イベント情報

システム技術分科会 2021年度会合 クラウドサービス活用奮戦記 ~運用の悩み編~

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日時 2022年1月19日(水) 9:00-12:10(予定)
開催方法 オンライン開催(ZOOM)
参加対象 SS研会員機関ご所属の方
参加費 無料
参加申込み 開催済
申込み締め切りました。ご希望の方はSS研事務局までお問い合わせください。(ssken-office@ml.css.fujitsu.com)
その他 本会合は、2021年度冬イベント(18日:BoF、19日:システム技術分科会、合同分科会、20日:教育環境分科会科学技術計算分科会)の一部です。

開催趣旨

近年、多くの組織(大学・研究機関)が様々なクラウドサービスを導入/利用しているが、 本格的な利用が進むにつれて新たな課題が浮上してきた。 黎明期は組織におけるクラウドサービスの利用が議論され始め、次に電子メールサービスの クラウド化を皮切りに多くの組織が様々なクラウドサービスを利用し始めた。 現在では教育にとどまらず、研究や管理運営(組織業務)などにもクラウドサービスが利用 されている。 このように多くの組織で普及が進んできたクラウドサービスであるが、利用者にとって便利 な反面、運用者は様々な課題に直面している。   例えば、いろいろな種類のクラウドサービスを導入していると、サービスごとに設定方法や 管理手法などが異なり、それらを個別に習得する必要がある。 また、常に最新の機能が利用できるクラウドサービスであるが、その反面多種多様なサービス の内容変更(追加/廃止)が組織としての利活用検討に追い付かない場合がある。 加えて、組織へ提供してきたサービスの変更が迅速に出来ないこと、新たなサービスも組織全 体のリテラシーと天秤にかけてその有効/無効の判断が迅速に出来ない事がある。 クラウドサービスには柔軟性や拡張性、迅速性、経済的負担軽減などの様々なメリットがある 一方で、運用の手法としてはこれまでとは異なる条件を考慮して解決していかなければならず、 これらの情報の多くは共有/解決されていないのが現状である。 そこで、本年度のシステム技術分科会2021年度会合では、組織におけるクラウドサービスを 効率よく導入/運用するために「クラウドサービス活用奮戦記 ~運用の悩み編~」をテーマと し、その導入経緯や制度作り、活用事例、苦労/工夫したこと、運用のコツ/秘訣、日頃の疑問 など様々な情報を共有し、組織におけるクラウドサービスの活用について情報交換や議論を行いたい。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】

8:55- ウェビナー接続開始
[司会]永田 正樹 (静岡大学)
9:00-9:10
開催趣旨説明
藤村 丞 (福岡大学)
9:10-10:00
講演 40分
Q&A 10分
講演
九州工業大学におけるMicrosoft365の全学展開
-提供範囲の拡大、セキュリティの向上に対する奮闘-
林 豊洋 (九州工業大学)プロフィール
 
 九州工業大学では,2012年度に卒業生向けの生涯メールサービスの提供を開始した. 2015年度には安定し継続可能なサービスの提供を目的とし,メールサービスの提供基盤をOffice365へ切り替えた. その後,Office365の有する機能群の利便性から,サービス提供範囲の在学・在職者への拡大, メールサービス以外の機能の公開,Microsoft 365への切り替えによる機能追加,二段階認証の導入をはじめとしたセキュリティ向上の実施等が続いている. 本講演では,365の提供に関する本学の奮闘とも言える様々な対応について,いくつかの事例を用いて紹介する.
  Microsoft 365,メールサービス,セキュリティ対策,提供・運用ポリシー
10:00-10:10 休憩[10分]
10:10-11:00
講演 40分
Q&A 10分
講演
鳥取大学におけるGoogle Workspaceの活用事例
大森 幹之 (鳥取大学)プロフィール
 
 鳥取大学では2019年よりGoogle Workspaceの全学的な利用を開始した.全学生・教職員を対象とした全学メールもGmailに切り替え,大容量ストレージとしてGoogle Driveも活用した.また,オンライン講義でもGoogle Meetを活用できた.その一方で,Gmailが利用できない国や急遽発表された1組織100TBのデータ容量の制限の設定などといった課題もある.本発表では,鳥取大学での事例からGoogle Workspaceの長所と短所を紹介する.
  Google Workspace,メール,ストレージ,GCP,大学/個人アカウント切り替え
11:00-11:10 休憩[10分]
11:10-12:00
50分
パネルディスカッション
「クラウドサービス活用奮戦記 ~運用の悩み編~」
モデレーター:
廣瀬 幸 (九州工業大学)
パネリスト:
 林 豊洋 (九州工業大学)
 大森 幹之 (鳥取大学)
 辻井 高浩 (奈良先端科学技術大学院大学)プロフィール
 三島 和宏 (東京農工大学)プロフィール
12:00-12:10
閉会挨拶
上繁 義史 (長崎大学)
12:10-13:00
ランチミーティング
 
オンラインでランチを取りながら意見交換を行います。ご希望の方はご自由にご参加ください。 なお、お食事はご自身でご用意ください。

講演者 / パネルディスカッション パネリスト

九州工業大学におけるMicrosoft 365の全学展開
-提供範囲の拡大、セキュリティの向上に対する奮闘-

lecturer
林 豊洋 (Hayashi Toyohiro)
九州工業大学 情報基盤センター 准教授
[略歴]
2006年 九州工業大学大学院情報工学研究科 博士後期課程修了.博士(情報工学)
2006年 九州工業大学情報科学センター助手
2007年 同助教
2020年 九州工業大学情報基盤センター助教,九州工業大学情報基盤機構 ICT利活用教育研究基盤運用室室員
2021年 同准教授,九州工業大学情報基盤機構 ネットワークセキュリティ基盤運用室室員
[研究分野、研究テーマ]
  • 情報システムの構築運用
  • 知覚情報処理
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
 

鳥取大学におけるGoogle Workspaceの活用事例

lecturer
大森 幹之 (Ohmori Motoyuki)
鳥取大学 情報基盤機構 教授
[略歴]
2004年 九州大学大学院システム情報科学府博士後期課程単位取得退学
2004年~2013年 筑紫女学園大学 講師
2013年~2020年 総合メディア基盤センター 准教授
2020年現在 現職
[研究分野、研究テーマ]
  • インターネット、モバイルネットワーク、経路制御、省電力運用、セキュリティ
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • ACM等

クラウドサービス活用奮戦記~運用の悩み編~

lecturer
辻井 高浩
奈良先端科学技術大学院大学 総合情報基盤センター情報基盤技術サービスグループ長
[略歴]
1995年より奈良先端科学技術大学院大学 情報科学センター 技術職員として着任、2004年より助手、2009年の改組により、総合情報基盤センター 次世代研究グループ 助手、情報基盤技術サービスグループ グループ長、2019年よりCSIRTの現場責任者(CSIRT長)として、最先端システムの調達・運用および学内セキュリティ確保に尽力している。  
[研究分野、研究テーマ]
  • 災害発生時のDMAT活動に有用な通信
  • 消防局におけるドローン操縦の体系化
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本災害学会
  • 日本災害情報学会

クラウドサービス活用奮戦記~運用の悩み編~

lecturer
三島 和宏 (Kazuhiro Mishima)
東京農工大学 総合情報メディアセンター 准教授
[略歴]
2012年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了.同年青山学院大学附置情報科学研究センター(現情報メディアセンター)助教,2014年東京農工大学総合情報メディアセンター助教,2019年准教授(現職).博士(政策・メディア).大学情報システムを取り巻く環境とその高度化に関する研究に従事. 
[研究分野、研究テーマ]
  • ネットワークアーキテクチャ
  • 情報システム
  • 情報教育・情報科教育
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • WIDE プロジェクト
  • ACM The Special Interest Group on University and College Computing Services (SIGUCCS)
 
 

BoF 2021年度会合 BoF "Birds of a feather"  オンラインとリアルの新しい関係

BoF : 特定のテーマに興味を持つ有志による集会

 
日時 2022年1月18日(火)16:30~
開催方法 オンライン開催(ZOOM予定)
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 本会合は、2021年度冬イベント(18日:BoF、19日:システム技術分科会合同分科会、20日:教育環境分科会科学技術計算分科会)の一部です。

