カテゴリ:2022年度

2022年度 冬イベント

日程 2023年1月18日(水)~20日(金)
場所 神戸国際会議場
開催方法 1/18 BoF:オンライン開催のみ
1/19 合同分科会:現地開催のみ
1/20 三分科会(科学、教育、システム):ハイブリッド開催
※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。
参加対象 「全体プログラム」参照
参加費 「全体プログラム」参照
参加申込み 開催済
宿泊について 各自で手配をお願い致します。各ホテルは大変込み合いますので、早めの手配をお勧めします。

全体プログラム※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

    参加対象 参加費
1月18日
(水)
BoF(16:30~18:00)
      BoF(Birds of a feather)は異なる分野の人達との知的な交流が行える場です。

      ・3つのテーマのルームに分かれ、グループディスカッションを行います。

    ※ 参加したいグループの希望を選択していただきます。
SS研会員
に限らず、
どなたでも
参加可能
会合:無料
1月19日
(木)
合同分科会 2022年度会合(13:30~18:00)
  • テーマ「観る、識る、解る、届ける」
SS研会員 会合:無料
1月20日
(金)
科学技術計算分科会 2022年度会合(9:00~12:20)
  • テーマ「「富岳」NEXTへの挑戦 ~現在から未来~」
SS研会員 会合:無料
教育環境分科会 2022年度会合 (9:00~12:30)
  • テーマ「活躍できるデータ・サイエンティストの育成 ~高校・大学・社会との接続を見据えて~」
SS研会員
CS研会員
IS研会員
会合:無料
システム技術分科会 2022年度会合(13:00~17:00)
  • テーマ「ゼロトラスト時代の認証技術~今知っておくべき技術はコレです!~」
SS研会員 会合:無料

SS研ICTフォーラム2022 備えあれば憂いなし!~BCPと情報セキュリティの勘所~

印刷用ご案内

日時 2022年10月5日(水) フォーラム 13:00-17:00
開催方法 場所:富士通汐留本社24階大会議室
(住所:東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター)

ハイブリッド開催 集合 + オンライン配信(ZOOM)
※会場は100名まで可能ですが、新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いいたします。
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 無料
参加申込み [開催済]
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

 近年、大学における情報通信技術(ICT)の本格的な利活用が急速に進んでおり、教育研究および業務基盤としての情報システムの重要性や大学が保有する情報資産の価値は日々増大している状況である。 だがその一方で、それらに関連するトラブルが増加しており、大学の継続的な事業およびサービス提供を脅かすリスクも増えてきている。 さらには、ここ最近世界的に大規模な自然災害や有事が相次いでおり、日本では地震、台風、大雨/大雪、火山の噴火など、次々と大規模災害に見舞われている。 また、サイバー攻撃は日々巧妙化・高度化し続けており、被害を最小限に抑えるセキュリティ対策を講じることが急務となっており、仮にサイバー攻撃を受けたとしても、事業を継続できる備えをすることが必要である。 大学が長期的な成長戦略を描くためにも、BCPと情報セキュリティへの対策は必須の事項となっている。
 そこで、本年度のシステム技術分科会2022年度会合では、大学における事業継続と情報セキュリティ対策を上手に効率よく策定/導入/運用するために 「備えあれば憂いなし ~BCPと情報セキュリティの勘所~」をテーマとし、 その導入経緯や制度作り、導入/活用事例、実際の経験、運用のコツ/秘訣、日頃の問題点や苦労点などの情報を共有し、 大学におけるBCPと情報セキュリティ対策について情報交換や議論を行いたい。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】

12:50- アクセス開始
13:00-13:05
開催趣旨説明
藤村 丞(福岡大学)
13:05-13:55
講演 40分
Q&A 10分
講演
国際規格マネジメントシステムと歩んだBCPの20年~可用性の不等式:BCMS>ITSMS>ISMSの味わい~
長谷川 孝博(静岡大学)プロフィール
 

 本学のBCP(BCMSはそのマネジメントシステム)は、ISMS(初認証2003年)やITSMS(初認証2013年)のマネジメント規格の運用の取組の中で培われてきた。いずれのマネジメントシステムのサービスの可用性を最大限に高めるための組織的な予防措置と捉えることができる。2010年から全学推進してきたクラウド化やその他の小中規模の管理策においても事故無く利便性の高いサービスを利用者に滞りなく提供するためのBCPの側面を持ち合わせている。本講演では、長年のマネジメントシステムと共に歩んできたBCPの取組と効能について事例を交えて紹介する。

