イベント情報
合同分科会 2023年度会合 「イノベーション」
| 日時 | 2023年10月26日(木) 分科会 13:30~17:45 |
|---|---|
| 開催方法 |
ハイブリッド開催 集合+オンライン開催(Zoom) |
| 会場 | 場所:神戸国際会議場 集合開催(当日の各講演の配信予定はありません。) ※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。 |
| 参加対象 | SS研会員機関にご所属の方 |
| 参加費 | 無料 |
| 参加申し込み | 開催済 |
| その他 | 本会合は、2023年度秋イベント(26日:システム技術分科会、合同分科会、27日:科学技術計算分科会、教育環境分科会の一部です。) |
開催趣旨
現在、生成AIが大きな注目を集めています。その発展は計算機性能の向上とビッグデータの 増加によって日々加速されています。しかし、社会を変えうる技術は生成AIだけではありま せん。私たちの社会が直面している課題は多岐にわたり、これらの課題を解決するためには単 一の技術だけではなく、様々な技術やアイディアを組み合わせて新たなイノベーションを生 み出すことが必要です。 今年の合同分科会では、「イノベーション」をテーマに、各分野で進められているイノベーシ ョンの芽を紹介します。それぞれの分野でどのような未来(ビジョン)を想定し、そのビジョ ンに向けた現在の行動をバックキャスティングしているかについて触れることで、皆さまの 新たな気付きにつながり、イノベーションの一助となれば幸いです。
プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。
【公開可能な資料のみ会合後に掲載予定】
| Session1 [司会]荒井 亮太(富士通) | |
|---|---|
| 13:30-13:40 |
会長挨拶
岡村 耕二 (九州大学情報基盤研究開発センター)
開催趣旨説明
立川 智章 (東京理科大学)
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| 13:40-14:25 講演 35分 Q&A 10分 |
講演1
環境研究のイノベーション 衛星とサプライチェーンまで
金本 圭一郎 (総合地球環境学研究所)プロフィール
私達の消費は、サプライチェーンを通じて、その消費地とは全く違った場所で様々な環境問題を引き起こしている。しかしながら、今朝飲んだコーヒーが、ブラジルで引き起こした森林伐採や生物多様性の損失をたどることは難しい。本研究では、社会科学と自然科学の共同のために必要なイノベーションの芽を紹介する。 サプライチェーン, 環境問題, 衛星, 消費, 生物多様性
プレゼン資料(10/26版)(PDF:8.1MB)
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| 14:25-15:10 講演 35分 Q&A 10分 |
講演2
福井県に於ける衛星データ利活用の推進
利用事例とシステムのご紹介
山西 康介 (株式会社ネスティ)プロフィール 福井県では「福井県民衛星プロジェクト」と銘打ち、宇宙産業を新たな地域の産業とすべく産学官金が一体となり、プロジェクトに取り組んでいます。福井県民衛星「すいせん」は全国初の自治体主導の超小型人工衛星として2021年の3月22日に無事打ち上げが成功し現在も安定して観測を行っています。当社は富士通さんと共に福井県及び県内の自治体向けに衛星データを利用した地域改題解決型のソリューションを開発・提案しています。本公演では利用例やシステムの内容等をご説明させて頂きます。 衛星データ利活用, 森林, 農業, 河川管理, 防災, 観光
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| 15:10-15:25 | 休憩(15分) |
| Session2 [司会]楫 勇一(名古屋大学) | |
| 15:25-16:10 講演 35分 Q&A 10分 |
講演3
我々は宇宙で孤独な存在なのか?