開催趣旨

 「異なる専門分野の人たちや,異なる機関の人たちと知的な交流が行える場」の提供は,SS研の魅力の一つです。
 今年も,SS研冬イベントの開催に合わせ,BoF(Birds of a Feather)を開催します.BoFは,SS研の活動の中でも,最も「ざっくばらん」に意見交換,そして,交流のできる場の一つです。
 日常の活動や,自分の専門分野の学会では顔を合わすことがない人たちとの出会いと会話は,知的好奇心に新たな刺激を与え,視野を広げ,考えを深めてくれます。
 「ちょっと覗いてみようか」で参加できるBoFで,SS研の魅力を堪能してください。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

16:30- 開始
16:30-16:35
開催趣旨説明
小林 真也 (愛媛大学)
16:35- お申し込みいただいた部屋へ移動
16:35-17:00
25分
話題提供
ROOM1
「オンラインツールのいいところ悪いところ」
コーディネーター 隅谷 孝洋 (広島大学)

 コロナウイルスの流行は、研究活動、教育活動に様々な影響を及ぼしました。
 これまでの当たり前が通用しなくなったり、新しい行動が求められたりしています。
 皆さんも様々な取り組みをされ、上手く行った、あるいは、上手く行かなかった経験をお持ちであると思います。また、「どうすりゃいいんだ」と思い悩んでいる事柄もおありだと思います。
 成功事例、失敗事例、また、悩みなどをざっくばらんに、情報交換、意見交換する場とします。

 

 

ROOM2
「リアルとオンラインについて」
コーディネーター 北口 善明 (東京工業大学)

 コロナ禍によりオンライン技術が広く浸透し、多くのことがオンラインで対応できる日常になって来ていますが、オンラインでは達成し得ない点もまだまだ残っていると感じる方も多いのではないでしょうか。
 本BoFでは、オンライン可能な環境において、リアルでないと叶わないことはなにか、これからのリアルとオンラインのあり方について、様々な分野の方々を交えて意見交換を行いたいと考えています。

 

 

ROOM3
「SS研のここが好き、ここが嫌い」
コーディネーター 高木 亮治(JAXA)

 ROOM3では「SS研のここが好き、ここが嫌い」と題して  SS研の良いところ、悪いところについて、  議論したいと考えております。  これまでの経験を活かしつつ、SS研のさらなる発展に向けて、  SS研に参加していて良かった点、改善点をまとめ、  会の活性化はもとより、若手勧誘の契機にしたいと考えております。  OB、OGの参加も大歓迎です。  SS研について、わいわいがやがやと楽しく議論しましょう!!

17:00-18:00
60分
BOF
 ディスカッション

2021年度 冬イベント

日程 2022年1月18日(火)~20日(木)
開催方法 オンライン開催(ZOOM予定)
参加対象 「全体プログラム」参照
参加費 「全体プログラム」参照
参加申込み 開催済

全体プログラム※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

    参加対象 参加費
1月18日
(火)
BoF(16:30~18:00)
      BoF(Birds of a feather)は異なる分野の人達との知的な交流が行える場です。

      ・3つのテーマのルームに分かれ、グループディスカッションを行います。

    ※ 参加したいグループの希望を選択していただきます。
SS研会員
に限らず、
どなたでも
参加可能
会合:無料
1月19日
(水)
システム技術分科会 2021年度会合(9:00~12:10)
  • テーマ「クラウドサービス活用奮戦記 ~ 運用の悩み編 ~」
SS研会員 会合:無料
合同分科会 2021年度会合(13:30~18:00)
  • テーマ「オンラインとリアルの新しい関係」
SS研会員 会合:無料
1月20日
(木)
教育環境分科会2021年度会合 (9:00~12:30)
  • テーマ「AIで変わる教育?教育が変えるAI!」
SS研会員
CS研会員
IS研会員
会合:無料
科学技術計算分科会 2021年度会合(13:30~17:15)
  • テーマ「富岳スペシャル3.0~新時代の防災・減災~」
SS研会員 会合:無料

SS研座談会 「4つの視点から考える、情報部門の今とこれから」

日時 2021年11月11日(木) 14:00-17:00
開催方法 オンライン開催(ZOOM)
2つのROOMに分かれ、推進委員による話題提供の後、意見交換を行う。これを2回行い、各ROOMでどんな意見交換がなされたか各委員より全体で報告共有をし、最後に全体での意見交換を行う。
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能
参加人員 先着40名(予定)
参加費 無料
参加申込み 開催済

開催について

 SS研では2020年度にタスクフォース「コロナ禍における大学と研究機関の情報部門の活動」を立ち上げました。タスクフォースでは、with/afterコロナの中で高等教育機関や研究機関の情報部門に求められた機能・役割、そして、その活動を、忘れ去れることのない記録として集積することを目的に様々な活動をしました。タスクフォースの活動について報告させていただくとともに、皆様と意見交換を行うことを目的に本座談会を企画しました。本座談会は、タスクフォースメンバーからの話題提供と、参加者の皆様との意見交換の場から構成されます。このテーマに関心・興味をお持ちの方、あるいは、意見を持って積極的に発言いただける方、大歓迎です。ぜひ、この機会に当イベントへご参加ください。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

14:00- 開始
14:00-14:10
開会挨拶(これまでの経緯・開催趣旨説明)
八重樫 理人 (香川大学)
14:10-15:00

話題提供:20分
意見交換30分
1回目意見交換
 2つのROOMに分かれて意見交換を行います。
ROOM①
話題提供&コーディネーター:
近堂 徹 (広島大学)プロフィール
「大学(教)職員の業務支援と情報部門」
 

ICTがツールとしてコモディティ化した今,各大学では業務,研究や教育において「○○DX化」という潮流に飲み込まれようとしている。情報部門は,これまでのICT基盤の導入管理の枠を超えて様々な貢献が求められる一方,現場では目の前に次々と積まれていく課題をこなすことに時間を割かれることも多く,戦略と現場の間生まれる温度差を感じることも少なくない。多様な人材が存在する大学において,業務におけるDXは着手しやすい領域と考えられているが,事務組織の中であっても横串で活動を推進してくためには協調的かつ継続的な力と知恵が必要になる。「そこにはどのような課題があるのか,あるいは目的を達成するため情報部門ができることはないのか」をテーマに,情報部門の役割について考える。


ROOM②
話題提供&コーディネーター:
 柏崎 礼生 (国立情報学研究所)プロフィール
「混沌期における大学および研究機関の情報部門の活動に対する一考察」
 

世界は常に混沌と秩序の混在した状況が続くもので、混沌期において利を得ることができたりできなかったり、またその期間に得た利がその後において負債となることもままある。本講演では演者の所属組織におけるどたばたを紹介しつつ、調査報告にご協力いただいたいくつかの大学における取り組みについて個人的な視点からの評価を試みる。

15:00-15:20 休憩(20分)
15:20-16:10

話題提供:20分
意見交換30分
2回目意見交換
 2つのROOMに分かれて意見交換を行います。
ROOM①
話題提供&コーディネーター:
三島 和宏 (東京農工大学)プロフィール
「ウィズコロナに向けた教育基盤を軸とした大学情報基盤と情報部門」 
 

コロナの現状によらず、もとより大学の情報基盤はBCP対応、BYOD化、クラウド化といったキーワードを含め変革が進んでいた。しかし、ここにコロナという要素が加わり、これらをより意識した大学情報基盤(学術情報システム、教育用計算機システム、キャンパスネットワークなど)が求められるようになった。コロナに終わりが見えない中、これと共存するウィズコロナ時代の大学情報基盤とこれを支える情報部門の在り方について参加者を交えて議論を深めたい。


ROOM②
話題提供&コーディネーター:
尾崎 拓郎 (大阪教育大学)プロフィール
「コロナ禍における情報系のニューノーマルな過ごし方」
 

コロナ禍で教職員並びに学生に対して,これまで対面で実施可能であったIT関連の支援が度重なる緊急事態宣言により,対面の機会を失うこととなった。本テーマでは,構成員に対してのオンラインによるIT支援に焦点を宛てて,効果的なIT支援の在り方について議論を行う。