 BCP、ISMS、ITSMS、情報基盤、可用性管理
13:55-14:05 休憩(10分)
14:05-14:55
講演 40分
Q&A10分
※リモート公演
室蘭工業大学のISMS/BCMSへの取り組み
セキュアで安心安全な大学の実現にむけて
桑田 喜隆(室蘭工業大学) プロフィール
 

 室蘭工業大学 情報教育センターでは、2014年に国際標準であるISMS(情報セキュリティ管理システム)およびのBCMS(事業継続管理システム)の認証を同時に取得し、以降その認証を維持しています。本講演では、取得に至った経緯やそのメリット、取得前後の職場の変化や認証維持のための日常の活動などについて紹介します。また、2020年に発生した新型コロナ感染症へのBCMSとしての対応についても併せて紹介します。

 ISMS/BCMS、事業継続管理システム、事業継続計画、情報セキュリティ、パンデミック対応
14:55-15:05 休憩(10分)
15:05-15:55
講演 40分
Q&A10分
講演
セキュリティインシデント対応から見えた今必要な対策とは
大迫 剛史(富士通株式会社) プロフィール
 

 2020年新型コロナウィルスにより企業・組織の急速なDX化や働き方の変革が進んできているが、同じく世の中のサイバー脅威も変化しながら多様化・複雑化している。これら脅威に適応したセキュリティ対策がとられておらず、不正アクセスを受け、セキュリティインシデントが発生してしまうケースが継続して多発している。本講演では、最近のインシデント対応事例を紹介しながら、今対応すべき対策について説明する。

 セキュリティインシデント、サイバー脅威、働き方の変化、セキュリティ対策
15:55-16:05 休憩(10分)
16:05-16:55
50分
パネルディスカッション
「備えあれば憂いなし! ~BCPと情報セキュリティの勘所~」
モデレータ:永田 正樹(静岡大学)
パネリスト:長谷川 孝博(静岡大学)
パネリスト:桑田 喜隆(室蘭工業大学)
パネリスト:大迫 剛史(富士通株式会社)
 

講演内容をベースにして、フォーラムのテーマに関連した様々な問題点についてディスカッションを行う。

16:55-17:00
閉会挨拶
加茂 聡 (高エネルギー加速器研究機構)

講演者 

国際規格マネジメントシステムと歩んだBCPの20年
~可用性の不等式:BCMS>ITSMS>ISMSの味わい~

lecturer
静岡大学
情報基盤センター長
静岡大学CISO
[略歴]
1997年03月 九州工業大学 大学院情報工学研究科 博士後期課程修了
1997年04月 静岡大学 工学部 システム工学科 助手 着任
2005年04月 静岡大学 情報基盤センター 着任 助教授
2009年04月 静岡大学 情報基盤センター 副センター長 准教授
2015年04月 静岡大学 CISO~至現在
2019年04月 静岡大学 情報基盤センター センター長 教授 ~至
[研究分野、研究テーマ]
  • 情報セキュリティ
  • リスクアセスメント
  • グリッド配線の描画手法
  • スケジューリング問題
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 日本ソーシャルデータサイエンス学会
  • スケジューリング学会

室蘭工業大学のISMS/BCMSへの取り組み
セキュアで安心安全な大学の実現にむけて

lecturer
桑田 喜隆(Kuwata Yoshitaka)
室蘭工業大学
ひと文化系領域(情報教育センター)
教授
[略歴]
1986年4月 日本電信電話会社 データ通信事業本部社員
1991年6月 マサチューセッツ大学 計算機科学科 客員研究員
1993年7月 NTTデータ 開発本部 課長代理
2012年7月 NTTデータ 基盤システム事業本部 部長
2014年4月 室蘭工業大学 ひと文科系領域 准教授
2016年4月 室蘭工業大学 ひと文科系領域 教授
[研究分野、研究テーマ]
  • クラウドコンピューティング
  • CSCW(Computer-Supported Cooperative Work)
  • フィジカルコンピューティング
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 人工知能学会
  • ACM

