カテゴリ:2025年度
SS研冬イベント 展示紹介
| 日時 | 2025年12月23日(火) 13:00-15:00 |
|---|---|
| 会場 | Fujitsu Uvance Kawasaki Tower(JR川崎タワー) 20階大会議室M202 |
SS研分科会の会場隣で展示しています。申込不要ですので、ぜひ展示会場にお越しください。
【展示一覧】展示概要はリンク先を参照ください(敬称略)
| 機関名 | 展示内容 | 機関名 | 展示内容 |
| 宇宙航空研究開発機構 | MR(Mixed Reality)による体感型可視化 HOVAR: HOlogram Visualization of Airflow in Reality |
香川大学 | 香川大学のDX推進の取り組み |
| 九州大学情報基盤研究開発センター | スーパーコンピュータシステム玄界 | 高度情報科学技術研究機構 | スパコン「富岳」の利⽤研究事例の発信 |
| 静岡大学 | AIをフル活用して開発した”勘の塊”のようなスケジューリングソルバー | 広島大学 | 広島大学における ローカル5G実験環境とデジタルツインの構築 |
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富士通
ミッションクリティカルシステム事業本部 |
~40年培った水冷技術で持続可能な社会に貢献~ Fujitsu Liquid Cooling Management for Datacente |
富士通Japan
Public&Education事業本部 |
AIとデータが創る持続可能な大学の未来 |
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エフサステクノロジーズ
サーバ&ストレージ事業本部 |
PRIMERGY CDI データセンターのインフラを最適化 |
エフサステクノロジーズ プロダクトソリューション本部 |
機密データを守りながら生成AI活用 Private AI Platform on PRIMERGY |
HPC分科会2025年度会合「AIと開発・利用支援の 融合 ~人とHPCをつなぐ新基盤~」
| 日時 | 2025年12月23日(火) 15:00-18:00 |
|---|---|
| 会場 | 場所:Fujitsu Uvance Kawasaki Tower(JR川崎タワー)20階大会議室M201 (住所:神奈川県川崎市幸区大宮町1番地5) ハイブリッド開催 集合+オンライン配信(ZOOM) |
| 参加対象 | SS研会員限定 |
| 参加費 | 無料 |
| 参加申込み | 冬イベントページ の「参加申込み」よりお申込みください。 |
| その他 |
本会合は、2025年度冬イベント(展示、教育・研究システム分科会2025年度会合)の一部です。 |
開催趣旨
近年、AIは人間を支援する道具として幅広い分野で活用が進み、その重要性はますます高まっています。同時に、AIそのものの高度化を実現するために、AI開発を支援する新しい基盤技術やHPC技術も求められています。今回の科学技術計算分科会会合では、この「支援」というキーワードを軸に、AIによるHPC利用支援やプログラム開発支援、さらにAI for ScienceのようにHPC上での科学応用を可能にする高度なAIの開発支援などについて、第一線で取り組まれている講師の方々をお迎えし、これらの支援技術の現状や今後の展望についてお話しいただきます。会合後には講師や参加者の皆様同士が自由に交流できる懇親会も予定しています。AIとHPCが融合する新たな基盤を共に考え、活発に意見交換できる場に、ぜひご参加ください。
プログラム(敬称略) ※予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。
【公開可能な資料のみ会合終了後に掲載予定】
| 14:30- | 受付開始(現地) |
|---|---|
| 14:50- | アクセス開始(オンライン) |
| [司会]佐藤 賢斗 (理化学研究所) | |
| 15:00-15:05 |
開催趣旨説明
南里 豪志(九州大学)
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| 15:05-15:45 講演 40分 |
講演1
「生成AIを援用した主に計算力学プログラミングに関する話題」
三好 昭生 (株式会社インサイト) プロフィール