16:10-16:50
40分
全体共有&意見交換
 各部屋の報告共有と全体での意見交換を行います。
コーディネーター:
八重樫 理人 (香川大学)プロフィール
 
※会合参加者全員でディスカッション
16:50-17:00
閉会挨拶
SS研担当幹事 小林 真也 (愛媛大学)

話題提供&コーディネーター

「大学(教)職員の業務支援と情報部門」

lecturer
近堂 徹 (Tohru Kondo)
広島大学 情報メディア教育研究センター/先進理工系科学研究科 准教授
[略歴]
2006年広島大学大学院工学研究科博士課程後期終了.博士(工学).現在、広島大学情報メディア教育研究センター准教授.2018年より同大学先進理工系科学研究科を兼任。キャンパスネットワーク・教育研究用計算機システムの設計・導入や管理運用,ユーザーサポート業務に携わるほか、リアルタイムマルチメディア通信、仮想化技術、クラウドコンピューティングに関する研究などに従事。

「混沌期における大学および研究機関の情報部門の活動に対する一考察」

lecturer
柏崎 礼生 (Kashiwazaki Hiroki)
国立情報学研究所特任准教授
[略歴]
1999年北海道大学工学部卒
2001年同大大学院工学研究科退学
2003年北海道大学大学院工学研究科修了
2005年北海道大学大学院工学研究科退学
2006年~2009年北海道大学大学院情報科学研究科助教
2010年~2012年東京藝術大学芸術情報センター特任助教
2012年~2019年大阪大学情報推進本部/サイバーメディアセンター助教・講師
2019年~国立情報学研究所サイバーセキュリティ研究開発センター特任准教授。広域分散システム、高可用性、減災に興味を持つ。情報処理学会、電子情報通信学会、IEEE CS、ACM各会員

「ウィズコロナに向けた教育基盤を軸とした大学情報基盤と情報部門」

lecturer
三島 和宏 (Kazuhiro Mishima)
東京農工大学 総合情報メディアセンター 准教授
[略歴]
2012年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了.同年青山学院大学附置情報科学研究センター(現情報メディアセンター)助教,2014年東京農工大学総合情報メディアセンター助教,2019年准教授(現職).博士(政策・メディア).大学情報システムを取り巻く環境とその高度化に関する研究に従事.
[研究分野、研究テーマ]
  • ネットワークアーキテクチャ
  • 情報システム
  • 情報教育・情報科教育
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • WIDE プロジェクト
  • ACM The Special Interest Group on University and College Computing Services (SIGUCCS)

「コロナ禍における情報系のニューノーマルな過ごし方」

lecturer
尾崎 拓郎 (Ozaki Takuro)
大阪教育大学 理数情報教育系・情報基盤センター 准教授
[略歴]
大阪教育大学大学院修了.高等学校教員を経て大阪教育大学理数情報教育系・情報基盤センター准教授.インターネットを活用した授業実施による情報活用能力育成や初等教育課程におけるプログラミング教育の人材育成に興味を持つ.コロナ禍では所属先におけるオンライン授業のシステム運用に奔走.情報処理学会,教育システム情報学会,情報コミュニケーション学会各会会員.

全体意見交換コーディネーター

lecturer
八重樫 理人 (Yaegashi Rihito)
香川大学創造工学部創造工学科 教授
(香川大学 情報メディアセンター センター長)
[略歴]
香川大学創造工学部創造工学科 情報システム・セキュリティコース 教授.博士(工学).芝浦工業大学 JADプログラム講師,香川大学総合情報センター助教,香川大学工学部信頼性情報システム工学科講師,香川大学工学部電子・情報工学科 准教授を経て2018年より現職.2021年10月より香川大学情報メディアセンター センター長を併任.ソフトウェア工学,教育支援システム,観光支援システムに関する研究に従事.

SS研ICTフォーラム2021 学術機関×オンライン×セキュリティ×コンプライアンス ~オンラインの課題と明日~

印刷用ご案内

日時 2021年9月13日(月) フォーラム 13:00-17:00
開催方法 オンライン開催
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 無料
参加申込み [開催済]
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

1年以上にわたる新型コロナウイルス感染症の蔓延により、多くの学術機関や企業がテレワーク/オンライン授業を余儀なくされてきた。また、これらを実践する中でさまざまな問題に直面しつつも、各組織が試行錯誤しながら多くの課題解決に取り組んできている。 こうした中、世の中には「オンライン」がおおよそ浸透し、様々な場面で利活用されるようになってきた。

しかし、新型コロナウイルス感染症が蔓延する前と異なる環境下で業務/講義を進める上で忘れてはならないのが、セキュリティとコンプライアンス(法令順守+社会的ルール)の課題である。これらはオンラインを実践する上で表面化しやすい問題と違い、積極的に意識していなければ気がつきにくく、気づかないでいると多大な損失に繋がる恐れがある。

そこで、本年度のICTフォーラム2021では、テレワーク/オンライン授業を問題なく安全に実施していくために、「学術機関 x オンライン x セキュリティ x コンプライアンス~ オンラインの課題と明日 ~」をテーマとし、学術機関がオンラインにおいて考えるべきセキュリティと守るべき/気がつくべきコンプライアンスなどの課題について議論を行いたい。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】

12:50- アクセス開始
13:00-13:10
開催趣旨説明
藤村 丞(福岡大学)
13:10-13:45
講演 35分
講演
「学術機関×コンプライアンス×オンライン授業×試験」
中村 素典(京都大学 教授)プロフィール

 2020年度初頭よりCOVID-19への緊急対応が求められることとなり、大学ではこれまで対面が主流であった授業の全面オンライン化を行うとともに、在宅勤務の実施、教授会での投票のオンライン化、さらには試験問題検討、オンラインでの試験の実施方法の検討などが進められた。本公演では、京都大学における検討や取り組みの事例について紹介する。

 オンライン授業, 在宅勤務, オンライン試験, 機密情報, 本人確認
13:45-13:50 休憩(5分)
13:50-14:25
講演 35分
講演
「CIA+HSEからみたオンライン利用の再考
学術機関でのオンライン活用におけるセキュリティ、コンプライアンスの観点から 」
寺田 真敏(東京電機大学 教授) プロフィール

 世の中には「オンライン」がおおよそ浸透し、様々な場面で利活用されるようになってきた、というのは、本当なのだろうか? まだまだ、使いこなせていない、振り回されている状態なのではないか? 「オンライン」の使いこなしに向け、2020年、2021年を振り返りながら再考したい。

 ルールギャップ、CIA、HSE
 プレゼン資料(9/30掲載)(PDF:1.98MB)
14:25-14:30 休憩(5分)
14:30-15:05
講演 35分
講演
「新型コロナウイルス感染拡大に対する社内ITの取り組みご紹介」
菅野 克彦(富士通株式会社) プロフィール

 昨年発生した新型コロナウイルス感染症拡大に対し、新しい働き方が求められている。テレワークを中心とした新しい働き方に対応した、人事施策、ネットワーク、コミュニケーション、セキュリティを中心に、富士通としてどのように乗り越え、どのような対策を実施してきたかご紹介します。

 テレワーク, リモートアクセス, セキュリティ, 働き方改革, 仮想デスクトップ
15:05-15:15 休憩(10分)
[パネルディスカッション]司会:木戸 善之(大阪大学)
15:15-16:35
80分
パネルディスカッション
「学術機関 x オンライン x セキュリティ x コンプライアンス ~ オンラインの課題と明日 ~」
モデレータ:加茂 聡(高エネルギー加速器研究機構)
パネリスト:中村 素典(京都大学)
パネリスト:寺田 真敏(東京電機大学)
パネリスト:菅野 克彦(富士通株式会社)

 講演に対する質疑応答をベースにして、フォーラムのテーマに関連した様々な問題点についてディスカッションを行う。

16:35-16:40
閉会挨拶
岡村 耕二 (九州大学)

講演者 

「学術機関×コンプライアンス×オンライン授業×試験」

lecturer
中村 素典
京都大学
情報環境機構
IT企画室 教授
[略歴]
1994年京都大学大学院工学研究科博士後期課程(情報工学専攻)単位取得退学.立命館大学理工学部助手,京都大学経済学部助教授,京都大学学術情報メディアセンター助教授,国立情報学研究所教授を経て,2019年より京都大学情報環境機構教授.博士(工学).IEEE,電子情報通信学会, 情報処理学会,日本ソフトウェア科学会 各会員.コンピュータネットワーク,ネットワークコミュニケーション,認証連携などの研究,開発,運用などに従事.

