教育・研究システムフォーラム2026「AIエージェント時代の新常識 - 教育・研究におけるAIセキュリティの最前線 -」

 

日時 2026年8月4日(火) 13:00-17:10
会場 場所:Fujitsu Uvance Kawasaki Tower(JR川崎タワー)20階大会議室 M201
(住所:神奈川県川崎市幸区大宮町1番地5)
ハイブリッド開催 集合+オンライン配信(ZOOM)
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
(懇親会への会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。)
参加費 フォーラム:無料
懇親会:500円(当日受付にて申し受けます。)
参加申込み  お申し込みはこちら  7/28(火)まで
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

 近年、生成AIをはじめとするAI技術は、教育・研究・大学運営のさまざまな場面に急速に浸透しており、単なる「AIを利用する時代」から、AIを「業務や情報基盤の一部として活用・運用する時代」へと移行しつつある。特に近年は、利用者の指示に基づいて自律的に情報収集やシステム操作を行う「AIエージェント」の実運用が現実味を帯び始めており、大学においても教育支援、研究支援、問い合わせ対応、事務業務など、多様な分野での活用が期待されている。
 一方で、AIエージェントの活用が進むにつれ、大学の情報セキュリティやガバナンスの在り方にも新たな課題が生じている。AIが人の代理として業務やシステムを操作する時代においては、従来の「人が利用すること」を前提とした情報システムやセキュリティの考え方だけでは対応が難しくなりつつあり、新たな“常識”が求められ始めている。AIエージェントにどこまで権限を与えるのか、AIが情報システムへアクセスする際の認証やアクセス制御をどのように考えるのか、またAIに業務を自動化させる際に、何をAIへ委ね、何を人が判断すべきなのかといった点について、多くの大学が模索を続けている。さらに、AI利用に伴う情報漏洩や不適切利用への対応、AIガバナンスやリテラシー教育、説明責任の確保など、技術面だけではなく制度・運用面を含めた総合的な検討も求められている。
 こうした背景を踏まえ、本年度の教育・研究システムフォーラム2026では「AIエージェント時代の新常識 ― 教育・研究におけるAIセキュリティの最前線 ―」をテーマとし、AI時代における大学の新たなセキュリティ課題とその対応、そしてAIエージェント時代に求められる「新常識」について議論を行う。具体的には、AIエージェントと認証・デジタルアイデンティティ、教育・研究現場におけるAI活用とリスク管理、AIガバナンスや制度設計など、多角的な視点から、大学におけるAIセキュリティの在り方について議論を深めていきたい。

プログラム(敬称略) ※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみフォーラム終了後に掲載予定】

12:30- 受付開始(現地)
12:50- アクセス開始(オンライン)
 [司会]久保田 真一郎 (熊本大学)
13:00-13:05
開催趣旨説明
藤村 丞(福岡大学)
13:05-13:45
講演 40分

講演1
「大学におけるAI利活用とセキュリティリスク」
柿崎 淑郎 (東海大学) プロフィール

生成AIをはじめとするAI技術は,大学の教育・研究,さらには運営業務のあり方を急速に変革しつつあります.その利便性が注目される一方,学内データの取り扱い,シャドーAI問題,自律的なAIエージェントの権限管理など,情報セキュリティ上の新たなリスクやガバナンスの課題が顕在化しています.本講演では,大学運営においてAIを安全に利活用するために,直面するセキュリティリスクの全体像を俯瞰しながら,今後の対応の方向性を考察します.