計算力学分野において生成人工知能を活用したプログラミング手法について紹介する。学習目的の簡単な問題から実用レベルのコード開発まで、ゼロからの新規開発や既存コードの不具合修正・機能拡張における生成人工知能の効果的な活用事例を示す。従来手法との単純比較は困難であるが、技術進歩が急速に進む現状において、開発者に求められる新たな資質や考え方について議論し、計算力学プログラミングの新しいアプローチを提案する。 生成人工知能, 計算力学, プログラミング支援, コード開発, 有限要素法
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| 15:45-16:25 講演 40分 |
講演2
「生成AIが支えるHPC利用支援の新展開」
中村 宜文 (理化学研究所) プロフィール
理化学研究所 計算科学研究センターでは、スーパーコンピュータ「富岳」のユーザ支援に生成AI「AskDona」を活用し、自然対話によるサポートを実現しています。本講演では、RAGと生成AIを組み合わせた支援システムの運用成果と改良点、研究成果閲覧支援を含む応用展開、そしてAIによるHPC利用支援の今後の展望について紹介します。 生成AI, HPC, スーパーコンピュータ「富岳」, 対話型ユーザ支援AI, 研究成果閲覧支援
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| 16:25-16:35 | 休憩(10分) |
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16:35-17:15 講演 40分 |
講演3
「コード生成AIによるHPCアプリケーションのGPU移植」
星野 哲也 (名古屋大学) プロフィール
AI研究の隆盛によりGPUを標準搭載するスーパーコンピュータが一般化し、シミュレーションにおいてもGPUの活用がより一層重要となる一方、CPU向けに開発されたレガシーコードのGPU移植は依然として大きな課題である。この課題を解決し得る有力な方法として、急速に発展しているコード生成AIの活用が挙げられる。本講演では2025年8月に公開された最新のAIモデルであるClaude Opus 4.1を使用したClaude Codeにより、MPI+OpenMPで並列化されたFortranベースの有限要素法アプリケーションGeoFEMを対象にGPU向けコード生成を試みた知見を共有する。 コード生成AI, Claude Code, GPUプログラミング, OpenACC, Fortran
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| 17:15-17:55 講演 40分 |
講演4
「大規模言語モデル「Takane」が拓くHPCの未来」
白幡 晃一 (富士通株式会社) プロフィール
HPC環境におけるAI、特に生成AIの活用が研究開発の新たなフェーズを切り拓いている。本講演では、富士通のエンタープライズ向け大規模言語モデル「Takane」の技術と応用事例を紹介する。材料探索における因果関係の自動説明や、専門業務を支援するAIエージェントに加え、大規模モデルの知識をHPCでの利用に適した軽量な特化AIへ蒸留する最新技術にも触れる。これらの実例を通じ、AIとHPCの連携が拓く研究開発の未来像を展望する。 生成AI, 大規模言語モデル(LLM), AI軽量化, 特化型AI, AI for Science
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| 17:55-18:00 |
閉会挨拶
立川 智章 (東京理科大学)
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講演者
生成AIを援用した主に計算力学プログラミングに関する話題
1982年4月 株式会社間組「ベローズの研究」に従事
1988年7月 日産自動車株式会社「スペースシャトル搭載宇宙機器の構造設計等」に従事
1999年9月 東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻博士課程修了
1999年10月 株式会社インサイト設立、現在に至る
[研究分野、研究テーマ]
・インタフェース・エージェント、構造有限要素法、粒子法、個別要素法
・可視化技術、高性能計算
・機械学習応用(回帰、分類、次元削減、ベイズ推定)