「CIA+HSEからみたオンライン利用の再考
学術機関でのオンライン活用におけるセキュリティ、コンプライアンスの観点から」

lecturer
寺田 真敏
東京電機大学
未来科学部
教授
[略歴]
2004年よりJPCERTコーディネーションセンター専門委員、(独)情報処理推進機構セキュリティセンター研究員として脆弱性対策データベースJVN(Japan Vulnerability Notes)の整備を推進。2007年より日本シーサート協議会運営委員としてインシデント対応チーム活動の普及、2008年より中央大学大学院客員講師、マルウェア対策研究人材育成ワークショップ組織委員として、マルウェア対策研究を推進。
 2015年よりICT-ISAC Japan運営委員としてサイバーセキュリティのための情報共基盤の整備を推進、2017年、サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞を受賞。2019年より東京電機大学教授としても、次世代のセキュリティ人材育成に取り組んでいる。

「新型コロナウイルス感染拡大に対する社内ITの取組ご紹介」

lecturer
菅野 克彦(Kanno Katsuhiko)
富士通株式会社 デジタルシステムプラットフォーム本部
エンタープライズサービス統括部
統括部長
[略歴]
1992年 4月 富士通東北通信システム株式会社入社
     海外向け電子交換機、携帯基地局用の保守
     コマンド開発を担当
2002年 2月 富士通株式会社 社内セキュリティ部門に異動
        マルウェア対策、リモートアクセスサービス(PC,携帯
        電話)のサービス企画、構築を担当
2012年 4月~ 社内IT部門に異動
        社内映像配信、スマートデバイス向けサービス、
        ネットワーク、セキュリティ施策のサービスを提供

SS研教育環境フォーラム2021 データ活用教育への展望

印刷用ご案内

日時 2021年9月13日(月) フォーラム 13:00-17:00
※17:45~ 有志による意見交換会を開催
開催方法 オンライン開催
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 無料
参加申込み [開催済]
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

 

教育現場でのCOVID-19対応がはじまってから1年半が経過しました。多くの大学では完全オンラインの状況は脱して、オンラインと対面の併用になっているのではないかと思います。
今回、多くの教員/学生がオンライン授業を経験したことにより、多くの知見、多くのデータが蓄積されています。COVID-19以前より注目されている学習分析(Learning Analytics)を通して、データを活用した教育を取り入れていく大きな転機が訪れていると言えるでしょう。今回の教育環境フォーラムでは、学習データの取り扱いや分析などについて先進的な取り組みを紹介していただき、データ活用教育の今後を考える契機となればと考えています。

 

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ本ページに掲載】
※17:45~ 有志にて意見交換会を開催します。

12:45- アクセス開始
[司会] 重田 勝介(北海道大学)
13:00-13:05
開催趣旨説明
隅谷 孝洋(広島大学)
13:05-13:35
講演 30分
WG報告
「より良いサイバーセキュリティeラーニングとは?:サイバーセキュリティ・情報倫理eラーニング教育の課題解決WG報告」
上田  浩(法政大学  教授)プロフィール
 

大学等では、講義形式やeラーニングを活用した情報セキュリティ教育、研修が行われているが、その実施には様々な課題がある。サイバーセキュリティeラーニングの問題解決WGでは、より良いサイバーセキュリティ教育のためのテスト問題を作成し、「知識」の有無ではなく「態度」の習得を意識した。このテスト問題作成には、インストラクショナル・デザイン(Instructional Design: ID)の考え方を取り入れている。作成したテスト問題を格納するためのシステムとして、eラーニングリポジトリを構築した。本講演ではこれらのWGの取り組みを紹介するとともに、より良いサイバーセキュリティeラーニングについて議論のための材料を提供する。

 サイバーセキュリティ教育, eラーニング, Moodle, インストラクショナル・デザイン
 プレゼン資料(9/16掲載)(PDF:2.66MB)
13:35-13:45 休憩(10分)
13:45-14:45
講演 60分
講演
「学修成果の可視化に基づく全学的な卒業時の質保証の取組
  ディプロマ・サプリメント・システムを活用した全学的な教育改善」
佐野  睦夫(大阪工業大学  教授) プロフィール
 

「適正な成績評価基準に基づく厳正な成績評価の実施」を目的として、各授業科目のミニマム・リクワイアメント明確化や学修成果の可視化による学生の自律学修および効果的修学指導の促進など、学修成果獲得に向けた多様な教育改革の取組を促進している。さらに、この動きをさらに加速させるため、学修成果を包括的に蓄積・可視化する『ディプロマ・サプリメント・システム』を活用した様々な教育改善の取組を推進している。今回は、情報科学部の中での、いくつかの取組を紹介する。

 卒業時の質保証,学修成果の可視化,効果的修学指導,主体的学び,ディプロマ・サプリメント・システム,教育IR
 プレゼン資料(9/27掲載)(PDF:5.21MB)
14:45-14:55 休憩(10分)
14:55-15:55
講演 60分
講演
「金沢工業大学における教育デジタルトランスフォーメーション
  -多様な学生の教育と時間と空間に制約されない学び-」
山本  知仁(金沢工業大学) プロフィール

金沢工業大学では、これまで教育の質向上を目的として、様々な情報をデジタル化し業務を効率化するシステムを構築してきています。その中で現在、文部科学省の支援を受け、これらのシステムのデータを統合し、学生の学びのプロセスを明らかにして、教職員のみならずAIが各学生に合わせてアドバイスできるシステムの構築を目指しています。また、等身大の遠隔コミュニケーションシステムを用いた、ポストコロナ時代における教育の形についても検討しており、これらの話題を提供できればと思います。

 AIによる修学支援, e-シラバス, アダプティブラーニング, データサイエンス, VR
 プレゼン資料(9/16掲載)(PDF:5.81MB)
15:55-16:05 休憩(10分)
[パネルディスカッション司会] 村上 正行(大阪大学)
16:05-16:55
50分
パネルディスカッション
「データ活用教育への展望」
パネリスト:佐野  睦夫(大阪工業大学)
パネリスト:山本  知仁(金沢工業大学)
 

講演に対する質疑応答をベースにして、フォーラムのテーマに関連した様々な問題点についてディスカッションを行います。

16:55-17:00
閉会挨拶
小林  真也 (愛媛大学)
17:00-17:45 休憩、意見交換会準備(45分)
17:45-19:15
90分
※有志にて意見交換会を開催します。(意見交換会については、メディア・会員外ベンダー参加不可)
軽食や飲み物を取りながら教育環境に関する意見交換を行います。ZOOMのブレイクアウトセッションを使ってグループ分けを行い、自由に意見交換をします。お気軽にご参加ください。(軽食や飲み物は各自ご準備ください)

講演者

「より良いサイバーセキュリティeラーニングとは?:サイバーセキュリティ・情報倫理eラーニング教育の課題解決WG報告」

lecturer
上田 浩(Ueda Hiroshi)
法政大学
情報メディア教育研究センター
教授
[略歴]
2004年 豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 博士後期課程
電子・情報工学専攻修了 博士(工学)
同年 東北大学電気通信研究所 博士研究員
2006年 群馬大学 総合情報メディアセンター 助教授/准教授
2011年 京都大学 学術情報メディアセンター 准教授
2019年 法政大学 情報メディア教育研究センター 教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 数理モデル
  • 教育支援システム
  • 情報セキュリティ教育
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 所属学会:
    電子情報通信学会,情報処理学会,IEEE
  • 受賞歴:
    令和2年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)
    2019年度情報処理学会 優秀教材賞
    日本ムードル協会 2015 ベストオープンコースウェア 佳作
    平成 22年度日本素材物性学会山崎賞
  • 著書など:
    Wiresharkパケット解析リファレンス(ソフトバンクパブリッシング, 2009)

