イベント情報

合同分科会 2023年度会合 「イノベーション」

印刷用ご案内

日時 2023年10月26日(木) 分科会 13:30~17:45
開催方法

ハイブリッド開催 集合+オンライン開催(Zoom)

会場 場所:神戸国際会議場
集合開催(当日の各講演の配信予定はありません。)
※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。
参加対象 SS研会員機関にご所属の方
参加費 無料
参加申し込み 開催済
その他 本会合は、2023年度秋イベント(26日:システム技術分科会、合同分科会、27日:科学技術計算分科会教育環境分科会の一部です。)

開催趣旨

 現在、生成AIが大きな注目を集めています。その発展は計算機性能の向上とビッグデータの 増加によって日々加速されています。しかし、社会を変えうる技術は生成AIだけではありま せん。私たちの社会が直面している課題は多岐にわたり、これらの課題を解決するためには単 一の技術だけではなく、様々な技術やアイディアを組み合わせて新たなイノベーションを生 み出すことが必要です。 今年の合同分科会では、「イノベーション」をテーマに、各分野で進められているイノベーシ ョンの芽を紹介します。それぞれの分野でどのような未来(ビジョン)を想定し、そのビジョ ンに向けた現在の行動をバックキャスティングしているかについて触れることで、皆さまの 新たな気付きにつながり、イノベーションの一助となれば幸いです。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ会合後に掲載予定】

Session1 [司会]荒井 亮太(富士通)
13:30-13:40
会長挨拶
岡村 耕二 (九州大学情報基盤研究開発センター)
開催趣旨説明
立川 智章 (東京理科大学)
13:40-14:25
講演 35分
Q&A 10分

講演1
環境研究のイノベーション 衛星とサプライチェーンまで
金本 圭一郎 (総合地球環境学研究所)プロフィール
 

 私達の消費は、サプライチェーンを通じて、その消費地とは全く違った場所で様々な環境問題を引き起こしている。しかしながら、今朝飲んだコーヒーが、ブラジルで引き起こした森林伐採や生物多様性の損失をたどることは難しい。本研究では、社会科学と自然科学の共同のために必要なイノベーションの芽を紹介する。

サプライチェーン, 環境問題, 衛星, 消費, 生物多様性
14:25-15:10
講演 35分
Q&A 10分

講演2
福井県に於ける衛星データ利活用の推進
利用事例とシステムのご紹介
山西 康介 (株式会社ネスティ)プロフィール
 

 福井県では「福井県民衛星プロジェクト」と銘打ち、宇宙産業を新たな地域の産業とすべく産学官金が一体となり、プロジェクトに取り組んでいます。福井県民衛星「すいせん」は全国初の自治体主導の超小型人工衛星として2021年の3月22日に無事打ち上げが成功し現在も安定して観測を行っています。当社は富士通さんと共に福井県及び県内の自治体向けに衛星データを利用した地域改題解決型のソリューションを開発・提案しています。本公演では利用例やシステムの内容等をご説明させて頂きます。

衛星データ利活用, 森林, 農業, 河川管理, 防災, 観光
15:10-15:25 休憩(15分)
Session2 [司会]楫 勇一(名古屋大学)
15:25-16:10
講演 35分
Q&A 10分

講演3
我々は宇宙で孤独な存在なのか?
地球外生命探査に向けた試行錯誤
大石 雅寿 (国立天文台)プロフィール
 

生命はどのように始まったのか?この人類の長年の疑問に宇宙的視点から取り組むのが、天文学、物理学、化学、生物学、地球物理学などの学際協力によるアストロバイオロジーである。太陽系外惑星が5000個以上発見され、その中には生命を育む環境もあると考えられている。太陽系内にも地球以外に生命存在の可能性がある。講演では、いつ成功するか分からない、常識にとらわれない発想が必要な地球外生命探査に向けた取り組みをご紹介する。

地球外生命探査, アストロバイオロジー, 非常識な発想, 我々は孤独?, 学際協力
16:10-16:55
講演 35分
Q&A 10分

講演4
デジタルツインによる製造業イノベーション
松尾 裕一 (東京理科大学)プロフィール
 

 デジタルツインは,M.Grievesが2002年にPLMコースでその概念を提唱し,2012年にNASAが宇宙機の寿命予想にはじめてデジタルツインという言葉とともに使ったとされる.2019年にはガートナーが注目ワードの一つに挙げ,最近では,製造業だけでなく建築・土木,防災,ヘルスケアなど様々な方面でデジタルツインという言葉を見聞するようになった.ただ,主にコンセプトが先行し,内容,実態,課題,将来展望などについて興味を持たれている方は多いと思う.我々は,デジタルツインは技術ではなく仕組みや枠組みと捉えており,計測と解析の融合,ITとOTの融合,リアルタイム処理といった新たな技術的側面を炙り出していると考えている.本講演では,イノベーションの材料としてデジタルツインについて製造業の状況や課題・展望を述べるとともに,東京理科大学における教育や人材育成における適用例を紹介する

デジタルツイン, サイバー・フィジカル・システム, IoT, データ駆動, リアルタイム処理
16:10-16:55
講演 35分
Q&A 10分

講演5
量子通信におけるイノべーション
永山 翔太 (慶応義塾大学)プロフィール
 

この講演では、量子コンピュータとその応用領域である量子インターネットに焦点を当てます。量子コンピュータは、単なる高性能計算機以上の存在であり、量子力学に基づいた新たな計算のパラダイムを開拓しています。さらに、これらの量子コンピュータをネットワーク化することで生まれる「量子インターネット」は、遠隔地の量子コンピュータの連携はもちろん、量子センサーデータの効率的な流通や破られることのない暗号システムの実現が期待されています。本講演では、量子情報技術の多面的な魅力を解説するとともに、この学際的な領域が育む多様なサブフィールドについても紹介します。研究開発の最新動向から、未来に向けた展望、さらには世界的な量子情報技術の競争状況についても議論します

量子コンピュータ、量子ネットワーク、量子インターネット、量子情報技術
17:40-17:45
閉会挨拶
野田 茂穂 (理化学研究所)
17:45-18:10 休憩、懇親会準備(15分)
18:10-19:30
懇親パーティ

※会費制:3,000円(当日受付にて申し受けます)

  • 司会:山田 久仁 (富士通)
  • 乾杯:松本 多恵 (総合地球環境学研究所)
  • 歓談
  • 中締め:副会長 高木 亮治(JAXA)

講演者

環境研究のイノベーション
衛星とサプライチェーンまで

lecturer
金本 圭一郎(Kanemoto Keiichiro)
総合地球環境学研究所・東北大学大学院環境科学研究科
[略歴]
東北大学大学院環境科学研究科博士後期課程終了(学術)。九州大学持続可能な社会のための決断科学センター講師、信州大学経法学部講師を経て、現在は総合地球環境学研究所准教授と東北大学大学院 環境科学研究科准教授をクロスアポイントメントで兼任。
[研究分野、研究テーマ]
  • 産業エコロジー
  • 計算サステナビリティ学
  • 環境経済学
  • 産業連関分析
  • ネットワーク分析
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 国際産業エコロジー学会
  • 国際産業連関学会
  • 日本LCA学会