・自動メッシング、自動粒子生成
・生成人工知能を活用したシステム構築
・生成人工知能を活用した計算力学プログラミング
[所属学会、受賞歴、著書など]
・日本機械学会
・人工知能学会
・日本応用数理学会
・交通工学研究会
・粉体工学会
「安心安全なAI社会の実現に向けて:富士通におけるAI倫理およびAIガバナンスの実践」
2020年10月~2025年3月 理化学研究所 技師
2019年7月~現在 神戸大学大学院システム情報学研究科 客員教授
2013年4月~2019年6月 神戸大学大学院システム情報学研究科 客員准教授
2011年3月~2020年9月 理化学研究所 研究員
2010年10月~2011年2月 筑波大学 研究員
2008年11月~2010年9月 レーゲンスブルク大学 研究員
2005年11月~2008年10月 ドイツ電子シンクロトロン研究所 研究員
[研究分野、研究テーマ]
・高性能計算
・計算素粒子物理学
・性能最適化
[所属学会、受賞歴、著書など]
・日本物理学会
・情報処理学会
「コード生成AIによるHPCアプリケーションのGPU移植」
情報基盤センター
2016年1月〜2022年12月 東京大学情報基盤センター 助教
2023年1月〜現在 名古屋大学情報基盤センター 准教授
・GPUプログラミング
・自動最適化
「大規模言語モデル「Takane」が拓くHPCの未来」
2015年4月 株式会社富士通研究所 コンピュータシステム研究所 入社
2018年10月~2021年3月 株式会社富士通研究所 ICTシステム研究所 シニアリサーチャー
2021年4月~2022年3月 富士通株式会社 ICTシステム研究所 主任研究員
2022年4月~2023年3月 富士通株式会社 コンピューティング研究所 プロジェクトマネージャー
2023年6月~2024年3月 富士通株式会社 コンピューティング研究所 リサーチディレクター
2024年4月~現在 富士通株式会社 人工知能研究所 シニアプロジェクトディレクター
・性能と信頼性を両立する大規模言語モデル・生成AIの開発
教育・研究システム分科会2025年度会合 「大学DXを導くAI活用の羅針盤 ― マネジメント・ガイドライン・倫理」
| 日時 | 2025年12月23日(火) 10:00-13:00 |
|---|---|
| 会場 | 場所:Fujitsu Uvance Kawasaki Tower(JR川崎タワー) 20階大会議室M201 (住所:神奈川県川崎市幸区大宮町1番地5) ハイブリッド開催 集合+オンライン配信(ZOOM) |
| 参加対象 | SS研会員、CS研会員、IS研会員の各機関にご所属の方 |
| 参加費 | 無料 |
| 参加申込み | 冬イベントページ の「参加申込み」よりお申込みください。 |
| その他 |
本会合は、2025年度冬イベント(展示、HPC分科会)の一部です。 |
開催趣旨
いま大学は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の潮流の中で、新たな知の創出や教育の高度化に向けた変革を迫られている。その中心にあるのが、急速に進展する人工知能(AI)の活用である。教育・研究の現場では、生成AIをはじめとする新しいツールが急速に普及し、学修支援、研究活動、さらには大学運営の効率化まで、多様な場面での応用が広がりつつある。
しかし一方で、AIを導入・活用するにあたり、マネジメントの不在やセキュリティリスク、ガイドラインの未整備といった課題が顕在化している。教育の質の保証や研究の信頼性確保、学生・教職員の権利保護、さらには倫理的な判断基準の策定など、大学として責任を持って取り組むべきテーマが山積している。
こうした状況を踏まえ、本年度の教育・研究システム分科会2025年度会合(冬イベント)では、「大学DXを導くAI活用の羅針盤 ― マネジメント・ガイドライン・倫理」をテーマに掲げ、AIを大学でどう位置づけ、どう管理し、どのようなルールのもとで活用すべきかを、AIマネジメント、倫理、ガイドラインという三つの視点から、大学におけるAI活用の現在地とこれからの方向性を探る。講演とパネルディスカッションを通じて実践に基づいた知見を共有し、未来の大学DXを切り拓くための「羅針盤」をともに描く場としたい。
プログラム(敬称略) ※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。
【公開可能な資料のみ会合終了後に掲載予定】
| 9:30- | 受付開始(現地) |