「学修成果の可視化に基づく全学的な卒業時の質保証の取組
ディプロマ・サプリメント・システムを活用した全学的な教育改善」

lecturer
佐野 睦夫(Sano Mutsuo)
大阪工業大学
副学長
情報科学部
教授
[略歴]
1983年3月京都大学大学院工学研究科修士課程を修了。同年4月電電公社 現在のNTTに入社。ロボットビジョンやコンテンツ流通の研究開発に従事。人事業務(人材育成)にも従事。2002年4月大阪工業大学情報科学部情報メディア学科教授。2011年4月から学科長を兼任。2018年4月から学部長・研究科長を兼任。2021年4月から、副学長(梅田・枚方キャンパス研究・教育改革、産学連携担当)。現在に至る。
[研究分野、研究テーマ]
  • 情報分野,パターン認識・理解技術
  • 情報分野,生活支援型ロボット
  • ライフサイエンス分野,認知ケア
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 所属学会:
    情報処理学会,人工知能学会
    IEEE,電子情報通信学会,日本ロボット学会
  • 受賞歴:
    日本ロボット学会賞(2019)

「金沢工業大学における教育デジタルトランスフォーメーション
-多様な学生の教育と時間と空間に制約されない学び-」

lecturer
山本 知仁(Yamamoto Tomohito)
金沢工業大学
工学部 情報工学科
教授
[略歴]
2004年3月 東京工業大学大学院
総合理工学研究科知能システム科学専攻
博士後期課程修了 博士(工学)
2004年4月 金沢工業大学 工学部 情報工学科 講師
2011年4月 同准教授
2016年4月 同教授
[研究分野、研究テーマ]
  • ヒューマンコンピュータインタラクション
  • バーチャルリアリティー
  • コミュニケーション支援
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 所属学会:
    ヒューマンインタフェース学会
    計測自動制御学会
    電子情報通信学会
  • 受賞歴:
    2014年度,2018年度 ヒューマンインタフェース学会研究会賞

SS研HPCフォーラム2021 Society5.0 × HPC ~支える人、活かす人~

印刷用ご案内

日時 2021年9月2日(木) フォーラム 13:00-17:30
※17:45~ 有志による意見交換会を開催
開催方法 オンライン開催(ZOOM)
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 無料
参加申込み [開催済]
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

 今後の日本が目指すべき社会の姿としてSociety 5.0が提唱されています。 Society 5.0ではインターネットに繋がることが当たり前となったSociety4.0(情報社会)から、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)が高度に融合した社会への変革になります。HPCはSociety 5.0においても引き続き基盤を成す技術の1つであると考えられますが、HPCがそこで何が出来るのか、具体的な姿は未だ見えていません。そこで本フォーラムでは、「Society5.0× HPC ~支える人、活かす人~」と題し、Society 5.0に対応した計算機システムやSociety 5.0ではHPCをどのように活用するのかに関して講演を行います。今回も残念ながらオンライン開催となりますが、今後HPCがどのようにSociety 5.0に対応していき、その社会を実現させていくのが皆様とともに議論を行いたいと考えます。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】
※17:45~ 有志にて意見交換会を開催します。

13:00- 開始
[前半司会]南里 豪志(九州大学)
13:00-13:05
開催趣旨説明
深沢 圭一郎(京都大学)
13:05-14:05
講演 50分
Q&A 10分
講演
「mdx:データ科学、データ駆動科学のための情報基盤」
田浦 健次朗(東京大学) プロフィール
 

mdxはデータ科学・データ駆動科学にフォーカスした情報基盤であり, 仮想化技術を用いたマルチテナント(クラウド)環境であり, プロジェクトごとに環境をカスタマイズすることが可能, 他のプロジェクトと強固に分離された環境を提供可能, などの特徴を持つ. 特徴を活かして提供するサービス像と, 各分野の専門コミュニティの協力を得ながら取り組んでいきたい事業の計画について述べる.

 mdx,仮想化基盤,データ利活用,ビッグデータ
14:05-14:15 休憩(10分)
14:15-14:45
講演 20分
Q&A 10分
講演
「スマートシティ向けの大規模時空間データ解析」
姜 仁河(東京大学) プロフィール
 

モノのインターネット(IoT)、ビッグデータ、人工知能技術の急速な発展に伴い、スマートシティは新しい科学技術分野として各国の政府や産業界から非常に重視されている。これを背景にし、私はスマートシティ向けの大規模時空間データ解析技術を研究開発している。特に、人のモビリティデータ(GPS軌跡データ)に基づき、深層学習をはじめとする最先端の人工知能技術で、都市規模の人流・交通流を効果的にモデリング・予測するのは私の研究テーマになる。

 時空間データ,人流・交通流,スマートシティ,深層学習,人工知能,データ科学
14:45-15:15
講演 20分
Q&A 10分
講演
「地域資源を活用した物質・エネルギー生産システム設計のためのシミュレーション基盤の開発」
兼松 祐一郎(東京大学) プロフィール
 

脱炭素、SDGs、地域創生などの背景の中で、各地域に賦存する資源を活用した物質・エネルギー生産の検討が活発化している。そのような地域システムの設計に向けた技術導入効果の評価にはシミュレーションが重要な役割を担うが、多様かつ分散したデータや数理モデルを扱うため容易ではなく、現状では大きな時間と労力を要している。その高速化・省力化を目指して、個別に開発されてきたシミュレータやデータソースを統合するシミュレーション基盤の開発について、データ活用社会創成プラットフォーム「mdx」との連携も含めた取り組みを紹介する。

 社会実装, オープンデータ, 再生可能エネルギー,資源循環, ライフサイクル評価
[後半司会]伊達 進(大阪大学)
15:15-16:15
講演 50分
Q&A 10分
講演
「クリーンエネルギーシステムのスーパーシミュレーション」
吉村 忍(東京大学)プロフィール
 

本発表では、石炭ガス化炉及び大型洋上風力発電を対象とした、「富岳」を用いたマルチスケール・マルチフィジクス統合シミュレーション(スーパーシミュレーション)について述べる。ここでは、並列LES燃焼解析コードFFR-Combと並列熱伝導解析コードADVENTURE_Thermal、並列LES解析コードFFBと並列構造解析コードADVENTURE_Solidを並列カプラREVOCAP_Couplerを介して連携させ、実機の大規模連成解析を実現する。

 流体構造連成解析, 分離型解法, 並列計算,クリーンエネルギー,ガス化炉,洋上風力発電
16:15-16:25 休憩(10分)
16:25-17:25
講演 50分
Q&A 10分
講演
「大規模並列環境での機械学習処理とその応用~「富岳」におけるMLPerf HPCや津波AIへの応用~」
福本 尚人
(富士通株式会社 先端コンピPJ プロジェクトM)
 

 近年、深層学習に代表される機械学習処理では、学習するデータ量の増加やニューラルネットワークの複雑化に伴い、必要とする計算量が膨大なものとなっており、機械学習が必要とする計算量は5年で30万倍とムーアの法則をはるかに超える速度で増加している。この機械学習が必要とする膨大な計算量に応えるためには、プロセッサの単体性能の向上だけでなく、多数のプロセッサを大量に並列に並べる大規模並列計算が必要である。そこで、大規模並列環境を用いた機械学習の実例として、MLPerf HPCベンチマークへの取り組みについて説明し、さらにその応用として、「富岳」を活用した津波シミュレーション結果をAIで学習させた事例について説明する。

 大規模計算, 機械学習, 深層学習、シミュレーション, 「富岳」
17:25-17:30
閉会挨拶
田中 輝雄 (工学院大学)
17:45-19:00
※有志にて意見交換会を開催します。(意見交換会については、メディア・会員外ベンダー参加不可)
軽食や飲み物を取りながらHPCに関する意見交換を行います。ZOOMのブレイクアウトセッションを使ってグループ分けを行い、自由に意見交換をします。お気軽にご参加ください。(軽食や飲み物は各自ご準備ください)

講演者 

「mdx:データ科学、データ駆動科学のための情報基盤」

lecturer
田浦 健次朗(Taura Kenjiro)
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授
[略歴]
1996年6月, 東京大学大学院理学系研究科 情報科学専攻 博士課程を退学し,同専攻助手となる. 1997年に同専攻 理学博士(論文)を取得. その年の7月から2000年6月まで, 学振在外研究員としてUniversity of California San Diego校 客員研究員. 帰国後, 2001年4月より東京大学大学院 情報理工学系研究科 電子情報学専攻講師, 2002年4月より同准教授, 2015年4月より教授.2018年4月からは情報基盤センター長も務め, 現在に至る.