福井県に於ける衛星データ利活用の推進
利用事例とシステムのご紹介

lecturer
山西 康介(Yananishi Kousuke)
株式会社ネスティ システム開発本部 システム開発部 新技術研究開発課 宇宙ビジネスエンジニアグループ マネージャー
[略歴]
2009年神戸大学国際文化学部を卒業。同年、株式会社富士通アドバンストソリューションズ(現 富士通株式会社)に入社し公共系のシステム開発に従事。その後、2014年に同社を退社し、地元福井にUターンし株式会社ネスティに入社。2016年の「福井県民衛星プロジェクト」のスタートに合わせ、同プロジェクトの社内担当に着任。以降福井県内を中心に衛星データ利活用の推進とソリューション開発に従事。
 

我々は宇宙で孤独な存在なのか?
地球外生命探査に向けた試行錯誤

lecturer
大石 雅寿
国立天文台 周波数資源保護室 アドバイザー
[略歴]
1958年青森県八戸市生まれ。青森県立八戸高校卒業。京都大学理学部、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻を修了。理学博士。2023年3月に国立天文台を定年退職。専門は、電波天文学、アストロバイオロジー。大学院時代から国立天文台野辺山にある45m電波望遠鏡などを用いて宇宙空間の分子を多数発見。アストロバイオロジーという言葉が発明された頃から、大学院時代から心に秘めていた宇宙アミノ酸の本格的探査に乗り出す。国際天文学連合アストロバイオロジー委員会のpresidentや国際電気通信連合電波天文作業部会の議長を始め、多数の国際役職を務めた。
 

デジタルツインによる製造業イノベーション

lecturer
松尾 裕一
東京理科大学 工学部情報工学科 教授
[略歴]
1989年4月 - 2003年9月 航空宇宙技術研究所
2003年10月- 2020年3月 宇宙航空研究開発機構
2020年4月 - 現在    東京理科大学
[研究分野、研究テーマ]
  • 航空宇宙工学
  • 数値流体力学,計算工学
  • スーパーコンピュータ,並列処理
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本機械学会
  • 日本航空宇宙学会
  • 日本流体力学会
  • 日本計算工学会
  • ゴードンベル賞(1996年)

量子通信におけるイノべーション

lecturer
永山 翔太(Nagayama Shota)
株式会社メルカリ R4D(研究開発部) シニアリサーチャー
慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特任准教授
[略歴]
専門は量子インターネット。特に、量子エラー訂正符号および量子インターネットアーキテクチャ・通信プロトコル。インターネットの研究室で量子情報処理に取り組み、2017年に博士(政策・メディア)を取得。博士号取得後、エトヴェシュ・ロラーンド大学ニューラル情報処理グループ客員研究員で機械学習に取り組んだのち、2018年4月より株式会社メルカリ研究開発部R4Dシニアリサーチャー。2019年に量子インターネットタスクフォースを立ち上げる。2022年6月より、慶應義塾大学政策・メディア研究科特任准教授を兼務。現職中に内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター研究・産学官連携戦略ワーキンググループ委員、2018年度未踏ターゲット事業(ゲート式量子コンピュータ部門)「分散量子計算プラットフォーム」プロジェクト。現在、量子インターネットタスクフォース代表、情報処理学会量子ソフトウェア研究会運営委員を兼任。

SS研システム技術分科会会合2023 AIセキュリティの未来 ~進化する脅威と防御~

印刷用ご案内

日時 2023年10月26日(木) 9:00-12:30
会場 場所:神戸国際会議場
ハイブリッド開催 集合+オンライン配信(ZOOM)
※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。
参加対象 SS研会員、CS研会員、IS研会員の各機関にご所属の方
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 本会合は、2023年度秋イベント(26日:システム技術分科会、合同分科会、27日:科学技術計算分科会教育環境分科会)の一部です。

開催趣旨

 近年、AIセキュリティへの理解と対策がますます重要となってきている。人工知能(AI)技術は急速に進化しており、 私たちの日常生活やビジネスに革命をもたらし、金融、医療、製造、輸送など、社会のさまざまな分野にAIが活用されている。 しかしながら、この急速な技術進化の中で、セキュリティの状況は大きな変貌を遂げつつある。AI技術の進歩は新たな可能性を 切り拓く一方で、その悪用も拡大するリスクがあることを理解しておかなければならない。AIを悪用する攻撃者は、より高度で 洗練された手法を開発し、私たちのデータやプライバシー、社会の安定性に危険をもたらす恐れがある。 このような状況を踏まえ、本年度のシステム技術分科会 2023年度会合では、AIセキュリティへの理解と対策を深めるために、 「AIセキュリティの未来 ?進化する脅威と防御?」をテーマとし、AIセキュリティに関する最新の情報と知識を共有し、 将来の脅威に対処するための情報交換や議論を行いたい。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】

8:50- ウェビナー接続開始
[司会]上繁 義史 (長崎大学)
9:00-9:05
開催趣旨説明
藤村 丞 (福岡大学)
9:05-9:50
講演 35分
Q&A 10分

講演1
KDIXのセキュリティ教育の取組 
  社会情報学実習・高度人材育成事業との連携
柏崎 礼生(近畿大学)プロフィール
 

近畿大学情報学部(KDIX)は定員330人の学部であり、2年次進級時に知能システム、サイバーセキュリティ、実世界コンピューティングの3コースに分かれる。本講演ではサイバーセキュリティコースを担当する教員が、このコースの特色を説明するとともに、企業と連携して担当する特色あるカリキュラムである「社会情報学実習」や、学外の高度人材育成事業を利用する取り組みについて紹介する。

セキュリティ教育, 産学連携, 高度人材育成事業
プレゼン資料(PDF:128MB)
9:50-10:35
講演 35分
Q&A 10分

講演2
AIとセキュリティの今とこれから
~何が変わったのか、何が変わるのか~
長谷川 長一(株式会社ラック)プロフィール
 

急速な生成系AIの発展と普及とデジタルトランスフォーメーション(DX)は、私たちの生活や業務に大きな変化をもたらしました。それは同時にサイバー攻撃の手口にも変化をもたらし、サイバーセキュリティ対策にも大きな影響を与えました。この講演では、AIとセキュリティのこれまでの動向とこれからの変化を大いに私見を交えてお話いたします。

サイバーセキュリティ, AI, ディープラーニング, サイバー攻撃, セキュリティ対策
プレゼン資料(PDF:3.2MB)
10:35-11:20
講演 35分
Q&A 10分