|---|---|
| 9:50- | アクセス開始(オンライン) |
| [司会]廣瀬 幸 (九州工業大学) | |
| 10:00-10:05 |
開催趣旨説明
藤村 丞(福岡大学)
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| 10:05-10:40 講演 35分 |
講演1
「大学DXをレスポンシブルに実装する
ーELSI(倫理的・法的・社会的課題)の考え方」 岸本 充生 (大阪大学) プロフィール
大学におけるDXは教育・研究・実務のすべてにおいて実践されているが、それぞれが独立に議論される傾向がある。またそれぞれのリスクも異なり、それらへの対処方法も異なってくる。本講演では、新規技術の研究開発から社会実装までのELSI(倫理的・法的・社会的課題)の取組を紹介しつつ、大学DXに焦点を当てて、大阪大学で社会技術共創研究センター(ELSIセンター)が関わったテーマを取り上げ、挑戦と残された課題を紹介する。 ELSI(倫理的・法的・社会的課題), リスク, AI倫理, リスクガバナンス
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| 10:40-11:15 講演 35分 |
講演2
「安心安全なAI社会の実現に向けて:富士通におけるAI倫理およびAIガバナンスの実践」
荒堀 淳一 (富士通株式会社) プロフィール
当社は、AIの社会実装を加速させるエコシステム構築に貢献するために、AIリスク管理をはじめとする組織統制、法規制や業界標準への準拠、産学官を問わない組織横断的な連携、そして社会へのベストプラクティスの共有などの施策を強力に推進している。本講演では、当社が取り組むAI倫理およびAIガバナンス施策の要諦をあらためてご説明するとともに、AIビジネス推進時に直面しがちなAI倫理リスク事例/対策例を取り上げ、AI利活用の未来をみなさまと共に考える場としたい。 AI倫理, AIガバナンス, 法務
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|
11:15-11:50 講演 35分 |
講演3
「AIの信頼性と倫理をどう担保するか? (ISO/IEC 42001で考えるAIガバナンス)」
山口 和夫 (株式会社日本環境認証機構) プロフィール
生成AIの活用が進む中で、教育・研究の現場でも“どう使うか”だけでなく、“どう管理するか”が問われています。AI技術の急速な進展と社会への浸透に伴い、AIの利活用に関する信頼性・透明性・倫理的課題への対応が求められる中で、AIが示す結果に責任を持つには、どのような仕組みが必要なのでしょうか?本講演では、AIのライフサイクル全体を対象とした国際規格「ISO/IEC 42001」について、わかりやすくご紹介します。 AIガバナンス, リスクマネジメント, AI倫理, 透明性, マネジメントシステム
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| 11:50-12:05 | 休憩(15分) |
| 12:05-12:55 講演 50分 |
パネルディスカッション
「大学DXを導くAI活用の羅針盤 ― マネジメント・ガイドライン・倫理」
ファシリテーター:
木戸 善之 (岡山理科大学) パネリスト: 岸本 充生 (大阪大学) 荒堀 淳一 (富士通株式会社) 山口 和夫 (株式会社日本環境認証機構) |
| 12:55-13:00 |
閉会挨拶
久保田 真一郎 (熊本大学)
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講演者 / パネルディスカッション パネリスト
大学DXをレスポンシブルに実装する
ーELSI(倫理的・法的・社会的課題)の考え方
「安心安全なAI社会の実現に向けて:富士通におけるAI倫理およびAIガバナンスの実践」
AIインテグリティセンター センター長 兼 AI倫理室長
2012年:同社 ビジネス法務部部長
2015年:同社 ワシントンDC事務所長
2019年:同社 デジタルテクノロジー推進法務室長
2022年:同社 AI倫理ガバナンス室室長
2025年:同社 AIインテグリティセンター長
(兼AI倫理室長)(現)
- 総務省AIネットワーク社会推進会議 AIガバナンス検討会 構成員
- 経団連AI活用戦略タスクフォース委員
「AIの信頼性と倫理をどう担保するか?