地球外生命探査に向けた試行錯誤
大石 雅寿 (国立天文台)プロフィール
生命はどのように始まったのか?この人類の長年の疑問に宇宙的視点から取り組むのが、天文学、物理学、化学、生物学、地球物理学などの学際協力によるアストロバイオロジーである。太陽系外惑星が5000個以上発見され、その中には生命を育む環境もあると考えられている。太陽系内にも地球以外に生命存在の可能性がある。講演では、いつ成功するか分からない、常識にとらわれない発想が必要な地球外生命探査に向けた取り組みをご紹介する。 地球外生命探査, アストロバイオロジー, 非常識な発想, 我々は孤独?, 学際協力
プレゼン資料(10/26版)(PDF:8.6MB)
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| 16:10-16:55 講演 35分 Q&A 10分 |
講演4
デジタルツインによる製造業イノベーション
松尾 裕一 (東京理科大学)プロフィール
デジタルツインは,M.Grievesが2002年にPLMコースでその概念を提唱し,2012年にNASAが宇宙機の寿命予想にはじめてデジタルツインという言葉とともに使ったとされる.2019年にはガートナーが注目ワードの一つに挙げ,最近では,製造業だけでなく建築・土木,防災,ヘルスケアなど様々な方面でデジタルツインという言葉を見聞するようになった.ただ,主にコンセプトが先行し,内容,実態,課題,将来展望などについて興味を持たれている方は多いと思う.我々は,デジタルツインは技術ではなく仕組みや枠組みと捉えており,計測と解析の融合,ITとOTの融合,リアルタイム処理といった新たな技術的側面を炙り出していると考えている.本講演では,イノベーションの材料としてデジタルツインについて製造業の状況や課題・展望を述べるとともに,東京理科大学における教育や人材育成における適用例を紹介する デジタルツイン, サイバー・フィジカル・システム, IoT, データ駆動, リアルタイム処理
プレゼン資料(10/26版)(PDF:13.6MB)
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| 16:10-16:55 講演 35分 Q&A 10分 |
講演5
量子通信におけるイノべーション
永山 翔太 (慶応義塾大学)プロフィール
この講演では、量子コンピュータとその応用領域である量子インターネットに焦点を当てます。量子コンピュータは、単なる高性能計算機以上の存在であり、量子力学に基づいた新たな計算のパラダイムを開拓しています。さらに、これらの量子コンピュータをネットワーク化することで生まれる「量子インターネット」は、遠隔地の量子コンピュータの連携はもちろん、量子センサーデータの効率的な流通や破られることのない暗号システムの実現が期待されています。本講演では、量子情報技術の多面的な魅力を解説するとともに、この学際的な領域が育む多様なサブフィールドについても紹介します。研究開発の最新動向から、未来に向けた展望、さらには世界的な量子情報技術の競争状況についても議論します 量子コンピュータ、量子ネットワーク、量子インターネット、量子情報技術
プレゼン資料(10/26版)(PDF:15.6MB)
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| 17:40-17:45 |
閉会挨拶
野田 茂穂 (理化学研究所)
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| 17:45-18:10 | 休憩、懇親会準備(15分) |
| 18:10-19:30 |
懇親パーティ
※会費制:3,000円(当日受付にて申し受けます)
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講演者
環境研究のイノベーション
衛星とサプライチェーンまで
- 産業エコロジー
- 計算サステナビリティ学
- 環境経済学
- 産業連関分析
- ネットワーク分析
- 国際産業エコロジー学会
- 国際産業連関学会
- 日本LCA学会
福井県に於ける衛星データ利活用の推進
利用事例とシステムのご紹介
我々は宇宙で孤独な存在なのか?
地球外生命探査に向けた試行錯誤
デジタルツインによる製造業イノベーション
2003年10月- 2020年3月 宇宙航空研究開発機構
2020年4月 - 現在 東京理科大学
- 航空宇宙工学
- 数値流体力学,計算工学
- スーパーコンピュータ,並列処理
- 日本機械学会
- 日本航空宇宙学会
- 日本流体力学会
- 日本計算工学会
- ゴードンベル賞(1996年)
量子通信におけるイノべーション
慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特任准教授
SS研システム技術分科会会合2023 AIセキュリティの未来 ~進化する脅威と防御~
| 日時 | 2023年10月26日(木) 9:00-12:30 |
|---|---|
| 会場 | 場所:神戸国際会議場 ハイブリッド開催 集合+オンライン配信(ZOOM) ※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。 |
| 参加対象 | SS研会員、CS研会員、IS研会員の各機関にご所属の方 |
| 参加費 | 無料 |
| 参加申込み | 開催済 |
| その他 | 本会合は、2023年度秋イベント(26日:システム技術分科会、合同分科会、27日:科学技術計算分科会、教育環境分科会)の一部です。 |