講演3
サイバー攻撃(ランサムウェア感染)と対応について
 ~起きてしまったから分かること~
菊池 悟(東京コンピュータサービス株式会社)プロフィール
 

当社が2022年1月4日にプレスリリースを行った、サイバー攻撃被害に関するインシデント事案について、一連の対応を可能な範囲で説明するとともに、改めてサイバー攻撃についてどのように考え、対応してきたかを、振り返ります。 また、可能な範囲でステークホルダーとの影響や社内影響(社員負担やシステム影響)についても紹介いたします。 本事例を参考にしていただき、対策を検討する上での一助となれれば幸いです。

サイバー攻撃、ランサムウェア、情報漏洩、対策本部、nightsky
プレゼン資料(PDF:3.6MB)
11:20-11:35 休憩(15分)
11:35-12:25
講演 50分

パネルディスカッション
「AIセキュリティの未来 ~進化する脅威と防御~」
モデレーター:
廣瀬 幸 (九州工業大学)
パネリスト:
柏崎 礼生(近畿大学)
長谷川長一(株式会社ラック)
菊池 悟 (東京コンピュータサービス株式会社)
12:25-12:30
閉会挨拶
永田 正樹 (静岡大学)

講演者

KDIXのセキュリティ教育の取り組み
社会情報学実習・高度人材育成事業との連携

lecturer
柏崎 礼生(Kashiwazaki Hiroki)
近畿大学 情報学部 准教授
[略歴]
2005年北海道大学大学院工学研究科を退学して同大学院情報科学研究科助手に着任(後に助教)。2010年から東京藝術大学芸術情報センター特任助教、2012年から大阪大学情報企画課(後に情報推進機構、情報推進本部)助教(後に講師)。大阪大学在任中に工学博士(情報科学, 北海道大学)、2019年から国立情報学研究所サイバーセキュリティ研究開発センター特任准教授を経て2022年から近畿大学情報学部准教授。
[研究分野、研究テーマ]
  • 広域分散システム
  • レジリエンス
  • セキュリティ漫談
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • IEEE
  • ACM
  • 情報処理学会山下記念研究賞(2018年)ほか受賞(あやしいのも含めて)多数

AIとセキュリティの今とこれから ~何が変わったのか、何が変わるのか~

lecturer

長谷川 長一
株式会社ラック 産学官連携事業室 室長/主席研究員
[略歴]
情報セキュリティコンサルティング、情報セキュリティ監査業務等を経て、現在は主にセキュリティ教育、産学官連携活動業務を担当。
IPA 情報処理安全確保支援士講習統括委員会委員、長野県警サイバー犯罪対策アドバイザー。ISC2 CISSPレビュートレーニングセミナー 認定主任講師、東京電機大学 国際化サイバーセキュリティ学特別コース(CySec) 講師、九州工業大学 情報工学部 非常勤講師、 高知高専 非常勤講師、北九州高専 非常勤講師。
2022年04月~ 現職
2008年06月 株式会社ラック入社
2004年06月 日本ユニシス株式会社(現・BIPLOGY)入社
1988年04月 ソフトバンク株式会社入社
[研究分野、研究テーマ]
  • サイバーセキュリティ運用
  • 情報セキュリティ監査
  • サイバーセキュリティ教育
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 「IT現場のセキュリティ対策完全ガイド」
  • 「情報セキュリティプロフェッショナル教科書」(共著)
  • 「情報セキュリティ監査公式ガイドブック」(共著)
  • 「ネットワークセキュリティ」(共著)

サイバー攻撃(ランサムウェア感染)と対応について ~起きてしまったから分かること~

lecturer
菊池 悟
東京コンピュータサービス(株) システムサービス事業本部 副本部長
[略歴]
2022年 6月 東京コンピュータサービス(株) システムサービス事業本部 副本部長
2022年 6月 東京コンピュータサービス(株) 情報システム室 次長(兼任)
2021年 8月 東京コンピュータサービス(株) 理事補役
2021年~2022年 富士通関東パートナー会 システム部会長
2014年 6月 東京コンピュータサービス(株) 第二システム部長
[専門分野]
システム基盤、セキュリティ関連

[所属など]
富士通関東パートナー会 システム部会

2023年度 秋イベント

日程 2023年10月26日(木)~27日(金)
場所 神戸国際会議場map
開催方法 10/26 合同分科会:現地開催のみ
10/26,27 三分科会(システム、科学、教育):ハイブリッド開催
※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。
参加対象 「全体プログラム」参照
参加費 「全体プログラム」参照
参加申込み 開催済
宿泊について 各自で手配をお願い致します。各ホテルは大変込み合いますので、早めの手配をお勧めします。
  • 全体プログラム※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい

    参加対象 参加費
10月26日
(木)
システム技術分科会2023年度会合(9:00~12:30)
  • テーマ「AIセキュリティの未来 ~進化する脅威と防御~」
SS研会員
CS研会員
IS研会員
会合:無料
合同分科会2023年度会合(13:30~17:45)
  • テーマ「イノベーション」
SS研会員 会合:無料
懇親パーティ(18:10~19:30) SS研会員
CS研会員
IS研会員
会費:3000円
10月27日
(金)
科学技術計算分科会2023年度会合(9:00~12:40)
  • テーマ「富岳スペシャル4.0 ~拡がる応用~」
SS研会員 会合:無料
教育環境分科会2023年度会合 (13:40~17:10)
  • テーマ「生成AIを活用した教育実践の現状と課題」
SS研会員
CS研会員
IS研会員
会合:無料

 

 

SS研HPCフォーラム2023 自然言語処理と高性能計算~シナジーを探る~

印刷用ご案内

日時 2023年8月21日(月) フォーラム 13:30-17:15
開催方法

ハイブリッド開催 集合+オンライン開催(Zoom)

会場

場所:富士通汐留本社24階大会議室
(住所:東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター)
ハイブリッド開催 集合 + オンライン配信(ZOOM)
※参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。

参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 フォーラム:無料
懇親会:500円(当日会場受付にて申し受けます。)
参加申し込み 開催済み
その他

SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

自然言語処理において、従来から多様な高性能計算技術が積極的に利用されてきました。特に最近では、大規模言語モデルを用いた機械学習で新たな進歩が遂げられており、注目を集めています。本フォーラムでは、このような大規模な言語処理と高性能計算技術の関係に焦点を当て、それぞれの立場で研究に携わられている皆様を講演者としてお招きし、これまでの取り組みを紹介していただくとともに、今後の展望についてお話しいただければ、と考えております。本フォーラムが、講演者の皆様からの洞察をもとに、大規模言語処理と高性能計算の両分野の最新動向を理解し、未来の可能性を探求する有益な機会となることを期待しています。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ、開催後に順次本ページに掲載予定】

13:30- 開始
[前半司会]伊達 進(大阪大学)
13:30-13:35
開催趣旨説明
南里 豪志(九州大学)
13:35-14:15
講演 30分
Q&A 10分

講演1
「生成AIが投げかけるもの~生成AI時代の行く末~」
穴井 宏和
(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所客員教授/富士通株式会社 富士通研究所 プリンシパルリサーチディレクター)プロフィール