大学運営, セキュリティリスク, シャドーAI, AIガバナンス
13:45-13:55 休憩(10分)
13:55-14:35
講演 40分

講演2
「Agentic AI 時代のサイバーセキュリティ:トラスト基盤を中心に」
八槇 博史 (東京電機大学) プロフィール

この2,3年、AI の利用は、LLM との対話という初期的段階を過ぎ、AIによる情報システムの制御や複数 LLM の連携によるアプリケーションの構築という新しいステージを迎えている。そこでのアクセス制御については旧来の分散システムの枠組みどころか、それを無効化するような乱雑な使用法が横行しており、他方AIを提供する事業者の「対策」は方向性が疑わしい。本講演では、現状を概観した上で、そこに不足しているトラスト基盤について考察する。

Agentic AI、トラスト、認証、SOC、マルチエージェント
14:35-14:45 休憩(10分)

14:45-15:25

講演 40分

講演3
「生成AI・AIエージェント時代の新たなセキュリティ
  富士通の生成AIセキュリティ強化技術」
及川 孝徳 (富士通株式会社) プロフィール

生成AI・AIエージェントが社会の基盤として浸透する中、AI自身が抱えるセキュリティリスク(プロンプトインジェクション、ハルシネーション、データ汚染など)への対応は喫緊の課題となっています。本講演では、生成AI・AIエージェントを安全かつ信頼性高く運用するための富士通の生成AIセキュリティ強化技術をご紹介いたします。

生成AI/AIエージェント脆弱性スキャナー,プロンプトインジェクション対策, ハルシネーション対策, ガードレール
15:25-15:35 休憩(10分)
15:35-17:05
講演 90分

パネルディスカッション
「AIエージェント時代の新常識 - 教育・研究におけるAIセキュリティの最前線 -」
ファシリテーター:
  木戸 善之 (関西大学)
パネリスト:
  柿崎 淑郎 (東海大学)
  八槇 博史 (東京電機大学)
  他、調整中
17:05-17:10
閉会挨拶
田邊 俊治 (国立情報学研究所)
17:10-17:30 休憩、懇親会準備
17:30-18:30
懇親会(会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。)
※会費制:500円
  • お飲み物とおつまみの簡易パーティです。お気軽にご参加下さい。

講演者 / パネルディスカッション パネリスト

「大学におけるAI利活用とセキュリティリスク」

lecturer
柿崎 淑郎(Kakizaki Yoshio)
東海大学 情報通信学部 教授
[略歴]
2008年,東海大学にて博士(工学)を取得.その後,東京理科大学,東京電機大学を経て,2021年に東海大学情報通信学部通信ネットワーク工学科准教授として母校に戻る.現在は東海大学情報通信学部情報通信学科教授.東京電機大学,公立はこだて未来大学,各非常勤講師.情報システムとしてのセキュリティの研究に従事.日本セキュリティ・マネジメント学会,執行理事.情報処理学会,電子情報通信学会,IEEE,各会員.

 

「Agentic AI 時代のサイバーセキュリティ:トラスト基盤を中心に」

lecturer
八槇 博史(Yamaki Hirofumi)
東京電機大学 システムデザイン工学部 情報システム工学科
東京電機大学大学院 先端科学技術研究科 情報通信メディア工学専攻
東京電機大学大学院 システムデザイン工学研究科 情報システム工学専攻
教授
[略歴]
1997 日本学術振興会特別研究員 D1
1999 京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻博士後期課程修了
   博士(情報学)
1999-2001 同専攻 助手
2001-2006 同専攻 講師
2006-2013 名古屋大学情報基盤センター 准教授
      国立情報学研究所 客員研究員(非常勤)
2013- 東京電機大学情報環境学部 准教授
      国立理化学研究所 客員研究員(非常勤。2020-2024)
      改組・昇任を経て現在、東京電機大学システムデザイン工学部 教授

「生成AI・AIエージェント時代の新たなセキュリティ
  富士通の生成AIセキュリティ強化技術」

lecturer
及川 孝徳(Oikawa Takanori)
富士通株式会社 技術戦略本部 SME推進統括部
[略歴]
富士通株式会社 技術戦略本部 SME推進統括部 マネージャー。Data & Security領域における事業化推進を担当。研究所発の先端技術の社会実装を目的に、AIセキュリティ分野を中心としたプロジェクトにおいて顧客共創による技術検証やビジネス展開を推進している。