SS研教育環境フォーラム2023 生成AIの教育利用を考える

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日時 2023年8月8日(火) 13:20-17:30
開催方法 ハイブリッド開催 集合+オンライン開催(Zoom)
会場

フォーラム:富士通汐留本社24階大会議室

(住所:東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター)
懇親会:同上 ※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。

参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
(懇親会への会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。)
参加費 フォーラム:無料
懇親会:500円(当日会場受付にて申し受けます。)
参加申込み 開催済
その他

SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください

開催趣旨

 2023年に入り、生成AIの開発が急速に進み、普及しています。生成AIに適切な問いや情報を与えることで、さまざまなタスクの支援に活用することが可能となり、効率的に作業を進めることができます。そのため、適切に使うことができれば、大変有用なツールになります。
 教育においても、学習者や教員がどのように活用すべきか、ということが課題になってきています。学生がレポートを生成AIに作成してもらってそのまま提出する、という可能性もあり、適切な活用方法を考える必要があります。
 本フォーラムでは、生成AIの教育利用について、さまざまな観点から話題提供していただき、議論していきます。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ会合後に掲載予定】

13:10- アクセス開始
[司会] 重田 勝介 (北海道大学)
13:20-13:25
開催趣旨説明
村上 正行 (大阪大学)
13:25-14:15
講演 40分
Q&A 10分

講演1
「生成AIをどのように教育に活かすか」
倉光 君郎 (日本女子大学)プロフィール

生成AIは、ChatGPT が2022年度11月に登場して以来、様々な社会活動に活用され始めている。本講演では、ChatGPTの仕組みを振り返りながら、情報リテラシやデータサイエンス演習での活用事例を紹介する。最後に、創造性や倫理など、今後の教育への展望を考えたい

大規模言語モデル, 生成AI, プログラミング教育, 課題解決型, AIと教育
14:15-14:45
講演 25分
Q&A 5分

講演2
「アクティブラーニングにおける生成AIの活用と
 授業デザイン」
中澤 明子 (東京大学) プロフィール

教育における生成AIの活用のうち、授業での活用については、レポート課題での使用など評価方法を含めた課題が議論されている。また、効果的な活用に関する情報提供が求められている。本講演では、アクティブラーニングにおいて生成AIを活用した事例と学生の反応を紹介しながら、アクティブラーニングにおける生成AIの活用と授業デザインのポイントを述べ、今後の課題を議論する。

アクティブラーニング, 実践事例, 授業デザイン, 学習支援
14:45-15:00 休憩(15分)
15:00-15:30
講演 25分
Q&A 5分

講演3
「AI ASSITED LANGUAGE LEARNING
 ~CALLからAALLへ:AI支援語学習の可能性~」
加藤 映子 (大阪女学院大学 学長)プロフィール

大阪女学院大学・短期大学は、1990年に日本で初めてMacintoshを導入してCALL(コール=Computer Assisted Language Learning:コンピュータ支援語学学習)センターを開設。2004年には同じく世界で初めてデジタル音楽プレーヤーのiPodを利用したリスニング教材を開発し授業に採り入れるなど、常に語学教育をリードしてきました。こうした取り組みをAIによって進化させる形でAALL(アール=AI Assisted Language Learning:AI支援語学学習)を確立し、引き続き、世界で通用する人材の育成に努めていく所存です。

英語教育, 生成系AI, 大学教育, AI Assisted Language Learning(AI支援語学学習), AALL
15:30-16:00
講演 25分
Q&A 5分
講演4
「IoT×AI時代に向けたINIADの教育
 ~AI-MOPによる生成系AIの教育利用~」
別所 正博 (東洋大学)プロフィール

INIAD(東洋大学情報連携学部)は、東洋大学に2017年に開設された情報系学部である。これからのIoT×AI時代に活躍できる人材を育成するために、キャンパス全体をAPIで制御可能なスマートビルとして教育に活用するなど、独創的な取り組みを進めてきた。2023年5月には、生成系AIを活用した教育システムAI-MOPを、新たに開発・導入した。最短で答えを求めるためではなく、学生が自分の考えを深め、能力を拡張するツールとして、生成系AIを利用している。ヒトとコンピュータの関係が一段と深化する時代に向けた、INIADの取り組みを紹介する。

生成系AI, 教育, IoT, 連携, ChatGPT
16:00-16:30
講演 25分
Q&A 5分

講演5
「生成AIと企業における新時代の人材育成
 ~AIと人の協働による働き方改革~」
吉岡 千穂 (株式会社インタラクティブソリューションズ) プロフィール

顧客から望まれる営業とは、課題解決のパートナーとして豊富な知識を持ち、相談ができる人である。その相談が価値提供に繋がる。本講演では、働き方改革や時代背景にある人員削減を考慮し、企業における人材の育成方法や営業活動のモデルケースを考察した。生成AIの使い方やデータの在り方についても探求する。生成AIの活用が顧客の求める姿へどのように変革できるのか、弊社の製品を踏まえてご紹介する。

 AI, 音声認識, 対話力育成, 生成AI, 自然言語処理, データ利活用
16:30-16:45 休憩(15分)
16:45-17:25
40分

パネルディスカッション
「生成AIの教育利用を考える」
ファシリテーター:
久保田 真一郎 (熊本大学) プロフィール
パネリスト:
倉光 君郎 (日本女子大学)
中澤 明子 (東京大学)
加藤 映子 (大阪女学院大学 学長)
別所 正博 (東洋大学)
吉岡 千穂 (株式会社インタラクティブソリューションズ)
17:25-17:30
閉会挨拶
小林 真也 (愛媛大学)
17:30-18:00 休憩、懇親会準備
18:00-19:30
懇親会(会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。)
※会費制:500円
  • お飲み物とおつまみの簡易パーティです。お気軽にご参加下さい。