開催趣旨
近年、AIセキュリティへの理解と対策がますます重要となってきている。人工知能(AI)技術は急速に進化しており、 私たちの日常生活やビジネスに革命をもたらし、金融、医療、製造、輸送など、社会のさまざまな分野にAIが活用されている。 しかしながら、この急速な技術進化の中で、セキュリティの状況は大きな変貌を遂げつつある。AI技術の進歩は新たな可能性を 切り拓く一方で、その悪用も拡大するリスクがあることを理解しておかなければならない。AIを悪用する攻撃者は、より高度で 洗練された手法を開発し、私たちのデータやプライバシー、社会の安定性に危険をもたらす恐れがある。 このような状況を踏まえ、本年度のシステム技術分科会 2023年度会合では、AIセキュリティへの理解と対策を深めるために、 「AIセキュリティの未来 ?進化する脅威と防御?」をテーマとし、AIセキュリティに関する最新の情報と知識を共有し、 将来の脅威に対処するための情報交換や議論を行いたい。
プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。
【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】
| 8:50- | ウェビナー接続開始 |
|---|---|
| [司会]上繁 義史 (長崎大学) | |
| 9:00-9:05 |
開催趣旨説明
藤村 丞 (福岡大学)
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| 9:05-9:50 講演 35分 Q&A 10分 |
講演1
KDIXのセキュリティ教育の取組
社会情報学実習・高度人材育成事業との連携
柏崎 礼生(近畿大学)プロフィール
近畿大学情報学部(KDIX)は定員330人の学部であり、2年次進級時に知能システム、サイバーセキュリティ、実世界コンピューティングの3コースに分かれる。本講演ではサイバーセキュリティコースを担当する教員が、このコースの特色を説明するとともに、企業と連携して担当する特色あるカリキュラムである「社会情報学実習」や、学外の高度人材育成事業を利用する取り組みについて紹介する。 セキュリティ教育, 産学連携, 高度人材育成事業
プレゼン資料(PDF:128MB)
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| 9:50-10:35 講演 35分 Q&A 10分 |
講演2
AIとセキュリティの今とこれから
~何が変わったのか、何が変わるのか~ 長谷川 長一(株式会社ラック)プロフィール
急速な生成系AIの発展と普及とデジタルトランスフォーメーション(DX)は、私たちの生活や業務に大きな変化をもたらしました。それは同時にサイバー攻撃の手口にも変化をもたらし、サイバーセキュリティ対策にも大きな影響を与えました。この講演では、AIとセキュリティのこれまでの動向とこれからの変化を大いに私見を交えてお話いたします。 サイバーセキュリティ, AI, ディープラーニング, サイバー攻撃, セキュリティ対策
プレゼン資料(PDF:3.2MB)
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| 10:35-11:20 講演 35分 Q&A 10分 |
講演3
サイバー攻撃(ランサムウェア感染)と対応について
~起きてしまったから分かること~
菊池 悟(東京コンピュータサービス株式会社)プロフィール
当社が2022年1月4日にプレスリリースを行った、サイバー攻撃被害に関するインシデント事案について、一連の対応を可能な範囲で説明するとともに、改めてサイバー攻撃についてどのように考え、対応してきたかを、振り返ります。 また、可能な範囲でステークホルダーとの影響や社内影響(社員負担やシステム影響)についても紹介いたします。 本事例を参考にしていただき、対策を検討する上での一助となれれば幸いです。 サイバー攻撃、ランサムウェア、情報漏洩、対策本部、nightsky
プレゼン資料(PDF:3.6MB)
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| 11:20-11:35 | 休憩(15分) |
| 11:35-12:25 講演 50分 |
パネルディスカッション
「AIセキュリティの未来 ~進化する脅威と防御~」
モデレーター: 廣瀬 幸 (九州工業大学) パネリスト: 柏崎 礼生(近畿大学) 長谷川長一(株式会社ラック) 菊池 悟 (東京コンピュータサービス株式会社) |
| 12:25-12:30 |
閉会挨拶
永田 正樹 (静岡大学)
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講演者
KDIXのセキュリティ教育の取り組み
社会情報学実習・高度人材育成事業との連携
- 広域分散システム
- レジリエンス
- セキュリティ漫談
- 情報処理学会
- 電子情報通信学会
- IEEE
- ACM
- 情報処理学会山下記念研究賞(2018年)ほか受賞(あやしいのも含めて)多数
AIとセキュリティの今とこれから ~何が変わったのか、何が変わるのか~
IPA 情報処理安全確保支援士講習統括委員会委員、長野県警サイバー犯罪対策アドバイザー。ISC2 CISSPレビュートレーニングセミナー 認定主任講師、東京電機大学 国際化サイバーセキュリティ学特別コース(CySec) 講師、九州工業大学 情報工学部 非常勤講師、 高知高専 非常勤講師、北九州高専 非常勤講師。
2022年04月~ 現職