(ISO/IEC 42001で考えるAIガバナンス)」
認証事業本部 審査部 ISMS技師長
(審査員/セミナー講師)
2017 - 2018 株式会社 NECソリューションイノベータ
2004 - 2018 株式会社 日本環境認証機構
(契約審査員/セミナー講師)
1990 - 2016 株式会社 NEC情報システムズ
1989 - 1990 NEC Electronics社(米国カリフォルニア州)
1982 - 1989 株式会社 NEC技術情報システム開発
- 情報セキュリティマネジメント
- クラウドセキュリティマネジメント
- ITサービスマネジメント
- プライバシー保護マネジメント
- JACB情報技術委員会
教育・研究システムフォーラム2025 「大学DXの未来地図 ~教育・研究・運営はどう変わる?~」
| 日時 | 2025年8月7日(木) 13:00-17:10 |
|---|---|
| 会場 | 場所:富士通ソリューションスクエアS棟3階P1 (住所:東京都大田区新蒲田1-17-25) ハイブリッド開催 集合+オンライン配信(ZOOM) |
| 参加対象 | SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。 (懇親会への会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。) |
| 参加費 | フォーラム:無料 懇親会:500円(当日受付にて申し受けます。) |
| 参加申込み | [開催済] |
| その他 | SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。 ご興味がございましたら是非ご参加ください。 |
開催趣旨
現在、大学はかつてない変革の波に直面している。学生数の減少や学びの多様化、国際競争の激化、厳しさを増す財政状況、そして新しい働き方への対応など、多岐にわたる課題が同時に押し寄せている。こうした中、デジタル技術を活用して大学の構造そのものを変革する「大学DX」が、すべての大学にとって喫緊のテーマとなりつつある。 近年では、学生の行動ログや学修履歴を活用した個別最適化された学習支援システムの導入や、生成AI による授業設計・履修相談の支援、さらには事務業務の効率化や教職員のワークフロー自動化などの動きが進んでおり、オンライン授業の質保証のためのデータ分析、入退管理や環境制御といったスマートキャンパス化、研究活動の支援基盤整備など、教育・研究・運営のあらゆる領域にわたる多彩なDX の取り組みが見られるようになってきた。 しかしその一方で、「どこから着手すべきか分からない」「全学的な合意形成が難しい」「人材や専門知識が不足している」「セキュリティや倫理面での不安がある」といった現場の声も多く聞かれる。理想と現実のギャップをいかに埋め、大学としての戦略的なDX をいかに描いていくのかという課題に、多くの大学関係者が直面している。 こうした状況を踏まえ、本年度の教育・研究システムフォーラム2025 では、大学DX をより高度かつ円滑に進めていくための道筋を探るべく、「大学DX の未来地図 ~教育・研究・運営はどう変わる?~」をテーマとし、先進事例や実践的な知見、現場の課題意識を共有し、これからの大学におけるDX のあり方と、その進化が切り開く可能性について議論を行いたい。
プログラム(敬称略) ※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。
【公開可能な資料のみフォーラム終了後に掲載予定】
| 12:30- | 受付開始(現地) |
|---|---|
| 12:50- | アクセス開始(オンライン) |
| [司会]田邊 俊治 (国立情報学研究所) | |
| 13:00-13:05 |
開催趣旨説明
藤村 丞(福岡大学)
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| 13:05-13:55 講演 50分 |
講演1
「大阪大学のDX
~仲間をシアワセにするDXとは?~」 鎗水 徹 (大阪大学) プロフィール
大阪大学では教育・研究・経営のDXを進めています。在学生・教職員だけでなく阪大コミュニティに関わった全ての方々の人生に寄り添ったサービスを提供する基盤(OUID・OU人財データプラットフォーム)を構築し、その成果をご紹介します。また「ヒトがいない」、「カネがない」、「戦略がわからない」、「組織の動かし方がわからない」というDX推進上の課題に対し、どのように克服していったかについてもご紹介します。 デジタル・トランスフォーメーション(DX), 大学教育, ID統合, IT戦略
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| 13:55-14:05 | 休憩(10分) |
| 14:05-14:55 講演 50分 |
講演2
「アカデミアの研究を支える認証基盤」
佐藤 周行 (国立情報学研究所) プロフィール