講演者/ファシリテーター

「生成AIをどのように教育に活かすか」

lecturer
倉光 君郎(Kuramitsu Kimio)
日本女子大学理学部 教授
[略歴]
日本女子大学理学部教授.
東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻,博士(理学).東京大学大学院情報学環助手,横浜国立大学理工学部准教授を経て,現職.
TRONプロジェクト、未踏ソフトウェア創造事業、JST/CREST「ティぺダブルOS」などでソフトウェア開発の実践を積む。最近は、大規模言語モデルを活用したソフトウェア開発全般に興味がある。
[研究分野、研究テーマ]
  • ソフトウェア開発
  • プログラミング教育
  • 大規模言語モデル
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • ACM
  • ソフトウェア科学会

「アクティブラーニングにおける生成AIの活用と授業デザイン」

lecturer
中澤 明子(Nakazawa Akiko)
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構EX部門 特任准教授
[略歴]
山梨県生まれ。2005年 大阪大学人間科学部卒業、2007年 大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了、2010年 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了、博士(人間科学)。
2010年4月 東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 特任助教、2014年11月 東京大学大学総合教育研究センター特任助教、2016年7月 東京大学大学総合教育研究センター助教を経て、2020年10月東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構アクティブラーニング部門 特任准教授に着任。組織再編のため2023年4月より同EX(Educational Transformation)部門 特任准教授。
専門は教育工学。初中等教育や高等教育における、ICT活用教育やアクティブラーニングの導入・実施支援の研究に従事。著書に「東京大学のアクティブラーニング:教室・オンラインでの授業実施と支援」(分担執筆)など。

「AI ASSITED LANGUAGE LEARNING
  ~CALLからAALLへ:AI支援語学習の可能性~」

lecturer
加藤 映子(Kato-Otani Eiko)
大阪女学院大学 国際・英語学部 学長・教授
[略歴]
1990年9月 大阪女学院短期大学 英語科 専任講師
1994年4月 大阪女学院短期大学 英語科 助教授
2003年4月 大阪女学院短期大学 英語科 教授
2004年4月 大阪女学院大学 国際・英語学部 教授
2012年4月~ 現在に至る 大阪女学院大学 大阪女学院短期大学 教授
[研究分野、研究テーマ]
  • ICT/AIを活用した教育
  • 絵本の読み聞かせ
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 大学英語教育学会
  • 外国語教育メディア学会
  • CIEC(コンピュータ利用教育学会)
  • Apple Distinguished Educator
  • 「ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ」(かんき出版)
  • 『最新 ICT を活用した外国語教育』吉田晴世・野澤和典編「第5章 英語を専攻する大学生のための eLearning 英語教育」pp77-90

「IoT×AI時代に向けたINIADの教育
~AI-MOPによる生成系AIの教育利用~」

lecturer
別所 正博(Bessho Masahiro)
東洋大学 情報連携学部 教授
[略歴]
2023年4月 - 現在 東洋大学 情報連携学部 教授
2017年4月 - 2023年3月 東洋大学 情報連携学部 准教授
2016年4月 - 2017年3月 YRPユビキタス・ネットワーキング研究所
2013年3月 - 2016年3月 東京大学 大学院情報学環 特任講師
2008年4月 - 2013年2月 東京大学 大学院情報学環 特任助教
[研究分野、研究テーマ]
  • Internet of Things
  • Location-based Services
  • Accessible Computing
  • Open Data
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • ACM
  • IEEE

「生成AIと企業における新時代の人材育成
    ~AIと人の協働による働き方改革~」

lecturer
吉岡 千穂(Yoshioka Chiho)
株式会社インタラクティブソリューションズ
セールス&マーケティング部
[略歴]
2021年3月 明治大学国際日本学部卒業
2021年4月 株式会社インタラクティブソリューションズ入社。セールス&マーケティングを担当
2022年8月 「ITツールを用いた対話力育成」をテーマに研究を開始
2022年11月 情報処理学会教育学習支援情報システム(CLE)研究会発表。テーマは「伝わる説明力の育成:発話学習を用いた学習モデルの考察」
2023年3月 情報処理学会 第85回全国大会発表。テーマは「正しく伝える“説明力” 効率的な学習モデルの検証」
[研究分野、研究テーマ]
  • ITツールを用いた対話力育成
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会

「生成AIの教育利用を考える」

lecturer
久保田 真一郎(Kubota Shinichiro)
熊本大学 半導体・デジタル研究教育機構 准教授
[略歴]
1997年3月 熊本大学 理学部 卒業
1999年3月 熊本大学大学院 理学研究科 修了
2006年3月 熊本大学大学院 自然科学研究科 修了
2002年4月~2003年3月 鹿児島大学 総合情報処理センター 文部科学事務官
2003年4月~2007年9月 鹿児島大学 総合情報処理センター 文部科学技官
2007年10月~2013年6月 熊本大学 総合情報基盤センター 助教
2013年7月~2017年2月 宮崎大学 工学部 准教授
2017年3月~2023年3月 熊本大学 総合情報統括センター 准教授
2023年4月~現在 熊本大学 半導体・デジタル研究教育機構 准教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 育工学 学習支援システム
  • 教育データ分析
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • the Institute of Electrical and Electronic Engineers
  • Association for Computing Machinery
  • 情報処理学会
  • 日本教育工学会
  • 教育システム情報学会