「スマートシティ向けの大規模時空間データ解析」

lecturer
姜 仁河(JIANG Renhe)
東京大学 情報基盤センターデータ科学研究部門 助教
[略歴]
講演者は2019年東京大学工学系研究科社会基盤学専攻で博士(工学)を取得した後、同大学情報基盤センターデータ科学研究部門の常勤助教に就任した。それと同時に客員研究員として同大学空間情報科学研究センターにも在籍している。大規模な時空間データ解析技術とスマートシティ向けの深層学習技術について、長年にわたって研究してきた。数多くの研究成果を人工知能分野とデータサイエンス分野のトップレベルの国際学術誌(IEEE TKDE, ACM TIST, ACM TDS, ACM TKDD, Neurocomputing)や国際学術会議(AAAI, KDD, UBICOMP, SIGSPATIAL, ICDE, ECML PKDD, IEEE Big Data, MIPR)において発表した。また、2019年経済産業省が主催した「国立公園の観光宿泊者数予測」データ分析コンテストにて1位を獲得した。Yahoo! Japan研究所、NTTドコモ、BlogWatcher、トヨタ自動車等の企業と共同研究を実施し、社会実装へ向け応用可能な時空間データ解析技術に取り組んでいる。現在、東大情報基盤センターでmdxの立ち上げに関する一連の業務を担当している。

地域資源を活用した物質・エネルギー生産システム設計のためのシミュレーション基盤の開発

lecturer
兼松 祐一郎(Kanematsu Yuichiro)
東京大学「プラチナ社会」総括寄付講座 特任助教
[略歴]
東京工業大学工学部化学工学科、東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻(修士)を経て、2007年4月より株式会社菱化システム科学技術システム事業部計算科学部にて化学反応シミュレーションソフトウェアの技術サポートに従事。2014年4月より東京大学「プラチナ社会」総括寄付講座にて学術支援専門職員を務めながら、「農林業地域における産業共生の計画支援」をテーマとして2018年9月に博士(工学)を取得。2018年10月より現職
[研究分野、研究テーマ]
・地域への技術導入を支援する情報基盤開発
・新興技術のライフサイクル評価
・技術・業務・データのモデリング
[所属学会、受賞歴、著書など]
・化学工学会
・日本LCA学会等

「クリーンエネルギーシステムのスーパーシミュレーション」

lecturer
吉村 忍(Yoshimura Shinobu)
東京大学副学長、大学院工学系研究科教授
[略歴]
1987年3月 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(原子力工学)、工博
1987年4月 東京大学工学部専任講師、助教授(原子力工学科)
1992年6月 東京大学人工物工学研究センター助教授(製造科学部門)
1999年4月 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授(環境学専攻)
2005年4月 東京大学大学院工学系研究科教授(システム量子工学専攻)
2008年4月-現在 東京大学大学院工学系研究科教授(システム創成学専攻)
2014年4月-2017年3月 東京大学大学院工学系研究科副研究科長
2017年4月-現在 東京大学副学長(産学協創担当)
[研究分野、研究テーマ]
・計算力学
・知的シミュレーション
・システムデザイン学
[所属学会、受賞歴、著書など]
・国際計算力学連合(IACM)副会長・理事・フェロー
・アジア太平洋計算力学連合(APACM)会長・理事
・日本学術会議会員・第三部部長
・APACM計算力学賞(2013)
・IEEE/ACM SC06 Gordon Bellファイナリスト(2006)
・文部科学大臣表彰・科学技術賞(開発部門)(2009)

第43回SS研総会

日時 2021年5月28日(金) 総会 14:30-17:10
開催方法 オンライン開催
参加対象 SS研会員
参加費 無料
参加申込み 総会は無事終了しました。ありがとうございました。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

14:15- アクセス開始
14:30-14:40
開会挨拶
岡村 耕二(九州大学)
14:40-15:15
報告20分+QA15分
報告
タスクフォース「コロナ禍における大学と研究機関の情報部門の活動」
八重樫 理人(香川大学) プロフィール
 

 本タスクフォースでは、現在進行形であるwith コロナ環境下での「大学や研究機関の情報部門に求められる機能や役割」について議論するだけでなく、その環境下での具体的な活動を「忘れ去られることのない記録」として集積することを目指して活動している.本報告では,タスクフォースで議論した内容や,「忘れ去られることのない記録」として集積しておく必要のあると思われる事柄について述べる 。

15:15-15:30 休憩(15分)
15:30-17:00
特別講演
講演60分+QA30分
講演
「未踏の宇宙探査への挑戦
はやぶさ2の技術とチーム作り」
津田 雄一(JAXA宇宙科学研究所) プロフィール
 

 日本の小惑星探査機はやぶさ2は,2018年に人類未踏の小惑星リュウグウに到達し,1年半の間に,4機の着陸機(ロボット)による小惑星地表面探査,2回の着陸・サンプル採取,天体に人工クレーターを穿つなど,数々の世界初の成功を成し遂げました.そして2020年12月に54億キロメートルの宇宙飛行を完遂し無事地球に帰還しました.はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウのサンプルからは,リュウグウひいては太陽系の素性に関する新しい科学的な発見が期待されます.本講演では,はやぶさ2のリュウグウ探査の奮闘,未踏技術への挑戦とそれを実現する技術マネジメントやチームづくりについて紹介します.

 宇宙探査, 小惑星, 惑星間往復飛行,プロジェクトマネジメント, チームワーク
17:00-17:10
閉会挨拶
高木 亮治 (JAXA)

講演者 

タスクフォース「コロナ禍における大学と研究機関の情報部門の活動」

lecturer
八重樫 理人(香川大学)
[略歴]
[略歴]
香川大学創造工学部創造工学科 教授
香川大学DX化技術支援室 室長並びに,香川大学情報メディアセンター教育システム部会 部会長,学長特別補佐を兼担
ソフトウェア工学,教育システム,観光支援システムに関する研究に従事
土日は香川県フットサルリーグにて,干支2週以上年下の選手たちとボールを追いかける日々

未踏の宇宙探査への挑戦 はやぶさ2の技術とチームづくり

lecturer
津田 雄一 (TSUDA Yuichi)
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 教授
はやぶさ2プロジェクト プロジェクトマージャ
[略歴]
2003年東京大学大学院修了.博士(工学).
2003年JAXA宇宙科学研究所助教.
2007-2008年,ミシガン大学およびコロラド大学ボルダー校客員研究員.
2015年JAXA宇宙科学研究所准教授.
2020年同教授.
専門分野は宇宙航行力学,宇宙機システム,太陽系探査.
世界初の「キューブサット」型超小型衛星の開発,「M-Vロケット」の開発,小惑星探査機「はやぶさ」の運用に従事.また,ソーラーセイル宇宙船「イカロス」のサブチームリーダーとして,世界初のソーラーセイル技術の実現へと導いた.小惑星探査機「はやぶさ2」の開発にあたっては,プロジェクトエンジニアとして技術開発を指揮.2015年より,はやぶさ2のプロジェクトマネージャとして.小惑星のサンプル採取と地球帰還を成功させた.
近著に「はやぶさ2 最強ミッションの真実」(NHK出版),「はやぶさ2の宇宙大航海記」(宝島社)

SS研 座談会 「オブジェクトストレージ座談会」

印刷用ご案内

日時 2021年3月23日(火) 9:00-12:00
開催方法 オンライン開催(ZOOM)
参加対象 SS研会員の各機関ご所属の方
参加人員 先着30名(予定)
参加費 無料
参加申込み 開催済

開催について

SS研では2021年度に「研究開発活動におけるオブジェクトストレージの活用」をテーマとする新規WGの立ち上げを予定しております。

今回、このテーマについて最新の技術内容・動向等の情報収集および意見交換を行うことを目的に本座談会を企画しました。前半はベンダー各社から様々な話題提供をいただき、後半は参加者の皆様全員で、本テーマについて現状や課題意識等、討論、意見交換を行っていただきます。

このテーマに関心・興味をお持ちの方、あるいは、意見を持って積極的に発言いただける方、大歓迎です。ぜひ、この機会に当イベントへご参加ください。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

9:00- 開始
[司会]堤 純平(富士通)
9:00-9:05
開会挨拶
SS研幹事 黒川 原佳 (理化学研究所)
9:05-10:20
15分/名
ライトニングトーク
 