セキュリティインシデント対応から見えた今必要な対策とは

lecturer
大迫 剛史(Oosako Takeshi)
富士通株式会社 ネットワーク&セキュリティ事業本部
ゼロトラストサービス事業部
シニアディレクター
Global Fujitsu Distinguished Engineer
[略歴]
2010年よりサイバーセキュリティ対策をサービス提供する業務に従事。2012年から約2年間JPCERT/CCへ出向し、セキュリティアナリストとして、様々なセキュリティインシデントの対応にあたる。富士通へ帰社後、2015年にマルウェア解析やデジタルフォレンジック等のセキュリティ高度スキルを活かしてお客様支援を行うチーム「A3L(エーキューブラボ)」を立ち上げ様々なセキュリティインシデントの火消し対応に貢献。また2017年からは日本サイバー犯罪対策センターの脅威情報活用WGの主査としても活動中。現在、高度スキルを活用した様々なセキュリティ支援サービスの提供に従事している。

SS研教育環境フォーラム2022 大学DXを支える教育データ利活用の実際と今後の展望 大学DXを支える教育データ利活用の実際と今後の展望

印刷用ご案内

日時 2022年9月29日(木) 9:00-12:20
開催方法 オンライン開催(ZOOM)
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

 近年、大学教育においてもDX(Digital Transformation)が話題となっており、さまざまな取組が行われるようになっています。
 また、教育現場におけるデジタル化も進み、教育・学習に関するさまざまなデータを取得できるようになりつつあり、得られた教育・学習データを教育・学習支援のためにどのように活用していくのか、検討していく必要があります。
 今回の教育環境フォーラムでは、大学DXを支える教育データの利活用を進めていくために必要となる情報を提供することを目的として、教育データの利活用の基本、教育DXやデータの利活用の先進的な取組やシステムのあり方、憲法の観点から見た教育データ利活用の問題点についてご報告いただき、今後の展望について議論できれば、と考えています。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ本ページに掲載】

8:50- アクセス開始
[司会] 久保田 真一郎 (熊本大学)
9:00-9:05
開催趣旨説明
村上 正行 (大阪大学)
9:05-9:35
講演 25分
Q&A 5分
講演1
「教育・学習データ利活用ポリシーひな型の策定アップデート2022」
上田 浩 (法政大学) プロフィール
 

近年、多くの高等教育機関には、教育・研究・経営を支援する、さまざまな情報システムが導入され、各システムにはログデータが蓄積されるに至っています。こうしたログデータは、「ビッグデータ」というスケールに到達しつつあると推測されますが、統計もなく、一部のデータが限定された目的に使用されるにとどまっています。ラーニングアナリティクスに代表されるように、こうしたデータは異次元の大学改革や教育改善をもたらすものと期待が高まる一方で、その多くがパーソナルデータであるということから、各機関ではその利用に慎重にならざるをえず、改正個人情報保護法でうたわれた適切な利活用と流通には二の足を踏んでいる状況です。本講演は、教育・学習データの利活用ポリシーの海外を含めた動向を紹介し、我が国におけるひな型の策定の取り組みを紹介します。

 教育・学習データ, ラーニングアナリティクス, パーソナルデータ, 個人情報保護法, データ利活用ポリシー
9:35-10:05
講演 25分
Q&A 5分
講演2
「香川大学のDX推進人材育成の取り組み」
八重樫 理人 (香川大学) プロフィール
 

香川大学はデジタルONE戦略を定め、DX推進に必要な体制を整備するとともに、教職学協働でDX推進に資する様々な取り組み(業務UX調査,業務改善アイデアソン,業務システム内製開発,業務システム開発ハンズオン)を実施している。香川大学の取り組みは、教職員と学生がDX推進人材となり、自らの手で業務の高度化や効率化などのDXを推進することを意識している。本講演では、香川大学のDX推進人材育成の取り組むについて発表する。

 DX推進人材育成, デザイン思考, 教職学協働, 業務システム内製開発, User Experience
10:05-10:15 休憩(10分)
10:15-10:45
講演 25分
Q&A 5分
講演3
「憲法学からみた教育データ利活用」
堀口 悟郎 (岡山大学) プロフィール
 

本講演は、憲法学の観点から、教育データ利活用の課題について考察するものである。教育データ利活用は、教育の「個別最適化」を促進することで、能力発達上の必要に応じた教育を受ける権利(憲法26条1項)の実現に資する反面で、子どものプライバシー権(憲法13条)や教師の教育の自由(憲法23条)と緊張関係に立つ。教育データ利活用に関する政策やEdTechには、こうした憲法上の問題を予防しうる制度設計(デザイン)が求められる。

