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教育環境分科会 2022年度会合 活躍できるデータ・サイエンティストの育成  ~高校・大学・社会との接続を見据えて~

印刷用ご案内

日時 2023年1月20日(金) 9:00-12:30
開催方法 場所:神戸国際会議場map
ハイブリッド開催 集合+オンライン配信(ZOOM)
※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。
参加対象 SS研会員、CS研会員、IS研会員の各機関ご所属の方
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 本会合は、2022年度冬イベント(18日:BoF、19日:合同分科会、20日:科学技術計算分科会、教育環境分科会、システム技術分科会)の一部です。

開催趣旨

今、世界的にデータ・サイエンティストが求められている一方、人材不足が大きな問題になっています。日本では、政府が2019年6月に「AI戦略2019」を発表し、その中で数理・データサイエンス・AIに関する人材育成の具体的目標が掲げられ、教育機関や企業でデータサイエンス教育が進められてきています。人材育成の観点から、これらの教育を概観するとともに、接続を意識していくことが重要だと考えられます。

今回の教育環境フォーラムでは、活躍できるデータ・サイエンティストの育成に焦点をあて、高校、大学、企業でどのようなデータサイエンス教育が実施されているのか、先進的な事例についてご紹介いただき、社会への接続を見据えた上で、データ・サイエンティスト育成の今後の展望について議論できれば、と考えています。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ本ページに掲載】

9:00- 開始
[司会] 松葉 龍一 (東京工科大学)
9:00-9:05
開催趣旨説明
村上 正行 (大阪大学)
9:05-9:45
講演 30分
Q&A 10分
講演1
探究型カリキュラムへの取り組み
 社会課題を解決するAIを使ったアプローチ
前 雅和 (関西学院高等部) プロフィール
 

本校における探究型カリキュラムの一環として「AI活用アドバンスド」を週2時間展開している。今年度はAIを用いて社会課題を解決することに取り組んでおり、AIを作ることよりどう使うのかという点に重きを置いている。学習過程において「良いAIには大量に質の良いデータが必要」という点に留意し、良いデータを集めるためには人間の判断力が必要であることにも触れている。なお、カリキュラム内容については関学大の副学長でAI活用人材育成プログラムの統括である巳波弘佳氏(関西学院大学理工学部情報科学科教授)の監修を受けている。

 探求型カリキュラム、AI活用、高大連携、インテリジェンス、社会課題とAI
 プレゼン資料(PDF:3.14MB)
9:45-10:25
講演 30分
Q&A 10分
講演2
大学におけるデータサイエンス教育
 ~滋賀大学の事例~
飯山 将晃 (滋賀大学) プロフィール
 

滋賀大学ではデータサイエンティスト人材の育成を目標として2017年に日本初のデータサイエンス学部を2019年にデータサイエンス研究科を設置した。文理融合型の学部・研究科であり様々なバックグラウンドの学生・社会人に対して教育を行っている。本講演では、学部でのデータサイエンス教育の実践例、社会人向けのAI・データサイエンス教育の事例を紹介しつつ、滋賀大学におけるデータサイエンス教育モデルを解説する。

 データサイエンス、学部教育、産学連携、大学院教育、PBL
プレゼン資料(PDF:6.8MB)
10:25-10:40 休憩(15分)
10:40-11:20
講演 30分
Q&A 10分
講演3
データ利活用の取り組みと今後の展望
西尾 成史 (富士通Japan株式会社) プロフィール
 

急速に社会が変化していく中で、大学においても今までの業務の在り方を見直しDX化していくことが必要とされています。その中でも、教育研究向上や経営改善という観点から大学IRの実行は不可欠となっています。実行するためには、散在しているデータを集約・統合して現状の課題を発見し、データ分析していかなければなりませんが、企業も大学もデータ利活用ができる人材が不足しており育成が喫緊の課題となっています。本講演では、データ利活用の取り組みや人材育成について事例を通してご紹介します。