発表者:
 荒木 純隆 (富士通株式会社)
 プロフィール・アブストラクト
 プレゼン資料(3/23版)(PDF:0.7MB)

 櫻田 武嗣 (アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社)
 プロフィール・アブストラクト
 プレゼン資料(3/23版)(PDF:4.0MB)

 近藤 和彦 (グーグル・クラウド・ジャパン合同会社)
 プロフィール・アブストラクト
 プレゼン資料(3/23版)(PDF:2.1MB)

 中田 寿穂 (日本マイクロソフト株式会社)
 プロフィール・アブストラクト
 プレゼン資料(3/23版)(PDF:1.6MB)

 田村 雅寿 (株式会社富士通研究所)
 プロフィール・アブストラクト
 プレゼン資料(3/23版)(PDF:2.1MB)
10:20-10:35 休憩(15分)
10:35-11:55
80分
意見交換
 
コーディネーター:
 黒川 原佳 (理化学研究所)プロフィール

※会合参加者全員でディスカッション
11:55-12:00
閉会挨拶
SS研副会長 高木 亮治 (宇宙航空研究開発機構)

講演者 / コーディネーター

次世代大規模ストレージの要件 -データ活用促進の視点で-

lecturer

荒木 純隆 (Araki Sumitaka)
富士通株式会社
インフラストラクチャシステム事業本部 データシステム事業部 SDSソリューション部 エキスパート
[略歴]
1984年、富士通株式会社へ入社。ストレージ製品をベースにお客様に対しデータマネジメントや事業継続などの提案を実施。現在は、大規模データの蓄積と流通およびマネタイズの仕組み作りのため、「次世代データ蓄積・連携協議会」、「デジタルアーカイブ推進コンソーシアム」で活動。また、2020年度よりデジタルアーカイブ学会の評議員を務める。
 
[アブストラクト]
データが次世代のオイルと言われて久しいが、国内のデータ蓄積、流通、活用に関し課題を感じる産業界として、産業競争力懇談会では2019年度に「データ連携を支える次世代データ蓄積基盤」というプロジェクト活動を実施。その中で、次世代記録技術やユーザ団体の課題に関する調査を実施し、その成果をまとめた。その後、これらを実現するため「次世代データ蓄積・連携協議会」を設け継続活動している成果を紹介する。
[キーワード]
  • オブジェクトストレージ, ハイブリッドIT, マルチクラウド, データ保全, 長期保存

基盤を支えるAmazon S3 -継続して進化するオブジェクトストレージ-

lecturer

櫻田 武嗣 (Sakurada Takeshi)
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
パブリックセクター シニアソリューションアーキテクト
[略歴]
郵政省(総務省)通信総合研究所にて広帯域ネットワークに関わる研究、2003年からは国立大学の計算機センターにてキャンパスITに関わる広範囲な研究に従事。国立大学の1/5が利用する遠隔講義システムをはじめ、大学に関わるITシステムの立案から運用まで幅広く経験。2018年からはアマゾン ウェブ サービス ジャパンでソリューションアーキテクトとしてこれまでの経験を生かし、システム設計支援にとどまらず、高等教育機関や研究所等向けにクラウドコンピューティング活用のための啓蒙活動や講義・講演を行っている。(博士工学)

[アブストラクト]
オブジェクトストレージであるAmazon S3は、2006年からサービスの提供を開始しており、お客様の声を聞きながら様々な機能拡張を続けています。標準でデータは物理的に離れた3ケ所以上のデータセンタ群にまたがった複数のデバイスに保存されるなど、耐久性を高めた設計となっています。またAmazon S3はデータを整理、アクセス制御を細かく行うための機能など様々な機能を追加し続けており、ビジネスや組織における規則やコンプライアンスの要件を満たしやすく設計されているため、多くのシステムで利用されています。講演ではこれらの点の説明の他、データレイクとしての利用など、様々なサービスとの連携についても触れます。
[キーワード]
  • Amazon S3, オブジェクトストレージ, データレイク, 耐久性, サービス連携

Google Cloud におけるオブジェクト ストレージの活用例とポイント

lecturer

近藤 和彦 (Kondo Kazuhiko)
グーグル・クラウド・合同会社
カスタマーエンジニア - グローバル パブリック セクター
[略歴]
国内システム インテグレーターやグローバルなパブリック クラウド ベンダーにおいて、コンサルタント、エバンジェリスト、プロダクトマーケティング、クラウド ソリューション アーキテクト等、様々なロールを通じてお客様のアプリケーション構築の技術支援に携わる。2020 年にグーグル・クラウド・ジャパン合同会社に入社、現在はパブリック セクター担当のカスタマーエンジニアとして、お客様のデジタルトランスフォーメーションの戦略策定やクラウド ソリューション構築の技術支援を行っている。
 
[アブストラクト]
Google Cloud Storage は Google Cloud が提供するマネージド オブジェクト ストレージで、データレイクなど様々な用途で活用されています。このセッションではこの Google Cloud Storage の概要と特長を解説するとともに、具体的なお客様の活用例を解説します。
[キーワード]
  • ストレージ, クラウド, Google, データプラットフォーム, データレイク

Object storage on Microsoft Azure

lecturer

中田 寿穂 (Nakata Hisaho)
日本マイクロソフト株式会社
パブリックセクター事業本部 クラウドアーキテクト
[略歴]
大学教員、複数のIT企業を経て2015年に日本マイクロソフトに入社。
日本マイクロソフトでは、クラウドアーキテクトとしてクラウドサービス設計から導入支援などを担当。
専門:High Performance Computing, Id Managemet, Federation, Trust Framework, Machine Learning
 
[アブストラクト]
Microsoft Azure では、Core Azure Storage Service として、Azure BLOB, Azure Files, Azure Queue, Azure Table, Azure Disk を提供しています。本講演では、Azure Storage の特徴とオブジェクトストレージとして提供される、Azure BLOB, Azure Data Lake についてご紹介いたします。
[キーワード]
  • Microsoft Azure, Azure BLOB Storage, Azure Data Lake Storage, Synapse Analytics

大量データ利活用に向けたデータ管理 -テープ活用によるコスト最適化-

lecturer

田村 雅寿 (Tamura Masahisa)
株式会社富士通研究所
プラットフォーム革新PJ プロジェクトマネージャー
[略歴]
1999年に富士通研究所へ入社。複数のサーバをネットワークで接続してデータを蓄積・管理する分散ストレージシステムの研究開発に従事。現在は、大量データの利活用に向けたシステムアーキテクチャやデータ管理技術の研究開発を進めている。
 
[アブストラクト]
近年、様々な現場で発生する大量データを蓄積して利活用することで、ビジネスの革新や新たなイノベーションの創出を行う動きが本格化してきている。大量データを効率的に蓄積・利活用するためには、目的に合わせたデータ管理が重要となってくる。今回、代表的なオブジェクトストレージであるCephにおけるデータ利活用に向けた取り組みと、大容量・低コストなテープストレージを組み合わせた階層化ストレージによるデータ管理技術を紹介する。
[キーワード]
  • オブジェクトストレージ, Ceph, テープストレージ, 階層化ストレージ, データ利活用

「オブジェクトストレージ座談会」

lecturer

黒川 原佳 (Kurokawa Motoyoshi)
国立研究開発法人理化学研究所 情報システム本部 部長
[略歴]
2004年 理化学研究所採用。スーパーコンピュータの開発・設計・運用に従事。2006年からスーパーコンピュータ「京」の開発および立ち上げ、運用に従事。2018年から研究所のICT(Information Communication Technology)関連の推進戦略の立案、ICT基盤およびそのセキュリティ対策の運営などを含めた情報環境全体のマネジメントに従事。その間、技師、専任技師、ユニットリーダー、情報システム部次長を経て、2018年4月から現職。

科学技術計算分科会 2020年度会合 富岳スペシャル2.0~より深く詳しく~

印刷用ご案内

日時 2021年1月21日(木) 分科会 13:00-17:00
開催方法 オンライン開催(ZOOM予定)
参加対象 SS研会員機関にご所属の方
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 本会合は、2020年度冬イベント(19日:BoF、20日:システム技術分科会合同分科会、21日:教育環境分科会、科学技術計算分科会)の一部です。