大学をはじめとするアカデミアでは、卒業証明、在学証明をはじめとする各種証明業務が社会的なミッションとされている。そのために、組織の内部の人間のアイデンティティを管理するための認証基盤の整備が進められてきた。その整備が一段落すると、アカデミアの研究の本質である研究のためのアイデンティティ管理がその次の課題として解決を求められるようになった。本講演では、組織を越えたアイデンティティ連携の典型例として組織間共同研究のアイデンティティ管理とそのセキュアな運用のためのポリシー管理について、NIIで企画配備されている計画について述べる。 アイデンティティ連携, 組織内アイデンティティ管理,共同研究, 認証強度
プレゼン資料(PDF:3.9MB)
|
| 14:55-15:05 | 休憩(10分) |
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15:05-15:55 講演 50分 |
講演3
「真のDXに取り組むための土台作り
全社DXプロジェクト「フジトラ」の実践知と現在地とは」 朝倉 陽助 (富士通株式会社) プロフィール
富士通では、2020年より全社DXプロジェクト「フジトラ」を開始し、経営と現場が一体となり「全員参加型」でプロジェクトを推進。旧態依然とした大企業カルチャーから脱却し、パーパスドリブン&データドリブン経営の実現にむけ、様々な角度から富士通を変革。また、デジタルをありたい姿に辿り着くための手段と捉え、デジタルを使いこなすための土台作りからアプローチ。その変革の現在地と実践知を、各種取り組みを通してご紹介します。 社内DX,カルチャー変革,デザイン思考,パーパス経営,データドリブン経営
プレゼン資料(PDF:7.2MB)
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| 15:55-16:05 | 休憩(10分) |
| 16:05-17:05 講演 60分 |
パネルディスカッション
「大学DXの未来地図 ~教育・研究・運営はどう変わる?~」
ファシリテーター:
木戸 善之 (岡山理科大学) パネリスト: 鎗水 徹 (大阪大学) 佐藤 周行 (国立情報学研究所) 朝倉 陽助 (富士通株式会社) |
| 17:05-17:10 |
閉会挨拶
永田 正樹 (静岡大学)
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| 17:10-17:30 | 休憩、懇親会準備、会場移動 |
| 17:30-19:00 |
懇親会(会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。)
※会費制:500円
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講演者 / パネルディスカッション パネリスト
大阪大学のDX
~仲間をシアワセにするDXとは?~
大阪大学 D3センター DX研究部門長・教授
大阪大学 大学院情報科学研究科 教授
- 経営情報学
- デジタル・トランスフォーメーション
- 経営戦略
- IT戦略
- 経営情報学会 理事
- 情報処理学会
- 日本経営学会
- 組織学会
- 教育システム情報学会
「アカデミアの研究を支える認証基盤」
トラスト・デジタルID基盤研究開発センター センター長
「真のDXに取り組むための土台作り
全社DXプロジェクト「フジトラ」の実践知と現在地とは」
HPCフォーラム2025「HPC、どう使ってる? ~より良いHPCにむけて~」
| 日時 | 2025年8月18日(月) 10:00-16:00 |
|---|---|
| 開催方法 | 場所:JR川崎タワー20階大会議室M201 ハイブリッド開催(集合 + オンライン配信(ZOOM)) 午前に話題提供を行い(配信は午前のみ)、午後よりグループに分かれて議論を行うワークショップ形式になります。是非、現地での討論にご参加ください。また、現地参加には人数制限があります。先着順となりますのでご了承ください。 |
| 参加対象 | SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。 |
| 参加費 | 無料 |
| 参加申込み | [開催済] |
| その他 | SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。 ご興味がございましたら是非ご参加ください。 |
開催趣旨
今回のHPCフォーラムは、従来の講演会形式ではなく、参加者の皆さんが小グループに分かれて議論を行うワークショップ形式で開催し、より良いHPCの使い方について大いに討論して頂きたいと思います。
昨今、HPC上で実行されるアプリケーションはMPI等を使った並列シミュレーションだけではなく、大規模ワークフローの実行やPythonで記述されたフレームワーク経由でHPCを使う事例が増えてきています。
このように使い方が多様化するアプリケーションをHPC上でより良く使うには、個々のプログラムの性能や利用者毎の使い勝手だけでなく、システム全体の効率や利用者間の公平性などを総合的に考える必要があります。そこで、今回のHPCフォーラムでは、まず数名の講演者の皆様に、現在HPCがどのように使われているのか、もしくは、より良いHPCの利用に向けてどのような方法が考えられるか、などについてお話しして頂きます。その後、参加者の皆さんに小人数のテーブルに分かれて頂き、昼食も含めて3時間ほど、HPCの使い方について自由に討論(もしくは雑談)して頂きます。最後に、各テーブルでの討論の概要を参加者全体で共有することで、今後のより良いHPC環境の実現に向けた一歩に出来れば、と考えております。