2008年06月 株式会社ラック入社
2004年06月 日本ユニシス株式会社(現・BIPLOGY)入社
1988年04月 ソフトバンク株式会社入社
- サイバーセキュリティ運用
- 情報セキュリティ監査
- サイバーセキュリティ教育
- 「IT現場のセキュリティ対策完全ガイド」
- 「情報セキュリティプロフェッショナル教科書」(共著)
- 「情報セキュリティ監査公式ガイドブック」(共著)
- 「ネットワークセキュリティ」(共著)
サイバー攻撃(ランサムウェア感染)と対応について ~起きてしまったから分かること~
2022年 6月 東京コンピュータサービス(株) 情報システム室 次長(兼任)
2021年 8月 東京コンピュータサービス(株) 理事補役
2021年~2022年 富士通関東パートナー会 システム部会長
2014年 6月 東京コンピュータサービス(株) 第二システム部長
2023年度 秋イベント
| 日程 | 2023年10月26日(木)~27日(金) |
|---|---|
| 場所 | 神戸国際会議場 |
| 開催方法 | 10/26 合同分科会:現地開催のみ 10/26,27 三分科会(システム、科学、教育):ハイブリッド開催 ※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。 |
| 参加対象 | 「全体プログラム」参照 |
| 参加費 | 「全体プログラム」参照 |
| 参加申込み | 開催済 |
| 宿泊について | 各自で手配をお願い致します。各ホテルは大変込み合いますので、早めの手配をお勧めします。 |
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全体プログラム※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい
| 参加対象 | 参加費 | ||
|---|---|---|---|
| 10月26日 (木) |
システム技術分科会2023年度会合(9:00~12:30)
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SS研会員 CS研会員 IS研会員 |
会合:無料 |
合同分科会2023年度会合(13:30~17:45)
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SS研会員 | 会合:無料 | |
| 懇親パーティ(18:10~19:30) | SS研会員 CS研会員 IS研会員 |
会費:3000円 | |
| 10月27日 (金) |
科学技術計算分科会2023年度会合(9:00~12:40)
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SS研会員 | 会合:無料 |
教育環境分科会2023年度会合 (13:40~17:10)
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SS研会員 CS研会員 IS研会員 |
会合:無料 |
SS研HPCフォーラム2023 自然言語処理と高性能計算~シナジーを探る~
| 日時 | 2023年8月21日(月) フォーラム 13:30-17:15 |
|---|---|
| 開催方法 |
ハイブリッド開催 集合+オンライン開催(Zoom) |
| 会場 |
場所:富士通汐留本社24階大会議室 |
| 参加対象 | SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。 |
| 参加費 | フォーラム:無料 懇親会:500円(当日会場受付にて申し受けます。) |
| 参加申し込み | 開催済み |
| その他 |
SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。 |
開催趣旨
自然言語処理において、従来から多様な高性能計算技術が積極的に利用されてきました。特に最近では、大規模言語モデルを用いた機械学習で新たな進歩が遂げられており、注目を集めています。本フォーラムでは、このような大規模な言語処理と高性能計算技術の関係に焦点を当て、それぞれの立場で研究に携わられている皆様を講演者としてお招きし、これまでの取り組みを紹介していただくとともに、今後の展望についてお話しいただければ、と考えております。本フォーラムが、講演者の皆様からの洞察をもとに、大規模言語処理と高性能計算の両分野の最新動向を理解し、未来の可能性を探求する有益な機会となることを期待しています。
プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。
【公開可能な資料のみ、開催後に順次本ページに掲載予定】
| 13:30- | 開始 |
|---|---|
| [前半司会]伊達 進(大阪大学) | |
| 13:30-13:35 |
開催趣旨説明
南里 豪志(九州大学)
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| 13:35-14:15 講演 30分 Q&A 10分 |
講演1
「生成AIが投げかけるもの~生成AI時代の行く末~」
穴井 宏和