 深層学習のもたらした第3次AIブームを経て、今まさにAIが予測・認識・判別から生成まで圧倒的な高い知的レベルを達成し、世の中へ絶大なインパクトを与えている。本講演では、大規模言語モデルやChatGPTをはじめとする生成AIの出現を受け、とてつもないスピードで進化するテクノロジーの功罪を理解しどのように対処し活用していくべきなのか、また、どのようにテクノロジーが発展し浸透していくのか、我々の取り組み事例を取り上げながら考察する。

生成AI, 大規模言語モデル, ChatGPT, AIトラスト
14:15-14:55
講演 30分
Q&A 10分

講演2
「ChatGPTが開く新世界」
松田 卓也
(神戸大学名誉教授/ブロードバンドタワーAI2オープンイノベーション研究所)プロフィール

 2022年11月30日にOpenAIからChatGPTが発表されて、瞬く間に世界を席巻した。2023年3月にはChatGPT plusが発表されて、基本的なエンジンがGPT-3.5からGPT-4に変わった。これらの出来事は人類史を変えるイベントであるというのが私の認識である。ChatGPTが発表される以前の世界はBC(紀元前:Before ChatGPT)であると言っても過言でない。現状のGPT-4の知的能力は言語能力においては人間を圧倒しているが論理数学能力では普通の人間と同等程度である。論理数学能力において人間の知的能力を圧倒するようになったものが超知能である。超知能の出現は2029年まで起きるだろうと言うのが私の予想である。そうなると世界は後戻りできない変化を被る。これがシンギュラリティである。シンギュラリティは近い。

人工知能, 大規模言語モデル, 超知能, シンギュラリティ
14:55-15:35
講演 30分
Q&A 10分

講演3
「BERT/RoBERTa/DeBERTaモデルによる多言語係り受け解析」
安岡 孝一(京都大学)プロフィール

 係り受け解析は、言語処理の基礎的手法であると同時に、ヒトとコンピュータが言語の構造を共有する手段の一つである。BERTやGPTに代表される言語モデルの発展により、複数の言語にまたがる解析手法が現実的になってきたが、かえってそれは、言語間の差異を顕わにする結果となった。では、多言語にまたがる係り受け解析は実現可能なのか。HPCは、それにどう寄与しうるのか。本発表では、BERT/RoBERTa/DeBERTaモデルをもとに、多言語にまたがる係り受け解析について考察する。

言語モデル,孤立語,膠着語,隣接行列,接続確率
15:35-15:50 休憩(15分)
[後半司会]佐藤 賢斗(理化学研究所)
15:50-16:30
講演 30分
Q&A 10分

講演4
「対話型文章生成AIの構築技術 
 各構成技術の役割や導入背景などの解説」
鈴木 潤(東北大学)プロフィール

 ChatGPTに代表される対話型文章生成AIが,研究分野のみならず産業界や一般社会においても注目を集めている.対話型文章生成AIはニューラルネットによる言語モデルを基本(出発点)として幾つかの要素技術の集合体として構築されている.本講演では,対話型文章生成AIを構築する際に用いられる要素技術の集合をおおまかに整理して紹介する.また,各技術の役割や導入背景などを説明し,どのような過程を経て現在の対話型文章生成AIに到達したのかについて説明する.

自然言語処理, 機械学習, 対話型文章生成AI, 言語モデル, 大規模分散学習
16:30-17:10
講演 30分
Q&A 10分

講演5
「日本語とマルチ言語の混合データセットにおける
 大規模言語モデルの構築」
小島 武(東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻)プロフィール

 近年、大規模言語モデルの飛躍的な発展により、地域に特化した言語(例:日本語)でのモデル構築が盛んとなっている。本講演では、日本語とマルチ言語(英語主体)の混合データセットを用いて、大規模言語モデルを事前学習により構築し、日本語単体データセットでの事前学習と比べた時のパフォーマンス差異を実証する。

大規模言語モデル, スケール則, マルチ言語, 日本語, 分散学習
17:10-17:15
閉会挨拶
片桐 孝洋 (名古屋大学)
17:15-17:30 休憩、懇親会準備(15分)
17:30-19:00
懇親会(会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。)
※会費制:500円
お飲み物とおつまみの簡易懇親会です。お気軽にご参加ください。

講演者

「生成AIが投げかけるもの ~生成AI時代の行く末~」

lecturer
穴井 宏和(Anai Hirokazu)
九州大学マス・フォア・インダストリ研究所客員教授
富士通株式会社 富士通研究所 プリンシパルリサーチディレクター
[略歴]
1991年4月  株式会社富士通研究所 国際情報社会科学研究所 入社
1999年10月- 2000年9月 Universit?t Passau 数学・情報学部 客員研究員(代数).
2003年10月- 2009年3月 科学技術振興機構 CREST「数値/数式ハイブリッド計算に基づくロバスト最適化プラットフォームの構築』研究代表者.
2008年4月 - 現在 九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所 客員教授(2023年まで招へい教授)
2012年4月 - 2023年3月 国立情報学研究所 客員教授
2015年4月 - 現在 東京工業大学 非常勤講師(環境・社会理工学院. 2020年より工学院併任)
2019年4月 - 現在 科学技術振興機構 ACT-X「数理・情報のフロンティア」 領域アドバイザー
2019年4月 - 現在 科学技術振興機構 CREST「数学・数理科学と情報科学の連携・融合による情報活用基盤の創出と社会課題解決に向けた展開」 領域アドバイザー
2021年4月 - 2023年3月 富士通株式会社 富士通研究所 人工知能研究所 所長
2023年4月 - 現在 科学技術振興機構ACT-X「次世代AIを築く数理・情報科学の革新」領域アドバイザー
2023年4月 - 現在 富士通株式会社 富士通研究所 人工知能研究所 プリンシパルリサーチディレクター
[研究分野、研究テーマ]
  • 人工知能・数式処理・数理最適化・システム制御
  • 数理・AIに基づく社会課題解決(ソーシャル数理)
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 人工知能学会 2018年度現場イノベーション賞 金賞(2019)
  • 日本オペレーションズ・リサーチ学会 第41回実施賞(2017)
  • 計測自動制御学会 論文賞(2015)
  • 「QEの計算アルゴリズムとその応用―数式処理による最適化」(東京大学出版会, 2011)
  • 「数理最適化の実践ガイド」(講談社サイエンティフィック,2013)
  • 「今日から使える!組合せ最適化 離散問題ガイドブック」(講談社サイエンティフィック,2015)

「ChatGPTが開く新世界」

lecturer
松田 卓也(matsuda Takuya)
神戸大学名誉教授
ブロードバンドタワーAI2オープンイノベーション研究所
[略歴]
1965年3月 京都大学理学部物理学科卒業
1970年3月 京都大学大学院理学研究科物理学第二専攻博士課程 理学博士
1970年4月 京都大学工学部航空工学科助手
1973年4月 同助教授
1992年5月 神戸大学地球惑星科学科教授
2006年3月 同定年退職
[研究分野、研究テーマ]
  • 天体物理学における数値シミュレーション
  • 流体力学のアルゴリズム開発
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本天文学会 所属
  • 「2045年問題」2012年 廣済堂出版
  • 「間違いだらけの物理学」2014年 学研教育出版