前半の話題提供はオンラインと現地のハイブリッド開催ですが、後半の討論は現地のみでの開催です。是非この機会に現地でご参加いただき、HPCの使い方についての雑談をお楽しみください。
プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。
【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】
| 9:30- | 受付開始 (現地参加) |
|---|---|
| 9:50- | アクセス開始(オンライン参加) |
| [司会] 藤田 直行 (宇宙航空研究開発機構) | |
| 10:00-10:10 |
開催趣旨説明
南里 豪志 (九州大学)
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| 10:10-12:00 話題提供 |
話題提供(予定)
スーパーコンピュータ「富岳」におけるOpen OnDemandの利用
大規模言語モデル開発向け GPUクラウドの調達
スーパーコンピュータ「富岳」による台風に伴う竜巻の数値シミュレーション
宇宙天気予測シミュレーション -太陽嵐の影響予測 -
HPCアプリケーションのGPGPU化事例
|
| 12:00-13:00 | ランチミーティング(60分) 軽食をご用意します。 |
| 13:00-14:10 グループ討論(70分) |
複数のグループに分かれて討論
|
| 14:10-14:20 | 休憩(10分) |
| 14:20-14:50 討論結果共有(30分) |
各グループでの討論結果を共有
|
| 14:50-15:00 | 閉会あいさつ |
| 15:00-16:00 | お時間のある方は残って自由討論(60分) |
講演者
スーパーコンピュータ「富岳」におけるOpen OnDemandの利用
2021年4月 -(現在): 運用技術部門 先端運用技術ユニット 技師
2018年4月 - 2021年3月: アーキテクチャ開発チーム 研究員
2013年12月 - 2018年3月: プログラミング環境研究チーム 研究員
2010年4月 - 2013年11月: 筑波大学 計算科学研究センター 研究員
- 高性能計算
- プログラミング言語
- 最適化アルゴリズム
- HPCIソフトウェア賞【普及部門賞】最優秀賞
- Graph500 BFS部門 11期連続1位(2025年8月現在)
- Graph Golf Competition 一般/格子/ホストスイッチグラフの各部門で優勝
- 情報処理学会 山下記念研究賞
- HPC Challenge Award Competition Class 2 最優秀賞 など
- 高性能計算, 運用技術, ユーザ支援, ユーザインタフェース, Webアプリケーション
大規模言語モデル開発向け
GPUクラウドの調達
- クラウドコンピューティング
- ストレージシステム
- IEEE
- 情報処理学会
- 大規模言語モデル、GPU、パブリッククラウド、クラウド内ネットワーク、クラウドストレージ
スーパーコンピュータ「富岳」による台風に伴う竜巻の数値シミュレーション
横浜国立大学 環境情報研究院 自然環境と情報専攻 /都市科学部 環境リスク共生学科 / 総合学術高等研究院 台風科学技術研究センター
2018年8月~2022年3月
米国海洋大気庁(NOAA)Earth System Research Laboratories, Chemical Sciences Laboratory
2011年10月~2018年7月
理化学研究所計算科学研究機構複合系気候科学研究チーム
2014年9月
京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻 論文博士認定 (博士 理学)
- メソ気象学,組織化積乱雲群
- 熱帯大気,熱帯低気圧発生過程,熱帯域大規模循環
- 数値大気モデル開発
- 日本気象学会
- アメリカ地球物理学連合
- アメリカ気象学会
- 海洋開発研究機構 ブルーアース11ポスター若手奨励賞(平成23年3月)
- 日本気象学会 2017年度気象集誌論文賞(平成30年5月)
- 気象学, 台風,竜巻,数値地球流体力学, 高解像度モデル
宇宙天気予測シミュレーション
-太陽嵐の影響予測 -
2023年8月 - 現在 名古屋大学 宇宙地球環境研究所 客員教授
2020年 – 2023年 情報通信研究機構 主任研究員
2017年 – 2020年 情報通信研究機構 研究員
2013年 – 2017年 名古屋大学 特任助教
2010年 – 2013年 理化学研究所 基礎科学特別研究員
2009年 – 2010年 名古屋大学 研究員
2008年 – 2009年 海洋研究開発機構 ポストドクトラル研究員
2007年 – 2008年 国立天文台 研究員
- 太陽物理学
- 太陽圏物理学
- 宇宙天気
- 日本天文学会
- 地球電磁気・地球惑星圏学会