 教育データ利活用, EdTech, 憲法, 子どもの権利, 教育の自由
10:45-11:15
講演 25分
Q&A 5分
講演4
「データ利活用・DXを促進するこれからの大学ソリューション」
島田 昌紘 (富士通Japan株式会社) プロフィール
 

大学を取り巻く環境が大きく変化する中、データ利活用や大学DXの必要性が急速に増している。富士通Japanが提供を開始したCampus-Xsを始めとした大学ソリューションのコンセプトや導入事例を通して、これからの大学を支えるシステムやサービスの在り方についてご紹介する。

 データ利活用, 大学DX, SaaS, ICT, 個別最適化
11:15-11:25 休憩(10分)
11:25-12:15
50分
パネルディスカッション
「大学DXを支える教育データ利活用の実際と今後の展望」
ファシリテーター:
 村上 正行 (大阪大学) プロフィール
パネリスト:
 上田 浩 (法政大学)
 八重樫 理人 (香川大学)
 堀口 悟郎 (岡山大学)
 島田 昌紘 (富士通Japan株式会社)
12:15-12:20
閉会挨拶
隅谷 孝洋 (広島大学)

講演者 / ファシリテーター

「教育・学習データ利活用ポリシーひな型の策定アップデート2022」

lecturer
上田 浩(Ueda Hiroshi)
法政大学 情報メディア教育研究センター 教授
[略歴]
1999年 豊橋技術科学大学工学部知識情報工学課程卒
2001年 同大大学院修士課程了
2004年 同博士後期課程了. 博士 (工学).
同年 東北大学電気通信研究所博士研究員
2006年 群馬大学総合情報メディアセンター助教授
2011年 京都大学学術情報メディアセンター准教授を経て2019年より現職
[研究分野、研究テーマ]
教育支援システム, 情報倫理教育, ネットワークトラフィックなどの確率過程モデル, 自然・社会現象の数理モデルに関する研究に従事
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • IEEE各会員

「香川大学のDX推進人材育成の取り組み」

lecturer
八重樫 理人(Yaegashi RihitoUeda)
香川大学創造工学部創造工学科 情報システム・セキュリティコース 教授
香川大学情報メディアセンター センター長
CDO(Chief Digital Officer:デジタル化統括責任者)
学長特別補佐
[略歴]
1975年 静岡県三島市生まれ。
芝浦工業大学大学院工学研究科 博士(後期)課程 機能制御システム専攻修了。博士(工学)。
専門は情報システム/ソフトウェア設計開発法。豊田工業大学、芝浦工業大学を経て、2020年4月から現職。
2021年からは香川大学のDX推進の責任者であるCDO(Chief Digital Officer:デジタル化統括責任者)も務める。
学生中心のDX推進チーム「DXラボ」を立ち上げるなど、香川大学のDX推進にむけた様々な取り組みを主導している。
 

「憲法学からみた教育データ利活用」

lecturer
岡山大学
学術研究院社会文化科学学域(法学系)
准教授
[略歴]
2009年3月 早稲田大学法学部卒業
2011年3月 慶應義塾大学大学院法務研究科修了
2011年11月~2012年12月 最高裁判所司法研修所司法修習生
2013年4月~2015年3月 慶應義塾大学大学院法務研究科助教
2015年4月~2018年3月 九州産業大学経済学部講師
2018年4月~2019年9月 九州産業大学地域共創学部准教授
2019年10月~ 現職
[研究分野、研究テーマ]
  • 専攻:憲法学・教育法学
  • 主な研究テーマ:学問の自由、教育権の所在、子どもの権利
[所属学会]
  • 日本公法学会
  • 日本公法学会
  • 憲法理論研究会
  • 比較憲法学会
  • 日本教育法学会
  • 児童福祉法研究会
[主な著書]
  • 『AIと憲法』(日本経済新聞出版社、2018年、共著)
  • 『コロナの憲法学』(弘文堂、2021年、共著)
  • 『図録日本国憲法〔第2版〕』(弘文堂、2021年、共編著)
  • 『グローバル化のなかで考える憲法』(弘文堂、2021年、共編著)
  • 『学問の自由の国際比較』(岩波書店、2022年、共著)など 