 大学DX, 大学IR, データ利活用, データ分析, 人材育成
11:20-11:35 休憩(15分)
11:35-12:25
50分
パネルディスカッション
活躍できるデータ・サイエンティストの育成
 ~高校・大学・社会との接続を見据えて~
ファシリテーター:
 椎原 正次 (大阪工業大学) プロフィール
パネリスト:
 前 雅和 (関西学院高等部)
 飯山 将晃 (滋賀大学)
 西尾 成史 (富士通Japan株式会社)
12:25-12:30
閉会挨拶
小林 真也 (愛媛大学)

講演者 / ファシリテーター

探究型カリキュラムへの取り組み
 社会課題を解決するAIを使ったアプローチ

・・lecturer
前 雅和 (Mae Masakazu)
関西学院高等部 数学科教諭
[略歴]
2015年4月 - 現在 関西学院高等部 数学科教諭
2015年3月 大阪府立大学工学部機械工学科 卒業
[研究分野、研究テーマ]
  • ICT機器を用いた数学教授法
  • 探究型学習
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本機械学会

大学におけるデータサイエンス教育
 ~滋賀大学の事例~

lecturer
飯山 将晃 (Iiyama Masaaki)
滋賀大学 データサイエンス学部 教授
[略歴]
2003年3月 京都大学 情報学研究科博士後期課程指導認定退学
2003年4月 京都大学 学術情報メディアセンター 助手
2006年5月 同 経済学研究科 講師
2010年1月 同 准教授
2015年4月 同 学術情報メディアセンター准教授
2021年4月 滋賀大学データサイエンス学部 教授
2021年4月 株式会社オーシャンアイズ 社外取締役
      放送大学客員教授、静岡大学客員教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 画像処理・画像認識
  • コンピュータビジョン
  • 特に海洋分野への応用
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • IEEE
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • 人工知能学会

データ利活用の取り組みと今後の展望

lecturer
西尾 成史 (Nishio Narufumi)
富士通Japan 株式会社
文教・地域ソリューション開発本部
大学ソリューション事業部 第一システム部
マネージャー(大学IR・大学DX担当)
[略歴]
2006年に富士通株式会社に入社。
東海地区国公立大・私大のフィールドSEとして、SI案件構築・保守を担当。
2014年から大学IRに関わるシステム提案・導入に携わる。
2016年から東京地区に勤務となり、大規模教務システムのプロジェクトリーダー兼基盤リーダとして従事。
2017年から大学IR・データ分析ビジネス担当のマネージャーとして従事。
2021年から富士通Japan株式会社となり、大学IR/DXに関連するソリューション提案や導入を推進中。
[研究分野、研究テーマ]
  • AXIES 2021年次大会
    大学のDXはどこまで進むのか?文科省Plus-DX採択大学・企業の取り組み
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • Tableau Desktop Specialist

活躍できるデータ・サイエンティストの育成
 ~高校・大学・社会との接続を見据えて~

lecturer
椎原 正次 (Shiihara Masatsugu)
大阪工業大学 情報科学部 データサイエンス学科 学科長・教授
[略歴]
1988年3月 大阪工業大学 工学部 経営工学科 卒業
1990年3月 大阪工業大学大学院 工学研究科 経営工学専攻 修士課程 修了
1994年3月 大阪工業大学大学院 工学研究科 経営工学専攻 博士課程 修了
1994年4月 大阪工業大学 工学部 経営工学科 助手
1995年4月 大阪工業大学 工学部 経営工学科 講師
1996年4月 大阪工業大学 情報科学部 情報システム学科 講師
2002年4月 大阪工業大学 情報科学部 情報システム学科 准教授
2016年4月 大阪工業大学 情報科学部 情報システム学科 教授
2021年4月 大阪工業大学 情報科学部 データサイエンス学科 学科長・教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 生産システムの効率化
  • メタヒューリスティクスによるスケジューリング
  • 教育の改善とIE
[所属学会]
  • 日本経営システム学会 会長
  • (一社)地域デザイン学会 理事
  • 日本情報経営学会 理事
  • (公社)日本経営工学会
  • (公社)日本オペレーションズ・リサーチ学会
  • (一社)日本セキュリティ・マネジメント学会

[受賞歴]

  • 1997年 日本経営システム学会 論文奨励賞