「BERT/RoBERTa/DeBERTaモデルによる多言語係り受け解析」

lecturer
安岡 孝一(Yasuoka Koichi)
京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター教授
[略歴]
 1990年4月 京都大学大型計算機センター助手
 1997年8月 京都大学大型計算機センター助教授
 2000年4月 京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター助教授
 2007年4月 京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター准教授
 2009年4月 京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター准教授
 2015年4月 京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 人文情報学、多言語情報処理論
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • サイエンティフィック・システム研究会エクセレントソフトウェア賞(2002)
  • 情報処理学会論文誌ジャーナル特選論文(2018)
  • 情報処理学会山下研究記念賞(2019)

「対話型文章生成AIの構築技術各 構成技術の役割や導入背景などの解説」

lecturer
鈴木 潤(Suzuki Jun)
東北大学 データ駆動科学・AI教育研究センター 教授
2001年から2018年まで日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所にて研究員および特別研究員(Distinguished Researcher)として勤務.2018年,東北大学大学院情報科学研究科准教授に着任し,2020年より現職.2005年奈良先端大学院大学博士後期課程修了 博士(工学).2008年から2009年までMIT CSAIL Visiting Researcher.2017年より理化学研究所革新知能統合研究センター 客員研究員.2020から2022年までGoogle LLC Visiting Researcher.主として自然言語処理,機械学習,人工知能に関する研究に従事.情報処理学会,人工知能学会,言語処理学会,ACL,AAAI各会員.また,言語処理学会理事,ACL Rolling Review Editors in Chief,

「日本語とマルチ言語の混合データセットにおける大規模言語モデルの構築」

lecturer
小島 武(Kojima Takeshi)
東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻
[略歴]
2023年~ 東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻 特任研究員
2023年 東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻 博士課程修了
[研究分野、研究テーマ]
  • 深層学習、大規模言語モデル
  • 基盤モデルの効率的な知識転移に関する研究
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 2023工学系研究科長賞

SS研教育環境フォーラム2023 生成AIの教育利用を考える

印刷用ご案内

日時 2023年8月8日(火) 13:20-17:30
開催方法 ハイブリッド開催 集合+オンライン開催(Zoom)
会場

フォーラム:富士通汐留本社24階大会議室

(住所:東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター)
懇親会:同上 ※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。

参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
(懇親会への会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。)
参加費 フォーラム:無料
懇親会:500円(当日会場受付にて申し受けます。)
参加申込み 開催済
その他

SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください

開催趣旨

 2023年に入り、生成AIの開発が急速に進み、普及しています。生成AIに適切な問いや情報を与えることで、さまざまなタスクの支援に活用することが可能となり、効率的に作業を進めることができます。そのため、適切に使うことができれば、大変有用なツールになります。
 教育においても、学習者や教員がどのように活用すべきか、ということが課題になってきています。学生がレポートを生成AIに作成してもらってそのまま提出する、という可能性もあり、適切な活用方法を考える必要があります。
 本フォーラムでは、生成AIの教育利用について、さまざまな観点から話題提供していただき、議論していきます。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ会合後に掲載予定】

13:10- アクセス開始
[司会] 重田 勝介 (北海道大学)
13:20-13:25
開催趣旨説明
村上 正行 (大阪大学)
13:25-14:15
講演 40分
Q&A 10分

講演1
「生成AIをどのように教育に活かすか」
倉光 君郎 (日本女子大学)プロフィール

生成AIは、ChatGPT が2022年度11月に登場して以来、様々な社会活動に活用され始めている。本講演では、ChatGPTの仕組みを振り返りながら、情報リテラシやデータサイエンス演習での活用事例を紹介する。最後に、創造性や倫理など、今後の教育への展望を考えたい

大規模言語モデル, 生成AI, プログラミング教育, 課題解決型, AIと教育
14:15-14:45
講演 25分
Q&A 5分

講演2
「アクティブラーニングにおける生成AIの活用と
 授業デザイン」
中澤 明子 (東京大学) プロフィール

教育における生成AIの活用のうち、授業での活用については、レポート課題での使用など評価方法を含めた課題が議論されている。また、効果的な活用に関する情報提供が求められている。本講演では、アクティブラーニングにおいて生成AIを活用した事例と学生の反応を紹介しながら、アクティブラーニングにおける生成AIの活用と授業デザインのポイントを述べ、今後の課題を議論する。

アクティブラーニング, 実践事例, 授業デザイン, 学習支援
14:45-15:00 休憩(15分)
15:00-15:30
講演 25分
Q&A 5分

講演3
「AI ASSITED LANGUAGE LEARNING
 ~CALLからAALLへ:AI支援語学習の可能性~」
加藤 映子 (大阪女学院大学 学長)プロフィール

大阪女学院大学・短期大学は、1990年に日本で初めてMacintoshを導入してCALL(コール=Computer Assisted Language Learning:コンピュータ支援語学学習)センターを開設。2004年には同じく世界で初めてデジタル音楽プレーヤーのiPodを利用したリスニング教材を開発し授業に採り入れるなど、常に語学教育をリードしてきました。こうした取り組みをAIによって進化させる形でAALL(アール=AI Assisted Language Learning:AI支援語学学習)を確立し、引き続き、世界で通用する人材の育成に努めていく所存です。

英語教育, 生成系AI, 大学教育, AI Assisted Language Learning(AI支援語学学習), AALL
15:30-16:00
講演 25分
Q&A 5分
講演4
「IoT×AI時代に向けたINIADの教育
 ~AI-MOPによる生成系AIの教育利用~」
別所 正博 (東洋大学)プロフィール

INIAD(東洋大学情報連携学部)は、東洋大学に2017年に開設された情報系学部である。これからのIoT×AI時代に活躍できる人材を育成するために、キャンパス全体をAPIで制御可能なスマートビルとして教育に活用するなど、独創的な取り組みを進めてきた。2023年5月には、生成系AIを活用した教育システムAI-MOPを、新たに開発・導入した。最短で答えを求めるためではなく、学生が自分の考えを深め、能力を拡張するツールとして、生成系AIを利用している。ヒトとコンピュータの関係が一段と深化する時代に向けた、INIADの取り組みを紹介する。

生成系AI, 教育, IoT, 連携, ChatGPT
16:00-16:30
講演 25分
Q&A 5分

講演5
「生成AIと企業における新時代の人材育成
 ~AIと人の協働による働き方改革~」
吉岡 千穂 (株式会社インタラクティブソリューションズ) プロフィール

顧客から望まれる営業とは、課題解決のパートナーとして豊富な知識を持ち、相談ができる人である。その相談が価値提供に繋がる。本講演では、働き方改革や時代背景にある人員削減を考慮し、企業における人材の育成方法や営業活動のモデルケースを考察した。生成AIの使い方やデータの在り方についても探求する。生成AIの活用が顧客の求める姿へどのように変革できるのか、弊社の製品を踏まえてご紹介する。