(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所客員教授/富士通株式会社 富士通研究所 プリンシパルリサーチディレクター)プロフィール 深層学習のもたらした第3次AIブームを経て、今まさにAIが予測・認識・判別から生成まで圧倒的な高い知的レベルを達成し、世の中へ絶大なインパクトを与えている。本講演では、大規模言語モデルやChatGPTをはじめとする生成AIの出現を受け、とてつもないスピードで進化するテクノロジーの功罪を理解しどのように対処し活用していくべきなのか、また、どのようにテクノロジーが発展し浸透していくのか、我々の取り組み事例を取り上げながら考察する。 生成AI, 大規模言語モデル, ChatGPT, AIトラスト
プレゼン資料(8/28掲載)(PDF:17.7MB)
|
| 14:15-14:55 講演 30分 Q&A 10分 |
講演2
「ChatGPTが開く新世界」
松田 卓也
(神戸大学名誉教授/ブロードバンドタワーAI2オープンイノベーション研究所)プロフィール 2022年11月30日にOpenAIからChatGPTが発表されて、瞬く間に世界を席巻した。2023年3月にはChatGPT plusが発表されて、基本的なエンジンがGPT-3.5からGPT-4に変わった。これらの出来事は人類史を変えるイベントであるというのが私の認識である。ChatGPTが発表される以前の世界はBC(紀元前:Before ChatGPT)であると言っても過言でない。現状のGPT-4の知的能力は言語能力においては人間を圧倒しているが論理数学能力では普通の人間と同等程度である。論理数学能力において人間の知的能力を圧倒するようになったものが超知能である。超知能の出現は2029年まで起きるだろうと言うのが私の予想である。そうなると世界は後戻りできない変化を被る。これがシンギュラリティである。シンギュラリティは近い。 人工知能, 大規模言語モデル, 超知能, シンギュラリティ
プレゼン資料(8/22掲載)(PDF:1,026KB)
|
| 14:55-15:35 講演 30分 Q&A 10分 |
講演3
「BERT/RoBERTa/DeBERTaモデルによる多言語係り受け解析」
安岡 孝一(京都大学)プロフィール
係り受け解析は、言語処理の基礎的手法であると同時に、ヒトとコンピュータが言語の構造を共有する手段の一つである。BERTやGPTに代表される言語モデルの発展により、複数の言語にまたがる解析手法が現実的になってきたが、かえってそれは、言語間の差異を顕わにする結果となった。では、多言語にまたがる係り受け解析は実現可能なのか。HPCは、それにどう寄与しうるのか。本発表では、BERT/RoBERTa/DeBERTaモデルをもとに、多言語にまたがる係り受け解析について考察する。 言語モデル,孤立語,膠着語,隣接行列,接続確率
プレゼン資料(8/24掲載)(PDF:1.3MB)
|
| 15:35-15:50 | 休憩(15分) |
| [後半司会]佐藤 賢斗(理化学研究所) | |
| 15:50-16:30 講演 30分 Q&A 10分 |
講演4
「対話型文章生成AIの構築技術
各構成技術の役割や導入背景などの解説」 鈴木 潤(東北大学)プロフィール
ChatGPTに代表される対話型文章生成AIが,研究分野のみならず産業界や一般社会においても注目を集めている.対話型文章生成AIはニューラルネットによる言語モデルを基本(出発点)として幾つかの要素技術の集合体として構築されている.本講演では,対話型文章生成AIを構築する際に用いられる要素技術の集合をおおまかに整理して紹介する.また,各技術の役割や導入背景などを説明し,どのような過程を経て現在の対話型文章生成AIに到達したのかについて説明する. 自然言語処理, 機械学習, 対話型文章生成AI, 言語モデル, 大規模分散学習
プレゼン資料(8/24掲載)(PDF:5.6MB)
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| 16:30-17:10 講演 30分 Q&A 10分 |
講演5
「日本語とマルチ言語の混合データセットにおける
大規模言語モデルの構築」 小島 武(東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻)プロフィール
近年、大規模言語モデルの飛躍的な発展により、地域に特化した言語(例:日本語)でのモデル構築が盛んとなっている。本講演では、日本語とマルチ言語(英語主体)の混合データセットを用いて、大規模言語モデルを事前学習により構築し、日本語単体データセットでの事前学習と比べた時のパフォーマンス差異を実証する。 大規模言語モデル, スケール則, マルチ言語, 日本語, 分散学習
プレゼン資料(8/24掲載)(PDF:692KB)
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| 17:10-17:15 |
閉会挨拶
片桐 孝洋 (名古屋大学)
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| 17:15-17:30 | 休憩、懇親会準備(15分) |
| 17:30-19:00 |
懇親会(会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。)
※会費制:500円お飲み物とおつまみの簡易懇親会です。お気軽にご参加ください。 |
講演者
「生成AIが投げかけるもの ~生成AI時代の行く末~」
富士通株式会社 富士通研究所 プリンシパルリサーチディレクター
1999年10月- 2000年9月 Universit?t Passau 数学・情報学部 客員研究員(代数).
2003年10月- 2009年3月 科学技術振興機構 CREST「数値/数式ハイブリッド計算に基づくロバスト最適化プラットフォームの構築』研究代表者.