開催趣旨

2020年8月のHPCフォーラムで行った富岳特集は、ICS20での富岳の世界一奪還およびコロナウイルス禍対応などの富岳に関する多くの情報発信により、300名を超える参加となった。ただ、まだ富岳について知りたいとのニーズは高く、まだ語りつくせていない富岳およびその富岳の適応先について、大いに発信していく必要がある。2021年4月からの本格稼働に向けて、「富岳スペシャル2.0 ~より深く詳しく~」と題し、SS研会員の方々に、富岳のさらなる魅力を発信していきたいと考える。形態は、いまの社会情勢に鑑み、HPCフォーラムに引き続き、今回もオンラインウェビナーとして開催とします。多くのSS研会員の方々にご参加いただくことを願います。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ開催後に順次掲載予定】

Session1 [前半司会]南里 豪志(九州大学)
13:00-13:05
開催趣旨説明
田中 輝雄 (工学院大学)
13:05-13:55
講演 40分
Q&A 10分
講演
「スーパーコンピュータ「富岳」が拓く創薬・医療の未来」
奥野 恭史 (京都大学)プロフィール
 

現在も、国内外において、ワクチンや医薬品など新型コロナウイルスの治療法の開発が日夜進められている。我々もその一端を担うべく、今年4月よりスーパーコンピュータ「富岳」を武器に、新型コロナウイルスの治療薬の探索を行ってきた。本講演では、「富岳」による新型コロナウイルスの治療薬探索に関する我々の研究事例の紹介を中心に、「富岳」がもたらす創薬・医療の未来について語る。

 スーパーコンピュータ,分子動力学計算,人工知能,創薬
 プレゼン資料(PDF:7.2MB)
13:55-14:45
講演 40分
Q&A 10分
講演
「スーパーコンピュータ「富岳」の開発経緯」
石川 裕 (理化学研究所) プロフィール
 

スーパーコンピュータ「富岳」は、我が国が重点的に取り組むべき社会的・科学的課題(重点課題)を解決するためのインフラとして2014年から開発が開始された。高いアプリケーション性能(京の100倍)、省電力、使いやすさを目標に、アプリケーション開発者と計算機開発者の間でコデザイン(協調設計)を進めた。本講演では富岳システム開発を振り返り、コデザインがどうであったかをプロジェクトリーダーの視点で振り返ってみたい。

 富岳,協調設計 (コデザイン),A64FX,Tofu,フラッグシップ2020
 プレゼン資料(PDF:2.0MB)
14:45-15:05 休憩(20分)
Session2 [後半司会]深沢 圭一郎(京都大学)
15:05-15:55
講演 40分
Q&A 10分
講演
「スーパーコンピュータ「富岳」を支えるコンパイラの技術」
千葉 修一(富士通株式会社) プロフィール
 

理化学研究所と富士通株式会社が共同で開発しているスーパーコンピュータ「富岳」は、スーパーコンピュータを評価するランキングであるTOP500、HPCG、HPL-AI、Graph500にて2期連続世界第1位を獲得した。本発表では、「富岳」を支えるソフトウェア技術としてコンパイラ技術を紹介するとともに、これまでの開発を振り返り、現況と今後の戦略について紹介する。

 富岳, スーパーコンピュータ, HPC, コンパイラ, 最適化
 プレゼン資料(PDF:3.9MB)
15:55-16:45
講演 40分
Q&A 10分
講演
「第3世代JAXAスパコンが目指すもの"TOKI"導入の目的と初期性能評価」
藤田 直行
(宇宙航空研究開発機構) プロフィール
 

2020年12月1日にJSS3(Jaxa Supercomputer System generation 3)/TOKIが稼働を開始した。その中核をなすHPCシステム"TOKI-SORA"は5,760ノードのPRIMEHPC FX1000であり、朱鷺、時空、解き、TOkyo-ibaraKIと複数の思いを込め命名した。汎用システム"TOKI-RURI"はJSS初のGPGPUノードやDCPMMによる大容量主記憶メモリノードを備え、ファイルシステムTOKI-FSはオールフラッシュNVMeストレージ10PBを含む合計50PBの容量を持つ等、TOKIシステムとして仮想化技術も用いながら多様な研究開発ニーズに対応する。本講演では、上述の導入の目的、システムの特徴に加え、初期の性能評価結果について紹介する。

 JSS3,TOKI,FX1000,GPGPU,DCPMM,オールフラッシュNVMe,仮想化
 プレゼン資料(PDF:1.5MB)
16:45-17:00
富岳紹介動画・閉会挨拶
南 一生 (理化学研究所)

講演者

スーパーコンピュータ「富岳」が拓く創薬・医療の未来

lecturer
奥野 恭史(Okuno Yasushi)
京都大学 大学院医学研究科 ビッグデータ医科学分野・教授
[略歴]
 1993年 京都大学薬学部卒業、同大学院薬学研究科にて博士(薬学)取得。同大学院医学研究科特定教授を経て2016年 京都大学大学院医学研究科ビッグデータ医科学分野教授、現在に至る。理化学研究所科技ハブ産連本部医科学イノベーションハブ推進プログラム副プログラムディレクター、神戸医療産業都市推進機構クラスター推進センター連携・事業化推進グループ客員部長等を併任。
[研究分野、研究テーマ]
  • 創薬計算科学、ビッグデータ医科学

スーパーコンピュータ「富岳」の開発経緯

lecturer
石川 裕 (Yutaka Ishikawa)
国立研究開発法人 理化学研究所 計算科学研究センター
フラッグシップ2020プロジェクト プロジェクトリーダー
57年慶應義塾大学工学部電気工学科卒業、62年同大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了後、通商産業省電子技術総合研究所に所属。63年から1年間カーネギーメロン大学客員研究員。平成14年東京大学大学院情報理工学系研究科助教授、18年教授。22年同大学情報基盤センター長に就任。26年より現職。令和2年6月より東京大学名誉教授。
[略歴]
1987年
 慶應義塾大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了.工学博士
1987年4月~2001年 通商産業省電子技術総合研究所
1988年10月~1989年 米国カーネギーメロン大学客員研究員
1993年3月~2001年12月 新情報処理開発機構出向
2002年1月~2014年9月
 東京大学情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻
 東京大学情報基盤センター長(2010年4月~2014年3月)
2010年11月~2020年9月
 理化学研究所計算科学研究センター
 システムソフトウェア研究チーム チームリーダー兼務
2014年10月~現在
 理化学研究所計算科学研究センター 
 フラッグシップ2020プロジェクト プロジェクトリーダー
 システムソフトウェア開発チーム チームリーダー兼務
[研究分野、研究テーマ]
  • 計算機科学
  • 情報学
  • ソフトウェア
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 日本ソフトウェア科学会
  • IEEE
  • ACM

スーパーコンピュータ「富岳」を支えるコンパイラの技術

lecturer
千葉 修一(Shuichi Chiba)
富士通株式会社 プラットフォームソフトウェア事業本部 第三基盤ソフトウェア事業部 シニアディレクター
[略歴]
1992年 株式会社富士通神戸エンジニアリング入社後、通信制御プロセッサのソフトウェア開発に従事。
2003年 富士通株式会社入社後、基幹オンラインシステム向けトランザクション制御の研究・開発に従事。
2007年よりスーパーコンピュータ向けソフトウェア開発のチームリーダとしてコンパイラの研究・開発に従事。「富岳」ではプログラミング環境(コンパイラ、MPIライブラリなど)の開発責任者として従事。
 

第3世代スパコンが目指すもの"TOKI"導入の目的と初期性能評価

lecturer
藤田 直行 (Fujita Naoyuki)
国立研究開発法人 宇宙航空開発研究機構
セキュリティ・情報化推進部 スーパーコンピュータ活用化
[略歴]
  • 1992年 早大院機械工学専攻修了
  • 同年  科学技術庁 航空宇宙技術研究所入所
  • 2000年 米国IBM Visiting Scientist ASCI HPSS Project参加
  • 2006年 宇宙航空研究開発機構 主幹研究員
  • 2015年4月から 同活用課長。
[研究分野、研究テーマ]
  • ネットワークセキュリティ
  • 大規模ストレージ
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会スーパーコンピュータ
  • 日本機械学会
  • 登録情報セキュリティスペシャリスト(第001948号)