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失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック

「気づき」をアップデイト
 ジェンダー平等を実現するには、自分たちの発信から見直さなければならない」という現役記者たちの強い危機感から生まれた書です。本書では、日頃目にする「表現」をジェンダーの視点で見直し、自治体・企業・メディア等の炎上等の背景にある、無意識の偏見や差別・社会問題、発信する側の組織的な課題について考察しています。
 一人ひとりがジェンダー視点で表現への「気づき」をアップデイトしていく。その手引きとなるような一冊です。
 

著者・出版社・出版年

新聞労連ジェンダー表現ガイドブック編集チーム著,小学館, 2022
 

請求記号

367.21/シ

考えたことある?性的同意 : 知らないってダメかも

あなたは「性的同意」の意味を知っていますか?
 「新入生がレイプされたらしい」と聞いた高校生の仲良し女子グループは性的な「同意」について考えます。交際相手とのセックスについても「2人ともそうしたいか確認する」「積極的にイエス!と言うこと」「イヤと言わないだけでは同意ではない」などの意見が交わされます。男子グループが加わって「男子もアダルトビデオの男優みたいな期待をされている」「ダサいと思われたくなくて」「バカにされたくなくて」と話します。女子も男子もセックスについて本当のことは言いにくい雰囲気があったようです。「性的同意」についてわかりやすく書かれた一冊です。
 

著者・出版社・出版年

ピート・ワリス, タリア・ワリス作 ; ジョセフ・ウィルキンズ絵 ; 上田勢子訳. -- 子どもの未来社, 2021.
 

請求記号

367.99/カ

僕の狂ったフェミ彼女

思いどおりにいかないのは、彼女が「狂ってる」せい?
 日本語版のキャッチコピーは、「愛も権利も譲れない、あなたのための物語」――本書は、自分らしく生きたいという欲求と、誰かと一緒に生きたいという欲求の間で引き裂かれそうになりながら、それでも誰かを愛したい、でも何一つ諦めたくないという葛藤と孤独を抱える「あなた」のための物語です。
 舞台は韓国。主人公の「僕」は4年ぶりに、偶然、別れた彼女に再会します。すると彼女は(僕からすると)過激で狂ったフェミニストになっていた!さぁ、どうしよう? 彼女のことはまだ好きだ、付き合いたい。できたら結婚だってしたい。でも彼女は頭がおかしくなっている。早く昔の彼女に戻ってもらわなければ……。
 そんなふたりの結末は? ぜひ最後まで読んで、ふたりがどんな選択をするのか見届けてください。韓国と日本――国は違っても、そこには変わらない「現実」があることに気づかされるはずです。
 

著者・出版社・出版年

ミン・ジヒョン著 ; 加藤慧訳. -- イースト・プレス, 2022.
 

請求記号

929.13/ボ

ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)第40号 特集『図書館とジェンダー』

ジェンダー平等へのプラットフォームとしてさらに育てよう
 「Bookmark」の新たな出発の時に「図書館とジェンダー」というテーマを真正面から扱った本書に出会えたのは幸運でした。女性たちを支えてきた図書館の活動に刺激を受けると同時に、ハラスメント問題や非正規雇用などの図書館におけるジェンダーギャップの現状に、身近でありながら向き合ってきたとはいえないことに気づかされました。ジェンダーギャップを埋めようとする実践も紹介されており、ジェンダー視点を持つライブラリーだからこそ発信する意義や可能性という原点に戻れました。わたしたちのライブラリーでお気に入りの一冊を紹介し合い、感じたことや想いを自由に語り合いたい、そういう場にしようと前向きになります。
 

著者・出版社・出版年

アカデミック・リソース・ガイド, 2022. -- (LRG : library resource guide = ライブラリー・リソース・ガイド ; 第40号(2022年夏号)).
 

請求記号

010/ト

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