2008年4月 - 現在 九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所 客員教授(2023年まで招へい教授)
2012年4月 - 2023年3月 国立情報学研究所 客員教授
2015年4月 - 現在 東京工業大学 非常勤講師(環境・社会理工学院. 2020年より工学院併任)
2019年4月 - 現在 科学技術振興機構 ACT-X「数理・情報のフロンティア」 領域アドバイザー
2019年4月 - 現在 科学技術振興機構 CREST「数学・数理科学と情報科学の連携・融合による情報活用基盤の創出と社会課題解決に向けた展開」 領域アドバイザー
2021年4月 - 2023年3月 富士通株式会社 富士通研究所 人工知能研究所 所長
2023年4月 - 現在 科学技術振興機構ACT-X「次世代AIを築く数理・情報科学の革新」領域アドバイザー
2023年4月 - 現在 富士通株式会社 富士通研究所 人工知能研究所 プリンシパルリサーチディレクター
- 人工知能・数式処理・数理最適化・システム制御
- 数理・AIに基づく社会課題解決(ソーシャル数理)
- 人工知能学会 2018年度現場イノベーション賞 金賞(2019)
- 日本オペレーションズ・リサーチ学会 第41回実施賞(2017)
- 計測自動制御学会 論文賞(2015)
- 「QEの計算アルゴリズムとその応用―数式処理による最適化」(東京大学出版会, 2011)
- 「数理最適化の実践ガイド」(講談社サイエンティフィック,2013)
- 「今日から使える!組合せ最適化 離散問題ガイドブック」(講談社サイエンティフィック,2015)
「ChatGPTが開く新世界」
ブロードバンドタワーAI2オープンイノベーション研究所
1970年3月 京都大学大学院理学研究科物理学第二専攻博士課程 理学博士
1970年4月 京都大学工学部航空工学科助手
1973年4月 同助教授
1992年5月 神戸大学地球惑星科学科教授
2006年3月 同定年退職
- 天体物理学における数値シミュレーション
- 流体力学のアルゴリズム開発
- 日本天文学会 所属
- 「2045年問題」2012年 廣済堂出版
- 「間違いだらけの物理学」2014年 学研教育出版
「BERT/RoBERTa/DeBERTaモデルによる多言語係り受け解析」
1997年8月 京都大学大型計算機センター助教授
2000年4月 京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター助教授
2007年4月 京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター准教授
2009年4月 京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター准教授
2015年4月 京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター教授
- 人文情報学、多言語情報処理論
- サイエンティフィック・システム研究会エクセレントソフトウェア賞(2002)
- 情報処理学会論文誌ジャーナル特選論文(2018)
- 情報処理学会山下研究記念賞(2019)
「対話型文章生成AIの構築技術各 構成技術の役割や導入背景などの解説」
「日本語とマルチ言語の混合データセットにおける大規模言語モデルの構築」
2023年 東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻 博士課程修了
- 深層学習、大規模言語モデル
- 基盤モデルの効率的な知識転移に関する研究
- 2023工学系研究科長賞
SS研教育環境フォーラム2023 生成AIの教育利用を考える
| 日時 | 2023年8月8日(火) 13:20-17:30 |
|---|---|
| 開催方法 | ハイブリッド開催 集合+オンライン開催(Zoom) |
| 会場 |
フォーラム:富士通汐留本社24階大会議室 (住所:東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター) |
| 参加対象 | SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。 (懇親会への会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。) |
| 参加費 | フォーラム:無料 懇親会:500円(当日会場受付にて申し受けます。) |
| 参加申込み | 開催済 |
| その他 |
SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。 |
開催趣旨
2023年に入り、生成AIの開発が急速に進み、普及しています。生成AIに適切な問いや情報を与えることで、さまざまなタスクの支援に活用することが可能となり、効率的に作業を進めることができます。そのため、適切に使うことができれば、大変有用なツールになります。
教育においても、学習者や教員がどのように活用すべきか、ということが課題になってきています。学生がレポートを生成AIに作成してもらってそのまま提出する、という可能性もあり、適切な活用方法を考える必要があります。
本フォーラムでは、生成AIの教育利用について、さまざまな観点から話題提供していただき、議論していきます。
プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。
【公開可能な資料のみ会合後に掲載予定】
| 13:10- | アクセス開始 |
|---|---|
| [司会] 重田 勝介 (北海道大学) | |
| 13:20-13:25 |
開催趣旨説明
村上 正行 (大阪大学)
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| 13:25-14:15 講演 40分 Q&A 10分 |
講演1
「生成AIをどのように教育に活かすか」
倉光 君郎 (日本女子大学)プロフィール
