Bookmarkとは、情報ライブラリーの本を紹介するコーナーです。
当センターの実施事業をボランティアでお手伝いいただいているサポートスタッフの方々による本の紹介、新刊展示架からのご紹介など、毎号、各テーマに沿った本を紹介しています。
With You さいたまフェスティバル講演会関連本
| 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 | |
|
|
スマホを見る時間はあるけれど… 2月7日(土曜日)・8日(日曜日)に開催する第24回With You さいたまフェスティバルの最後を飾る講演会に、この本の著者である三宅香帆さんをお招きします。講演会タイトルは『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』ー著者と考える「半身」の生き方、働き方ーです。 |
Pick up:戦後80年、痛みを伴う記憶を未来へ語り継ぐ
今もなお、世界の各地で争いがあり、たくさんの命がなくなっています。日本で平和に暮らせていることに、感謝しつつも、いつ自分たちが戦争へ突き進んでいってもおかしくない時代。そうならないためにも、先人の想いを大切に、戦争の悲惨さを忘れることなく暮らしていきたい。戦争の記憶を風化させないためにも、私たち自身や子どもたちが戦争に巻き込まれないよう、本を通して戦争について学び、考える時間を持つことがこれまで以上に重要だと感じます。今回は、そのための本を2冊紹介します。
| 刻印 満蒙開拓団、黒川村の女性たち | |
|
編著者: 松原 文枝 |
なかったことにはしてはいけない。封印から刻印へ。 ドキュメンタリー映画『黒川の女たち』の原作本。満州に渡った岐阜県黒川村の黒川村開拓団は、終戦直後、生きて日本に帰るために18~22歳の女性たちをソ連軍に差し出すことを決断した。帰国した彼女たちは、周囲からの誹謗中傷に遭い、公表するなと沈黙を強いられた。時が経つにつれて、女性たち自身が沈黙を破り、自分の人生と社会を新たに切り開いていく。「乙女の碑」とだけ書かれた地蔵菩薩建立から数十年、終戦から73年の歳月が経った2018年、そのいわれを書き記した碑文が建てられた。 |
| わたくし96歳 #戦争反対 | |
|
著者:森田富美子,森田京子 |
Xでの投稿の末尾はいつも「#戦争反対」 富美子さんは16歳の時、長崎で被爆し、一度に両親と3人の妹弟を失った。遺体を自ら火葬したその経験は心の奥深くにしまい込みながら生きてきたが、2020年8月、当時の首相の式典挨拶に大きな衝撃を受け、自身の被爆体験をツイッター(現X)に投稿し始める。いまやフォロワー8万4千人となった。そうした母の生き様を、戦後80年となる夏を前に娘京子さんが綴った一冊。原爆体験を語ることの難しさに改めて思いを馳せるとともに、それを乗り越えて平和を訴え続けようと強い意志で発信し続ける決意に感謝したい。
|
サポートスタッフのイチオシ本
| テレビドラマ研究の教科書 ジェンダー・家族・都市 | |
|
著者: 藤田真文 |
社会学はテレビドラマでも学べます! この本は、大学でメディア論を教える筆者によるテレビドラマ研究の入門書。主人公が若者の37作品を恋愛や女性像、家族・地域社会などのテーマに分けて分析している。 |
| アセクシュアルアロマンティック入門 : 性的惹かれや恋愛感情を持たない人たち | |
|
著者: 松浦優 |
恋愛・結婚の“当たり前”を問い直す本 本書は、アセクシュアルやアロマンティックの基礎的な解説にとどまらず、その視点から社会の価値観やセクシュアリティの捉え方全体に問いを投げかける一冊です。著者・松浦優さんは、現時点でわかっていること、これから考えるべきことをまとめたいという思いから本書を執筆しています。 |
| 黄色い家 sisters in yellow | |
|
|
お金をめぐる人間模様が現実すぎる! 本書は読売新聞朝刊の新聞小説を書籍化した作品である。タイトル『黄色い家』の「黄色」は風水では金運を表し、主人公・花とその周辺は絶えずお金の問題を抱えていた。 |
新刊展示架からご紹介
|
タイトル:その〈男らしさ〉は |
タイトル: 世界ではじめて |
タイトル: ジェンダー平等世界一 |
お知らせ
災害・防災情報コーナーをご活用ください。 □情報情報ライブラリーには、男女共同参画の視点で収集した、災害・減災・復興に関する資料などをまとめて展示した「災害・防災情報コーナー」があります。一般書の他、行政資料もこちらのコーナーに配架していますので、ぜひご活用ください。(行政資料は閲覧のみです。)
あとがき
皆様にとって1年を締めくくる「年末の風物詩」は何でしょうか?
情報ライブラリーにとっての風物詩、それは、「蔵書点検」です。蔵書点検とは、当ライブラリーが所蔵する全ての本を対象に、本が正しい場所にあるか、不明な本がないかなどを一冊ずつ確認し、皆様が利用しやすいよう整えていく大切な作業です。センターには、約2万8千冊の本があります。その本のバーコードを一つひとつ読み込んでいくのですが、棚をくまなくチェックするこの機会は「あっこんな本があった!」「読みそびれていた、これは面白そう!」といった、スタッフにとっても新たな発見が多い時間でもあります。
蔵書点検を終え、本が気持ちよく整った状態で皆様をお迎えします。ぜひライブラリーへお立ち寄りいただき、新年を共にする素敵な一冊を見つけに来てください。皆様のご来館をお待ちしております。
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
30 | 1   | 2   | 3   | 4   | 5   | 6   |
7   | 8   | 9   | 10   | 11   | 12   | 13   |
14   | 15   | 16   | 17   | 18   | 19   | 20   |
21   | 22   | 23   | 24   | 25   | 26   | 27   |
28   | 29   | 30   | 31   | 1 | 2 | 3 |
-
全日
-
休館
毎月第3木曜日
年末年始(12月29日~1月3日)
特別整理日(12月15日~12月20日)