はじめのひとこと
読書と旅は似ている。
と、何かで読んだことがあります。
確かに表紙を開いてページをめくれば、世界中どこにでも連れていってくれます。時を超えて様々な人に会い、いろいろな経験をして、自分とは全く違う人生を送ることもできます。
そして本は、いつでもどこでも、何度でもどこからでも、読み返すことができます。その都度、抱く想いは変わったり、得られる学びが深まったりしていきます。旅も同じ。かつて行った場所に再度出かけると、季節や時間、そのときの年齢や状況に応じて、前回とは違う気づきがあります。忘れていた記憶が呼び起こされたりもします。お気に入りの場所(本)には何度も行きたく(読みたく)なるのも似ています。
また、読書と旅は相性がいい。
と、思います。
旅先へ向かう車中や機中ではまとまった時間が取れるので、ゆっくりと本に没入できます。合間に景色を眺めたり、ちょっとうとうとしたり(で、本を落としてしまい、目が覚めたりする)。秘境の温泉宿で湯上りの1杯とともに、あるいは緑に囲まれたホテルのカフェで、涼やかな風に吹かれながらの読書も格別です。
初めて訪れた街で、地元の本屋をのぞくのも楽しいものです。その場所を舞台にした小説やご当地作家のエッセイが平積みされていると、読んだことがあってもついつい買ってしまう。帰路に読みながらその旅を反芻したり、帰宅した途端本棚に同じ本を見つけてがっくりしたり。
ターミナル駅や空港に書店があるのも、読書と旅の親和性が高いからではないでしょうか。多くの旅行客がスーツケースを傍らに、本を選んでいます。
さて、そろそろ夏休みの計画を考える時期。おうちでのんびり過ごすのも、どこか遠くへ旅するのも、それぞれに違った楽しさがあり、どちらも読書が似合います。
時空を超えた旅をするための物語や、実際の旅のお供に連れていく本。この夏の一冊をWith Youさいたま情報ライブラリーで探してみませんか。
本棚から一冊
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編集後記
梅雨がやって来ました。
紫陽花が好きなので、道を歩いていて、色々な紫陽花を見つけて、スマホで写真を撮るのがこの季節の楽しみです。
最近、本屋に立ち寄ることが少なくなりました。
何でもネット検索で見つけて注文できる時代ですが、偶然寄った本屋の棚で、面白い本を見つける楽しみも失いたくない。
綺麗な紫陽花を見つける喜びと同様に、面白い本との出会いも忘れたくない。
情報ライブラリーでは、そんなひとときを提供したいと思っています。
次号は令和5年9月に発行します!