生成AIは、ChatGPT が2022年度11月に登場して以来、様々な社会活動に活用され始めている。本講演では、ChatGPTの仕組みを振り返りながら、情報リテラシやデータサイエンス演習での活用事例を紹介する。最後に、創造性や倫理など、今後の教育への展望を考えたい 大規模言語モデル, 生成AI, プログラミング教育, 課題解決型, AIと教育
プレゼン資料(8/30掲載)(PDF:5.8MB)
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| 14:15-14:45 講演 25分 Q&A 5分 |
講演2
「アクティブラーニングにおける生成AIの活用と
授業デザイン」 中澤 明子 (東京大学) プロフィール
教育における生成AIの活用のうち、授業での活用については、レポート課題での使用など評価方法を含めた課題が議論されている。また、効果的な活用に関する情報提供が求められている。本講演では、アクティブラーニングにおいて生成AIを活用した事例と学生の反応を紹介しながら、アクティブラーニングにおける生成AIの活用と授業デザインのポイントを述べ、今後の課題を議論する。 アクティブラーニング, 実践事例, 授業デザイン, 学習支援
プレゼン資料(8/30掲載)(PDF:0.5MB)
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| 14:45-15:00 | 休憩(15分) |
| 15:00-15:30 講演 25分 Q&A 5分 |
講演3
「AI ASSITED LANGUAGE LEARNING
~CALLからAALLへ:AI支援語学習の可能性~」 加藤 映子 (大阪女学院大学 学長)プロフィール
大阪女学院大学・短期大学は、1990年に日本で初めてMacintoshを導入してCALL(コール=Computer Assisted Language Learning:コンピュータ支援語学学習)センターを開設。2004年には同じく世界で初めてデジタル音楽プレーヤーのiPodを利用したリスニング教材を開発し授業に採り入れるなど、常に語学教育をリードしてきました。こうした取り組みをAIによって進化させる形でAALL(アール=AI Assisted Language Learning:AI支援語学学習)を確立し、引き続き、世界で通用する人材の育成に努めていく所存です。 英語教育, 生成系AI, 大学教育, AI Assisted Language Learning(AI支援語学学習), AALL
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| 15:30-16:00 講演 25分 Q&A 5分 |
講演4
「IoT×AI時代に向けたINIADの教育
~AI-MOPによる生成系AIの教育利用~」 別所 正博 (東洋大学)プロフィール
INIAD(東洋大学情報連携学部)は、東洋大学に2017年に開設された情報系学部である。これからのIoT×AI時代に活躍できる人材を育成するために、キャンパス全体をAPIで制御可能なスマートビルとして教育に活用するなど、独創的な取り組みを進めてきた。2023年5月には、生成系AIを活用した教育システムAI-MOPを、新たに開発・導入した。最短で答えを求めるためではなく、学生が自分の考えを深め、能力を拡張するツールとして、生成系AIを利用している。ヒトとコンピュータの関係が一段と深化する時代に向けた、INIADの取り組みを紹介する。 生成系AI, 教育, IoT, 連携, ChatGPT
プレゼン資料(8/30掲載)(PDF:8.5MB)
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| 16:00-16:30 講演 25分 Q&A 5分 |
講演5
「生成AIと企業における新時代の人材育成
~AIと人の協働による働き方改革~」 吉岡 千穂 (株式会社インタラクティブソリューションズ) プロフィール
顧客から望まれる営業とは、課題解決のパートナーとして豊富な知識を持ち、相談ができる人である。その相談が価値提供に繋がる。本講演では、働き方改革や時代背景にある人員削減を考慮し、企業における人材の育成方法や営業活動のモデルケースを考察した。生成AIの使い方やデータの在り方についても探求する。生成AIの活用が顧客の求める姿へどのように変革できるのか、弊社の製品を踏まえてご紹介する。 AI, 音声認識, 対話力育成, 生成AI, 自然言語処理, データ利活用
プレゼン資料(8/30掲載)(PDF:1.2MB)
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| 16:30-16:45 | 休憩(15分) |
| 16:45-17:25 40分 |
パネルディスカッション
「生成AIの教育利用を考える」
ファシリテーター:
久保田 真一郎 (熊本大学) プロフィール パネリスト: 倉光 君郎 (日本女子大学) 中澤 明子 (東京大学) 加藤 映子 (大阪女学院大学 学長) 別所 正博 (東洋大学) 吉岡 千穂 (株式会社インタラクティブソリューションズ) |
| 17:25-17:30 |
閉会挨拶
小林 真也 (愛媛大学)
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| 17:30-18:00 | 休憩、懇親会準備 |
| 18:00-19:30 |
懇親会(会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。)
※会費制:500円
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講演者/ファシリテーター
「生成AIをどのように教育に活かすか」
東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻,博士(理学).東京大学大学院情報学環助手,横浜国立大学理工学部准教授を経て,現職.