「データ利活用・DXを促進するこれからの大学ソリューション」

lecturer
島田 昌紘(Shimada Masahiro)
富士通Japan株式会社
文教・地域ソリューション開発本部
大学ソリューション事業部 第一システム部長
[略歴]
2000年に富士通株式会社入社、大学事務ソリューションの企画開発・運用を担当。
2009年からFujitsu Australiaに駐在し公共系システムの開発・導入に従事。
2012年に帰国した後は文教ソリューションの海外展開や、公共教育機関及び初等中等向けのソリューション開発・導入等に携わる。
2021年から現在までは富士通Japanにて大学図書の開発・導入、及び大学ソリューションのSaaS運用等、大学DXの推進に向けて活動中。

「大学DXを支える教育データ利活用の実際と今後の展望」

lecturer
村上 正行(Murakami Masayuki)
大阪大学 全学教育推進機構 教育学習支援部 教授
/スチューデント・ライフサイクルサポートセンター 副センター長
[略歴]
1997年3月 京都大学 総合人間学部 卒業
2002年3月 京都大学 大学院情報学研究科 博士後期課程 指導認定退学
2002年4月~2003年3月 京都外国語大学 外国語学部 講師
2003年4月~2007年3月 京都外国語大学 マルチメディア教育研究センター講師
2007年4月~2015年3月 京都外国語大学 マルチメディア教育研究センター准教授
2015年4月~2017年3月 京都外国語大学 マルチメディア教育研究センター教授
2017年4月~2019年3月 京都外国語大学 外国語学部 教授
2019年~ 大阪大学 全学教育推進機構 教育学習支援部 教授
2022年~ 大阪大学 スチューデント・ライフサイクルサポートセンター 副センター長/教学IR・教学データ基盤部 部長
[研究分野、研究テーマ]
  • 教育工学 教育データ分析、ラーニング・コモンズ
  • 大学教育学 FD、授業研究
[所属学会]
  • 日本教育工学会 副会長
  • 教育システム情報学会 理事・副編集委員長
  • 日本教育メディア学会 副会長
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 2009年 日本教育工学会 研究奨励賞
  • 2011年 日本教育工学会 論文賞

SS研HPCフォーラム2022 近未来HPC  ~未来を切り拓くコンピューティング・アーキテクチャ~

印刷用ご案内

日時 2022年9月26日(月) フォーラム 13:00-17:20
開催方法 場所:富士通汐留本社24階大会議室
(住所:東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター)
ハイブリッド開催 集合 + オンライン配信(ZOOM)
※会場は100名まで可能ですが、新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 無料
参加申込み [開催済]
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

 2022年6月のTop500に1EFlops超のシステムであるFrontierが登場し、富岳が1位では無くなったようにHPCは常に開発が続いています。しかしながら、ポストムーアと呼ばれるように、現在はこれまでと同じような微細化に伴う性能向上は期待できない時代が来ています。このような中、今後のHPCはどうなるのか、はっきりとした姿はまだわかりません。そこで本フォーラムでは、「近未来HPC ~未来を切り拓くコンピューティング・アーキテクチャ~」と題し、現実感のある近い未来を想定したコンピューティング・アーキテクチャに関して講演を行います。今回は現地での参加者は限られた数になりますが、オンサイトとオンラインのハイブリッド開催となります。参加しやすいオンラインと臨場感のある現地での参加の良いところを活用し、近未来のHPCがどのような姿になり、どのようなアーキテクチャが想定されるか皆様とともに議論を行いたいと考えます。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。

【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】

13:00- 開始
[前半司会]田中 輝雄(工学院大学)
13:00-13:05
開催趣旨説明
深沢 圭一郎(京都大学)
13:05-14:05
講演 50分
Q&A 10分
講演
「次世代情報基盤に関するコミュニティ活動と調査研究事業について」
近藤 正章(慶應義塾大学) プロフィール
 

 次世代計算基盤に対しては、計算科学とAI・ビッグデータ技術のさらなる融合やHPC技術の応用範囲拡大など期待が大きい反面、ムーアの法則の終焉など多くの課題が待ち受けている。本講演では、次世代先端計算システムの技術的課題や研究開発要素を白書にまとめた"NGACI (Next-Generation Advanced Computing Infrastructure)"活動と、ALL Japan体制で挑む文部科学省の次世代計算基盤に係る調査研究事業の概要について紹介する。