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第47回SS研総会
| 日時 | 2025年4月25日(金) 総会 15:00-17:30 懇親会17:40-19:00 |
|---|---|
| 開催方法 |
ハイブリッド開催 集合+オンライン開催(Zoom) |
| 会場 |
総会:JR川崎タワー20階大会議室M201 |
| 参加対象 | SS研会員 |
| 参加費 | 総会:無料 懇親会:500円(当日受付にて申し受けます。) |
| 参加申し込み | [開催済] |
プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。
| 14:30- | 受付開始 |
|---|---|
| 14:50- | ZOOMアクセス開始 |
| 15:00-15:05 |
開会挨拶・議案書投票結果報告
岡村 耕二(九州大学)
|
| 15:05-15:30 |
総会議事
議案結果報告 |
| 15:30-16:30 講演50分+QA10分 |
特別講演
量子コンピュータの未来
多様な技術、産業化に向けたG-QuATの挑戦 浦野 千春 (産業技術総合研究所) プロフィール
現在提案されている量子コンピュータには様々な方式があります。大規模な量子コンピュータの構築に向けた開発競争は始まったばかりで、それぞれに長所と短所があり、技術的課題が多く存在します。現時点では最適なアプローチを断定することは難しく、複数の技術を並行して観察する必要があります。今後、新しい技術が登場することで、展望が大きく変わる可能性もあります。本講演では、量子コンピュータの歴史、開発ロードマップ、そしてG-QuATの産業化への取り組みについて紹介します。 量子コンピュータ, 量子ビット, 大規模化, 産業化, 技術的課題
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| 15:30-15:45 | 休憩[15分] |
| 15:45-17:25 講演 30分+QA 10分 |
富士通講演
富士通における量子コンピューティングへの取り組み
近藤 正雄 (富士通株式会社) プロフィール
富士通は次世代のコンピューティング技術として量子コンピューティングの研究開発に取り組んでいます。応用先が広がると期待される量子ゲート方式において、量子デバイスから基盤ソフト、アプリまで、すべての技術領域をカバーしています。エラー訂正や量子シミュレータなどのソフトウェア技術に特に注力する一方、ハードウェアは世界有数の研究機関とグローバルに連携しながら、幅広く可能性を追求する体制で、研究開発を推進しています。 量子コンピュータ, 誤り耐性量子計算, 量子アプリケーション, 量子シミュレータ、ダイヤモンドスピン
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| 17:25-17:30 |
閉会挨拶
高木 亮治 (宇宙航空研究開発機構)
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| 17:30-17:40 | 移動・休憩 |
| 17:40-19:00 |
懇親会
※会費制:500円(当日受付にて申し受けます)★立食形式の簡易懇親会になります。 |
講演者
量子コンピュータの未来
多様な技術、産業化に向けたG-QuATの挑戦
量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT) 企画室長
2000年3月 東京大学大学院 工学系研究科 超伝導工学専攻
博士課程 修了
2002年4月 産業技術総合研究所 計測標準研究部門 入所
2023年7月 産業技術総合研究所
G-QuAT 量子センサーチーム長
2024年4月 産業技術総合研究所 G-QuAT 企画室長
2007年~2008年 国際度量衡局(BIPM)訪問研究員
2010年~2011年 米国国立標準技術研究所(NIST)
訪問研究員
[研究分野、研究テーマ]
- 超伝導技術の精密物理計測への応用
[所属学会、受賞歴、著書など]
- 日本物理学会、応用物理学会
- 第22回超伝導科学技術賞受賞
富士通における量子コンピューティングへの取り組み
量子研究所
シニアディレクター
無機材料工学専攻 博士課程修了 博士(工学)
1995年 (株)富士通研究所 基盤技術研究所 入社
2005年 (株)富士通研究所 材料・環境技術研究所
主任研究員
2008年 (株)富士通研究所 R&D戦略室 担当部長
2009年 (株)富士通研究所 基盤技術研究所
エネルギー技術研究部長
2011年 (株)富士通研究所
環境・エネルギー研究センター 主管研究員
2016年 富士通研究開発中心有限公司 R&D戦略室長
2019年 富士通研究開発中心有限公司 董事兼総経理
2022年 富士通株式会社 量子研究所 シニアディレクター
現在に至る
[研究分野、研究テーマ]
- 機能性材料デバイスの研究開発
- 強誘電体デバイスの研究開発
- 環境・エネルギー関連技術の研究開発
[所属学会、受賞歴、著書など]
- 日本セラミックス協会
- 日本セラミックス協会 電子材料研究討論会 研究奨励賞(2002年)