TRONプロジェクト、未踏ソフトウェア創造事業、JST/CREST「ティぺダブルOS」などでソフトウェア開発の実践を積む。最近は、大規模言語モデルを活用したソフトウェア開発全般に興味がある。
- ソフトウェア開発
- プログラミング教育
- 大規模言語モデル
- 情報処理学会
- ACM
- ソフトウェア科学会
「アクティブラーニングにおける生成AIの活用と授業デザイン」
2010年4月 東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 特任助教、2014年11月 東京大学大学総合教育研究センター特任助教、2016年7月 東京大学大学総合教育研究センター助教を経て、2020年10月東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構アクティブラーニング部門 特任准教授に着任。組織再編のため2023年4月より同EX(Educational Transformation)部門 特任准教授。
専門は教育工学。初中等教育や高等教育における、ICT活用教育やアクティブラーニングの導入・実施支援の研究に従事。著書に「東京大学のアクティブラーニング:教室・オンラインでの授業実施と支援」(分担執筆)など。
「AI ASSITED LANGUAGE LEARNING
~CALLからAALLへ:AI支援語学習の可能性~」
1994年4月 大阪女学院短期大学 英語科 助教授
2003年4月 大阪女学院短期大学 英語科 教授
2004年4月 大阪女学院大学 国際・英語学部 教授
2012年4月~ 現在に至る 大阪女学院大学 大阪女学院短期大学 教授
- ICT/AIを活用した教育
- 絵本の読み聞かせ
- 大学英語教育学会
- 外国語教育メディア学会
- CIEC(コンピュータ利用教育学会)
- Apple Distinguished Educator
- 「ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ」(かんき出版)
- 『最新 ICT を活用した外国語教育』吉田晴世・野澤和典編「第5章 英語を専攻する大学生のための eLearning 英語教育」pp77-90
「IoT×AI時代に向けたINIADの教育
~AI-MOPによる生成系AIの教育利用~」
2017年4月 - 2023年3月 東洋大学 情報連携学部 准教授
2016年4月 - 2017年3月 YRPユビキタス・ネットワーキング研究所
2013年3月 - 2016年3月 東京大学 大学院情報学環 特任講師
2008年4月 - 2013年2月 東京大学 大学院情報学環 特任助教
- Internet of Things
- Location-based Services
- Accessible Computing
- Open Data
- 情報処理学会
- ACM
- IEEE
「生成AIと企業における新時代の人材育成
~AIと人の協働による働き方改革~」
セールス&マーケティング部
2021年4月 株式会社インタラクティブソリューションズ入社。セールス&マーケティングを担当
2022年8月 「ITツールを用いた対話力育成」をテーマに研究を開始
2022年11月 情報処理学会教育学習支援情報システム(CLE)研究会発表。テーマは「伝わる説明力の育成:発話学習を用いた学習モデルの考察」
2023年3月 情報処理学会 第85回全国大会発表。テーマは「正しく伝える“説明力” 効率的な学習モデルの検証」
- ITツールを用いた対話力育成
- 情報処理学会
「生成AIの教育利用を考える」
1999年3月 熊本大学大学院 理学研究科 修了
2006年3月 熊本大学大学院 自然科学研究科 修了
2002年4月~2003年3月 鹿児島大学 総合情報処理センター 文部科学事務官
2003年4月~2007年9月 鹿児島大学 総合情報処理センター 文部科学技官
2007年10月~2013年6月 熊本大学 総合情報基盤センター 助教
2013年7月~2017年2月 宮崎大学 工学部 准教授
2017年3月~2023年3月 熊本大学 総合情報統括センター 准教授
2023年4月~現在 熊本大学 半導体・デジタル研究教育機構 准教授
- 育工学 学習支援システム
- 教育データ分析
- the Institute of Electrical and Electronic Engineers
- Association for Computing Machinery
- 情報処理学会
- 日本教育工学会
- 教育システム情報学会