求められている。テレワークを中心とした新しい働き方に対応した、人事施策、ネットワーク、コミュニケーション、セキュリティを中心に、富士通としてどのように乗り越え、どのような対策を実施してきたかご紹介します。

 テレワーク, リモートアクセス, セキュリティ, 働き方改革, 仮想デスクトップ
15:05-15:15 休憩(10分)
[パネルディスカッション]司会:木戸 善之(大阪大学)
15:15-16:35
80分
パネルディスカッション
「学術機関 x オンライン x セキュリティ x コンプライアンス ~ オンラインの課題と明日 ~」
モデレータ:加茂 聡(高エネルギー加速器研究機構)
パネリスト:中村 素典(京都大学)
パネリスト:寺田 真敏(東京電機大学)
パネリスト:菅野 克彦(富士通株式会社)

 講演に対する質疑応答をベースにして、フォーラムのテーマに関連した様々な問題点についてディスカッションを行う。

16:35-16:40
閉会挨拶
岡村 耕二 (九州大学)

講演者 

「学術機関×コンプライアンス×オンライン授業×試験」

lecturer
中村 素典
京都大学
情報環境機構
IT企画室 教授
[略歴]
1994年京都大学大学院工学研究科博士後期課程(情報工学専攻)単位取得退学.立命館大学理工学部助手,京都大学経済学部助教授,京都大学学術情報メディアセンター助教授,国立情報学研究所教授を経て,2019年より京都大学情報環境機構教授.博士(工学).IEEE,電子情報通信学会, 情報処理学会,日本ソフトウェア科学会 各会員.コンピュータネットワーク,ネットワークコミュニケーション,認証連携などの研究,開発,運用などに従事.

「CIA+HSEからみたオンライン利用の再考
学術機関でのオンライン活用におけるセキュリティ、コンプライアンスの観点から」

lecturer
寺田 真敏
東京電機大学
未来科学部
教授
[略歴]
2004年よりJPCERTコーディネーションセンター専門委員、(独)情報処理推進機構セキュリティセンター研究員として脆弱性対策データベースJVN(Japan Vulnerability Notes)の整備を推進。2007年より日本シーサート協議会運営委員としてインシデント対応チーム活動の普及、2008年より中央大学大学院客員講師、マルウェア対策研究人材育成ワークショップ組織委員として、マルウェア対策研究を推進。
 2015年よりICT-ISAC Japan運営委員としてサイバーセキュリティのための情報共基盤の整備を推進、2017年、サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞を受賞。2019年より東京電機大学教授としても、次世代のセキュリティ人材育成に取り組んでいる。

「新型コロナウイルス感染拡大に対する社内ITの取組ご紹介」

lecturer
菅野 克彦(Kanno Katsuhiko)
富士通株式会社 デジタルシステムプラットフォーム本部
エンタープライズサービス統括部
統括部長
[略歴]
1992年 4月 富士通東北通信システム株式会社入社
     海外向け電子交換機、携帯基地局用の保守
     コマンド開発を担当
2002年 2月 富士通株式会社 社内セキュリティ部門に異動
        マルウェア対策、リモートアクセスサービス(PC,携帯
        電話)のサービス企画、構築を担当
2012年 4月~ 社内IT部門に異動
        社内映像配信、スマートデバイス向けサービス、
        ネットワーク、セキュリティ施策のサービスを提供