 AI, 音声認識, 対話力育成, 生成AI, 自然言語処理, データ利活用
16:30-16:45 休憩(15分)
16:45-17:25
40分

パネルディスカッション
「生成AIの教育利用を考える」
ファシリテーター:
久保田 真一郎 (熊本大学) プロフィール
パネリスト:
倉光 君郎 (日本女子大学)
中澤 明子 (東京大学)
加藤 映子 (大阪女学院大学 学長)
別所 正博 (東洋大学)
吉岡 千穂 (株式会社インタラクティブソリューションズ)
17:25-17:30
閉会挨拶
小林 真也 (愛媛大学)
17:30-18:00 休憩、懇親会準備
18:00-19:30
懇親会(会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。)
※会費制:500円
  • お飲み物とおつまみの簡易パーティです。お気軽にご参加下さい。

講演者/ファシリテーター

「生成AIをどのように教育に活かすか」

lecturer
倉光 君郎(Kuramitsu Kimio)
日本女子大学理学部 教授
[略歴]
日本女子大学理学部教授.
東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻,博士(理学).東京大学大学院情報学環助手,横浜国立大学理工学部准教授を経て,現職.
TRONプロジェクト、未踏ソフトウェア創造事業、JST/CREST「ティぺダブルOS」などでソフトウェア開発の実践を積む。最近は、大規模言語モデルを活用したソフトウェア開発全般に興味がある。
[研究分野、研究テーマ]
  • ソフトウェア開発
  • プログラミング教育
  • 大規模言語モデル
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • ACM
  • ソフトウェア科学会

「アクティブラーニングにおける生成AIの活用と授業デザイン」

lecturer
中澤 明子(Nakazawa Akiko)
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構EX部門 特任准教授
[略歴]
山梨県生まれ。2005年 大阪大学人間科学部卒業、2007年 大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了、2010年 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了、博士(人間科学)。
2010年4月 東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 特任助教、2014年11月 東京大学大学総合教育研究センター特任助教、2016年7月 東京大学大学総合教育研究センター助教を経て、2020年10月東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構アクティブラーニング部門 特任准教授に着任。組織再編のため2023年4月より同EX(Educational Transformation)部門 特任准教授。
専門は教育工学。初中等教育や高等教育における、ICT活用教育やアクティブラーニングの導入・実施支援の研究に従事。著書に「東京大学のアクティブラーニング:教室・オンラインでの授業実施と支援」(分担執筆)など。

「AI ASSITED LANGUAGE LEARNING
  ~CALLからAALLへ:AI支援語学習の可能性~」

lecturer
加藤 映子(Kato-Otani Eiko)
大阪女学院大学 国際・英語学部 学長・教授
[略歴]
1990年9月 大阪女学院短期大学 英語科 専任講師
1994年4月 大阪女学院短期大学 英語科 助教授
2003年4月 大阪女学院短期大学 英語科 教授
2004年4月 大阪女学院大学 国際・英語学部 教授
2012年4月~ 現在に至る 大阪女学院大学 大阪女学院短期大学 教授
[研究分野、研究テーマ]
  • ICT/AIを活用した教育
  • 絵本の読み聞かせ
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 大学英語教育学会
  • 外国語教育メディア学会
  • CIEC(コンピュータ利用教育学会)
  • Apple Distinguished Educator
  • 「ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ」(かんき出版)
  • 『最新 ICT を活用した外国語教育』吉田晴世・野澤和典編「第5章 英語を専攻する大学生のための eLearning 英語教育」pp77-90

「IoT×AI時代に向けたINIADの教育
~AI-MOPによる生成系AIの教育利用~」

lecturer
別所 正博(Bessho Masahiro)
東洋大学 情報連携学部 教授
[略歴]
2023年4月 - 現在 東洋大学 情報連携学部 教授
2017年4月 - 2023年3月 東洋大学 情報連携学部 准教授
2016年4月 - 2017年3月 YRPユビキタス・ネットワーキング研究所
2013年3月 - 2016年3月 東京大学 大学院情報学環 特任講師
2008年4月 - 2013年2月 東京大学 大学院情報学環 特任助教
[研究分野、研究テーマ]
  • Internet of Things
  • Location-based Services
  • Accessible Computing
  • Open Data
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • ACM
  • IEEE

「生成AIと企業における新時代の人材育成
    ~AIと人の協働による働き方改革~」

lecturer
吉岡 千穂(Yoshioka Chiho)
株式会社インタラクティブソリューションズ
セールス&マーケティング部
[略歴]
2021年3月 明治大学国際日本学部卒業
2021年4月 株式会社インタラクティブソリューションズ入社。セールス&マーケティングを担当
2022年8月 「ITツールを用いた対話力育成」をテーマに研究を開始
2022年11月 情報処理学会教育学習支援情報システム(CLE)研究会発表。テーマは「伝わる説明力の育成:発話学習を用いた学習モデルの考察」
2023年3月 情報処理学会 第85回全国大会発表。テーマは「正しく伝える“説明力” 効率的な学習モデルの検証」
[研究分野、研究テーマ]
  • ITツールを用いた対話力育成
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会

「生成AIの教育利用を考える」

lecturer
久保田 真一郎(Kubota Shinichiro)
熊本大学 半導体・デジタル研究教育機構 准教授
[略歴]
1997年3月 熊本大学 理学部 卒業
1999年3月 熊本大学大学院 理学研究科 修了
2006年3月 熊本大学大学院 自然科学研究科 修了
2002年4月~2003年3月 鹿児島大学 総合情報処理センター 文部科学事務官
2003年4月~2007年9月 鹿児島大学 総合情報処理センター 文部科学技官
2007年10月~2013年6月 熊本大学 総合情報基盤センター 助教
2013年7月~2017年2月 宮崎大学 工学部 准教授
2017年3月~2023年3月 熊本大学 総合情報統括センター 准教授
2023年4月~現在 熊本大学 半導体・デジタル研究教育機構 准教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 育工学 学習支援システム
  • 教育データ分析
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • the Institute of Electrical and Electronic Engineers
  • Association for Computing Machinery
  • 情報処理学会
  • 日本教育工学会
  • 教育システム情報学会

SS研ICTフォーラム2023 AIの最前線、AIはこう使う!? ~業界でのことを聞いてみた~

印刷用ご案内

日時 2023年8月7日(月) フォーラム 13:00-17:00
開催方法

場所:富士通ソリューションスクエアS棟3階P2
(住所:東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター)
ハイブリッド開催(集合 + オンライン配信(ZOOM))
※各種感染症の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いいたします。

参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
(懇親会への会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。)
参加費 フォーラム:無料
懇親会:500円(当日会場受付にて申し受けます。)
参加申込み 開催済
その他

SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

今日の教育・研究、ビジネスをはじめとする社会のあらゆる場面で AI(Artificial Intelligence)の活用が急速に進んでいて、様々な業種におい て革新的な変化をもたらし、効率化や競争力/生産性の向上などに貢献している。 また、このようなAIの急速な利用/発展は、私たちの生活や社会のあらゆる側面 に影響を与えていて、ポジティブな影響をもたらしている。 今後もAIの進化と活用は続き、新たな可能性や貢献が期待されている一方で、倫 理やプライバシーの問題にも注意が必要であり、適切な規制や倫理的な枠組みを 整備しながら、AIの力を最大限に活かしていくことが求められる。

このような世の中の動きを踏まえて、本年度のICTフォーラム2023では、AIの最前線で 何が起こっているのか、そして実際の業界でAIがどのように活用されているのか/されるのか について、「AIの最前線、AIはこう使う!?~業界でのことを聞いてみた~」をテーマとし、 AIの現在と未来、最新動向、活用事例と注意点など、AIについての情報交換や議論を行いたい。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ会合後に掲載予定】

12:50- アクセス開始
[司会]加茂 聡(高エネルギー加速器研究機構)
13:00~13:05
開催趣旨説明
藤村 丞(福岡大学)
13:05-13:55
講演 40分
Q&A 10分
講演
AI powered Dental Screening towards Smart Healthcare
李 天鎬(岡山理科大学)プロフィール

 近年、人工知能(AI)技術の応用が進むことで、産業を初め農業、社会インフラ、健康・医療領域などに大きな影響を与えている。歯科臨床現場においても、歯科における三大疾患(歯周病、口腔粘膜疾患、顎関節症)に対する病変の検知・診断・治療補助など様々なタスクに利活用され始めており、より複数のデータ源から多種多様なデータを効率的に融合させることで高精度な解析ができる高性能ビッグデータ分析への期待と関心が高まっている。いくつかの歯科系AIプロジェクトと明らかになった課題を紹介する。

深層学習、マルチスケール、マルチモーダル、歯科三大疾患、診断支援
13:55-14:05 休憩(10分)
14:05-14:55
講演 40分
Q&A 10分
講演
AIとグラフ
グラフ深層学習の現在と今後と応用
佐々木 勇和(大阪大学)プロフィール

 新たな触媒や創薬のための物質開発や, Googleにおける検索精度の高度化,Amazonの商品推薦などの応用において,モノ/ヒト/コト間の関係性を表現するグラフデータを人工知能技術で高精度に分析することは重要な研究課題である.多様な概念に適用できるため,情報科学分野に限らず,化学や医学などの多様な分野にてグラフ分析の研究が盛んに行われている.本講演ではグラフデータのための深層学習であるグラフ深層学習の基礎技術と応用について紹介する。

人工知能,ビッグデータ,グラフ深層学習, データサイエンス, 物質探索,ネットワーク最適化
14:55-15:05

休憩(10分)

15:05-15:55
講演 40分
Q&A 10分
講演
人工知能の現状と将来の展望
―生成AIは何をもたらすのか―
松本 安英(富士通株式会社)プロフィール

 かつて冬の時代であったAIは、2022年に急速に発展した生成AIの登場により第四次ブームに入り始めている。本講演では、生成AIに至るまでのAIの基礎や歴史と、生成AIの動向や産学連携によるアプローチである大規模言語モデル(LLM: Large Language Model)への挑戦について述べる。さらに、AIの普及により新たな社会問題が生じつつある点を踏まえ、人間とAIの共存への取り組みであるAI倫理の取り組みについて、国際動向を含めて説明する。さらには富士通から提供するオープンイノベーションを実現するAIプラットフォームを紹介する。

人工知能, 生成AI, AI倫理, 大規模言語モデル, Fujitsu Kozuchi
15:55-16:05 休憩(10分)
16:05-16:55
講演 50分
パネルディスカッション
「AIの最前線、AIはこう使う!? ~業界でのことを聞いてみた~」
モデレータ:木戸  善之(岡山理科大学)
パネリスト:李   天鎬(岡山理科大学)
パネリスト:佐々木 勇和(大阪大学)
パネリスト:松本  安英(富士通株式会社)

講演内容をベースにして、フォーラムのテーマに関連した様々な問題点についてディスカッションを行う。

16:55~17:00
閉会挨拶
上繁 義史(長崎大学)
17:00-17:30 休憩・懇親会準備
17:30-19:00
懇親会(会員外ベンダーの参加はご遠慮いただきます。)
※会費制:500円
  • お飲み物とおつまみの簡易パーティです。お気軽にご参加下さい。

講演者

AI powered Dental Screening towards Smart Healthcare

lecturer
李 天鎬(Lee Chonho)
岡山理科大学
情報工学部 教授
[略歴]
2021年-現在  岡山理科大学 教授
2016年-2020年 大阪大学サイバーメディアセンター 特任准教授
2013年-2015年 シンガポール国立大学 シニア研究員
2011年-2013年 南洋工科大学 博士研究員
2010年     ボストン州立大学マサチューセッツ校 卒業
[研究分野、研究テーマ]
[分野]:ソフトコンピューティング(深層学習、多目的最適化、進化計算、マルチエージェントシステムなど)、分散学修 テーマ:大規模医用情報(歯学、獣医学など)処理
[所属学会]
  • メディカルAI学会

AIとグラフ
グラフ深層学習の現在と今後と応用

lecturer
佐々木 勇和(Sasaki Yuya)
大阪大学
大学院情報科学研究科 助教
[略歴]
2021年~2025年 JST さきがけ「信頼されるAI」領域 研究員
2016年 ~ 現職
2014年 ~ 2016年 名古屋大学大学院情報科学研究科 博士研究員
2014年3月 大阪大学大学院情報科学研究科 マルチメディア工学専攻 後期課程 修了 博士(情報科学)
2009年3月 大阪大学工学部電子情報エネルギー工学科 卒業
2007年3月 釧路工業高等専門学校銃砲システム科卒業
[研究分野、研究テーマ]
  • グラフデータ分析と管理
  • モバイル・時空間データ分析と管理
  • 情報処理技術の異分野適用
[所属学会]
  • ACM学会
  • IEEE Computer Society学会
  • 情報処理学会
  • 日本データベース学会
[受賞歴]
  • 上林奨励賞 日本データベース学会 2023年
  • 論文賞: 日本データベース学会論文誌 論文賞 2023年,2020年,
  • データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM) 優秀論文賞 2023年, 2022年,2019年,2017年 など