 スーパーコンピュータ,高性能コンピューティング,次世代計算基盤
14:05-15:05
講演 50分
Q&A 10分
※リモート講演
「量子コンピュータ 過去、現在、そして未来へ」
川畑 史郎(産業技術総合研究所) プロフィール
 

 現在,毎日のように量子コンピュータに関するニュースが飛び交っています。量子コンピュータは量子チューリング機械の原理に基づくコンピュータであり、因数分解、機械学習、量子化学計算などのいくつかの数学的問題を従来の古典コンピュータよりも高速処理できると期待されています。そのため現在、世界規模で量子コンピュータの開発とビジネス展開に向けた激しい競争が繰り広げられています。本講演では、量子コンピュータの基礎、最新研究開発動向、各国政府の動向、課題、展望について解説を行います。

 量子コンピュータ,超伝導量子ビット,人工知能,量子化学,クラウドコンピューティング
 プレゼン資料(9/28掲載)(PDF:7.9 MB)
15:05-15:15 休憩(10分)
[後半司会]南里 豪志(九州大学)
15:15-16:15
講演 50分
Q&A 10分
講演
「脳のように学ぶ新しい深層学習手法の開発」
篠崎 隆志(近畿大学) プロフィール
 

 脳は記憶と演算の両方を行うニューロンの集合体として、極めて高い並列性とエネルギー効率、スケーリングを実現している。我々は、脳のような大規模で高効率な演算の実現を目標に、深層競合学習と呼ばれる手法を提案してきた[Shinozaki 2021]。現在、超並列性と局所演算の柔軟さから本手法にマッチした特性を持つGraphcore IPU-POD8システム上で開発を進めており、本講演ではその実装と開発環境について紹介する。

 脳型情報処理, 深層学習, 教師なし学習, 半教師あり学習, 特徴抽出
16:15-17:15
講演 50分
Q&A 10分
講演
「量子インスパイアードコンピューティング デジタルアニーラとその応用」
岩井 大介(富士通株式会社)プロフィール
 

 ムーア則の終焉に伴い、最近紙面を賑わわせているのは量子ゲートコンピューティングだが、その社会実装には、まだしばらくの時間を要すると考えられる。そのような状況の中で、今、社会実装可能な技術として注目されているのが、量子インスパイアード技術であり、デジタルアニーラもその一つである。本講演では、デジタルアニーラ技術およびその社会実装事例について紹介する。

 量子インスパイアード, 組合せ最適化問題, デジタルアニーラ, ハイブリッド・コンピューティング, マテリアルズ・インフォマティクス
 プレゼン資料(9/28掲載)(PDF:7.3 MB)
17:15-17:20
閉会挨拶
伊達 進 (大阪大学)

講演者

「次世代情報基盤に関するコミュニティ活動と調査研究事業について」

lecturer
近藤 正章(Kondou Masaaki)
慶応義塾大学理工学部 教授
[略歴]
2003年3月 東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻 修了
2003年4月 科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業 研究員
2004年4月 東京大学先端科学技術研究センター 特任助手
2007年2月 東京大学先端科学技術研究センター 特任助教授
2008年4月 電気通信大学大学院情報システム学研究科 准教授
2013年12月 東京大学大学院情報理工学系研究科 准教授
2018年11月 理化学研究所計算科学研究センター チームリーダー(兼務)
2021年4月 慶應義塾大理工学部 教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 計算機アーキテクチャ
  • 高性能コンピューティング
  • 量子コンピューティング
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • 情報処理学会 山下記念研究賞(2009年)
  • 情報処理学会 論文賞(2013年)

量子コンピュータ 過去、現在、そして未来へ

lecturer
川畑 史郎(Kawabata Shiro)
産業技術総合研究所 新原理コンピューティング研究センター 副研究センター長
[略歴]
1995年 名古屋大学 工学研究科 結晶材料工学専攻 修士課程修了
1998年 大阪市立大学 工学研究科 応用物理学専攻 博士課程修了 (工学博士)
1998年 通商産業省 電子技術総合研究所 研究員
2001年 産業技術総合研究所 研究員
2017年 産業技術総合研究所 研究グループ長
2018年~ 文部科学省 光・量子飛躍フラッグシッププログラム Q-LEAPサブプログラムディレクタ (量子情報処理領域・人材育成プログラム領域)
2019年~ 一般社団法人量子ICTフォーラム 理事
2020年~ 内閣府 ムーンショット型研究開発事業 目標6「2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現」アドバイザー
2020年~ NEDO 高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発 量子関連コンピューティング技術 プロジェクトリーダー
2021年~ 産業技術総合研究所 副研究センター長
[研究分野、研究テーマ]
  • 量子情報処理
  • 物性理論
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本物理学会
  • 応用物理学会
  • "量子情報の物理"(共立出版)
  • "超伝導磁束状態の物理"(裳華房)
  • "量子コンピュータ/イジング型コンピュータ研究開発最前線"(情報機構)
  • 超伝導技術の最前線[応用編]"(近代科学社)

