情報システムの効率的エネルギー活用検討WG 活動計画

成果報告書

活動方針

2011年の東日本大震災以降、電力などのエネルギー消費の問題が顕在化し、特に電力の大需要家である大規模な実験装置を持つ研究機関やIT機器の集約地であるデータセンターやサーバルームなどでは、電力料金の増加や国の施策であるエネルギー原単位の削減目標などは、達成すべく改善を進めている状況にある。

ただし、手段が目的化した対応がなされていることや、目的(省エネルギー)と目標(業務効率と生産性維持)と手段のバランスを考えず、闇雲に電力削減だけを目的にしてしまっているようなケースが散見され、その活動が本当に省エネルギーの効果があるのか、業務効率や生産性を低下していないかデータに基づいて検討するようなフェーズがないなど、本当の意味での省エネルギーになっていないことが見受けられる。

また、大学・研究機関の特徴として、昔の特殊なシステム導入の名残を残した設備であったり、竣工から年月が経過した建物や部屋をサーバルームとして利用しているケースも多く、スペースと電力量のバランスが合っていない部分や設置される機器が定型的なサーバ・ネットワーク機器ではないために問題が発生するなど、一般的なデータセンターなどとは異なる問題点が発生していることがあるが、特異すぎて課題として共有されていない問題も存在する。

上記の状況を考慮して、情報システムの現状を整理して、エネルギー利活用の指針を示すことを目指す。

活動内容

情報システムの中でも消費電力の大きいスパコンを対象とし、検討を開始する。

多くの機関では歴史的な設備を有していたり、年月が経過した既設施設内に設置されていたり、スタンダードな電力利用量や様々な条件(施設、外部環境、利用状況など)の計測が簡単にできない構造になっている場合が多い。

本WG前半では、

  • 各機関における現状の事例などの調査研究
  • 業界標準の指標・規格・将来動向の調査

を実施し、スパコン運用における課題を整理する。

WG中盤以降は、

  • 様々な条件や電力利用状況を調査・評価する方法の検討
  • 業務効率や生産性を考慮したエネルギー効率の指標の検討
  • 情報システムにおける効率的なエネルギーの利活用の検討

を実施し、報告書にまとめる。

進め方

活動期間:2年間程度(2018年4月~2020年3月)
会合開催:年4回、計8回程度