「脳のように学ぶ新しい深層学習手法の開発」

lecturer
篠崎 隆志(Shinozaki Takashi)
近畿大学 情報学部 准教授
  2000年3月東京理科大学理学部応用物理学科卒業。2006年3月東京大学新領域創成科学研究科複雑理工学専攻終了。博士(科学)。その後、理化学研究所脳科学総合研究センター基礎科学特別研究員、ニューヨーク大学神経科学センターポスドク研究員、情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター研究員を経て、2022年4月より近畿大学情報学部准教授。脳型情報処理技術の確立を目標に、計算論的神経科学と深層学習の研究に従事。日本神経回路学会、日本視覚学会、Society for Neuroscienceの各会員。2022年度日本神経回路学会論文賞受賞。

量子インスパイアードコンピューティング
 デジタルアニーラとその応用

lecturer
岩井 大介(Iwai Taisuke)
富士通株式会社 Strategic Engagement Office エグゼクティブディレクター
[略歴]
 株式会社富士通研究所に入社し、化合物半導体デバイス(高周波、ハイパワーデバイス)、その応用としての携帯端末向けMMICパワーアンプ、基地局向けハイパワーアンプ、ナノマテリアルなど幅広いハードウェアテクノロジーの研究、実用化に従事。2018年から、デジタルアニーラの研究開発を牽引、2020年からは富士通株式会社に移り、CaaS/デジタルアニーラの技術開発からビジネスまでを推進している。
[研究分野、研究テーマ]
  • 量子インスパイアードコンピューティング
  • 組合せ最適化問題
  • マテリアルズ・インフォマティクス
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • IEEE
 

第44回SS研総会

日時 2022年5月27日(金) 総会 15:20-17:30
開催方法 オンライン開催
参加対象 SS研会員
参加費 無料
参加申込み [開催済] 総会は無事終了しました。ありがとうございました。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

15:10- アクセス開始
15:20-15:30
開会挨拶
岡村 耕二(九州大学)
15:30-17:20
特別講演
講演90分+QA20分
特別講演
気候変動と気象現象の激化
正しく恐れ、備えるために
西出 則武
(富士通株式会社 シニアアドバイザー)
プロフィール
 

気象庁のデータ等から過去100年余りの世界と我が国の気候の変化を概観し、「日本の気候変動2020」から今世紀末の我が国の気候の変化についてその概要を紹介する。
次に、近年の気象災害の事例から気象現象の激化等の特徴と防災対応の教訓を抽出するとともに、気象警報等の高度化等の取り組みについて紹介する。
最後に、気象警報等の防災情報が適切な防災行動に結び付くためのヒントとして、いくつかの視点から災害事例を振り返る。

気象災害の激化, 線状降水帯, 気象情報の高度化, 警報の鉄則と宿命, 正常化の偏見
17:20-17:30
閉会挨拶
高木 亮治 (JAXA)

講演者 

気候変動と気象現象の激化 正しく恐れ、備えるために

lecturer
西出 則武
富士通株式会社 シニアアドバイザー
[略歴]
2019年8月-現在 富士通株式会社 シニアアドバイザー
2016年11月-現在 東北大学大学院理学研究科 特任教授
2016年8月-2019年8月 株式会社富士通研究所シニアアドバイザー
2016年6月-現在 長野県 防災総合アドバイザー
2016年5月-現在 株式会社テレビ朝日 防災アドバイザー
1979年~2016年 気象庁、気象庁長官(2014年4月~2016年4月)
[研究分野、研究テーマ]
  • 気象、地震津波、火山に関する防災情報
  • 適切な防災行動を支援する科学・技術
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本気象学会
  • 日本地震学会
  • 日本火山学会
  • 日本災害情報学会