人工知能の現状と将来の展望
―生成AIは何をもたらすのか―

lecturer
松本  安英(Matsumoto Yasuhide)
富士通株式会社
技術戦略本部 SME推進統括部
シニアディレクター
[略歴]
2023年4月 Fujitsu Kozuchi (code name) - Fujitsu AI Platformの推進
https://www.fujitsu.com/global/about/research/technology/ai/fujitsu-ai-platform/index.html
2022年4月 技術戦略本部:AI戦略責任者、AIタスクフォース主査
2021年4月 ジャパン・グローバルゲートウェイ:AI/データ利活用支援
2018年4月 サービステクノロジー本部:AI/データ利活用支援
クラウドサービス事業本部:クラウドサービス企画・開発・提供
1993年~2014年 オフィスコミュニケーション(CHOCOA)、運用管理技術、クラウド国際標準化に従事
[担当分野]
  • AI戦略責任者、AI/データ利活用の推進
  • FujitsuのAI Platformの推進
  • 運用管理技術、クラウド技術
[所属学会、受賞歴]
  • 情報処理学会
  • 2018年:第66回電気科学技術奨励賞受賞
 

第45回SS研総会

日時 2023年5月26日(金) 総会 14:30-17:30
         懇親会 18:00-19:30
開催方法

ハイブリッド開催 集合+オンライン開催(Zoom)

会場

総会:富士通本社24階大会議室
懇親会:同上
※懇親会については予定変更の可能性があります。
※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。

参加対象 SS研会員
参加費 総会:無料
懇親会:500円(当日受付にて申し受けます。)
参加申し込み [開催済] 

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

14:00- 受付開始
14:20- ZOOMアクセス開始
14:30-14:35
挨拶
井上 均史(富士通株式会社)
14:35-14:45
開会挨拶・議案書投票結果報告
岡村 耕二(九州大学)
14:45-15:55
講演60分+QA10分

特別講演
人の身体の動きはどこまで分析できるのか
野球の投球とそば打ち、高齢者の歩行を例に
姫野 龍太郎(順天堂大学)プロフィール

 モーション・キャプチャー・システムを使って、プロの二人の投手の投球フォームの分析を行なった。この時、筋肉ごとに細かく分析比較するよりも、大雑把に身体のどの部分の筋肉群を使っているかを調べると、両者の特徴がはっきりと理解でき、投球フォームの改良につながることが分かった。この手法をそば打ち名人の技の解析に応用した場合、名人の技の凄さを詳細に理解することにも繋がった。現在は高齢者の歩行の分析に取り組んでおり、転倒の危険度の予測に取り組んでいる。

動作解析,モーションキャプチャ、バイオメカニクス,投球フォーム, 歩行動作, 転倒リスク
15:55-16:05 休憩[10分]
16:05-16:55
講演 40分+QA 10分

講演
人の動きのデジタル化技術が生み出す世界
-体操AI採点の取組みと実現したい未来社会-
藤原 英則(富士通株式会社)プロフィール

動きの速さと技の難解さで知られる器械体操。「AI体操採点システム」は、 審判員をサポートすることで、採点の透明性を高め、スポーツインテグリティ向上を通じて平和と公平性の実現に貢献します。人の動きをマーカーレスでデジタル化し高精度な測定を可能にする技術は、健康増進分野を始め幅広い活用が期待されています。 プロジェクトのこれまでの道のりとスポーツテックの力で皆様と一緒に実現したい未来について語ります。

Human Digital twin, Joke come true, Converging Technologies, Power of sports, OODA
16:55-17:05 休憩[10分]
17:05-17:25
対談 20分

対談
「スポーツとデータサイエンスの今後の展望
姫野 龍太郎(順天堂大学)
藤原 英則 (富士通株式会社)
17:25-17:30
閉会挨拶
高木 亮治 (JAXA)
17:30-18:00 懇親会準備
18:00-19:30
懇親会
※会費制:500円

講演者

人の身体の動きはどこまで分析できるのか
野球の投球とそば打ち、高齢者の歩行を例に

lecturer
姫野 龍太郎(Himeno Ryutaro)
順天堂大学健康データサイエンス学部 特任教授
[略歴]
 京都大学工学部電気工学第二を1977年に卒後、同大学院工学研究科修士課程に進学し、1979年に修了した。その後、日産自動車株式会社入社。主に車体の空力特性の数値解析を手がけた。1998年理化学研究所に移り、情報基盤センター長を経て、現在は順天堂大学で特任教授として教鞭をとっている。この間、スーパーコンピュータ京の開発にも携わった。現在は、血流やスポーツにおけるバイオメカニクスの研究の他、高齢者の脆弱化予知予防の研究にも従事。
日本機械学会計算力学部門業績賞, 功績賞,可視化情報学会・映像展賞、第六回コンピュータ・ビジュアリゼーションコンテストAVS大賞、日本計算工学会功績賞など,受賞多数。著書に『魔球をつくる』『変化球の大研究』『魔球の正体』『絵でわかるスーパーコンピュータ』などがある。

人の動きのデジタル化技術が生み出す世界
-体操AI採点の取組みと実現したい未来社会-

lecturer
藤原 英則(Fujiwara Hidenori)
富士通株式会社 グローバルビジネスソリューションBG
クロスインダストリーソリューション事業本部
Digital Shifts スポーツビジネス推進室長
[プロフィール]
 2000年富士通入社。2015年 東京オリンピック・パラリンピック推進本部の企画推進統括部長として、スポーツの新ビジネス創出に関わるとともに世界初の「体操AI採点システム」のプロジェクトリーダーとしてチームを率いる。スポーツ庁の委員の経験等、スポーツ行政にも関わりながらスポーツの産業化、国民のスポーツ振興・健康促進に尽力する。公益社団法人日本新体操連盟 常務理事、日本レスリング協会役員候補者選考委員会委員、順天堂大学、立命館大学等の外部講師も務める。
[論文]
  • ICTによる体操競技の採点支援と3Dセンシング技術の目指す世界,技術情報誌FUJITSU Vol. 69
  • 臨床スポーツ医学 第39巻 連載「AI・IoTとスポーツ医学」第4回「AIを用いた体操競技動作の解析と評価
[受賞歴]
  • CEATEC AWARD 2019 総務大臣賞
  • GOOD DESIGN AWARD 2019 経済産業大臣賞
  • Forbes SPORTS BUSINESS AWARD 2019 ワールドクラス賞
  • MM総研大賞 2021 審査委員賞

システム技術分科会 2022年度会合 ゼロトラスト時代の認証技術 ~今知っておくべき技術はコレです!~

印刷用ご案内

日時 2023年1月20日(金) 13:00-17:00
開催方法 場所:神戸国際会議場map
ハイブリッド開催 集合+オンライン配信(ZOOM)
※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。
参加対象 SS研会員機関ご所属の方
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 本会合は、2022年度冬イベント(18日:BoF、19日:合同分科会、20日:科学技術計算分科会教育環境分科会、システム技術分科会)の一部です。

開催趣旨

 クラウドサービス利用の拡大とテレワークの普及によって、データの保管場所が組織内から 外部のサーバへ移ったことや、インターネットから組織内(内部ネットワーク)にアクセス する必要が出てきたため、ネットワーク的に内部と外部の境界が曖昧になり、ファイアウォール やVPNなどを利用した従来の境界型セキュリティ対策だけでは情報漏えいやマルウェア感染 などから情報資産を守ることが難しくなってきた。
 このため、あらゆるアクセスやデバイスを 信用しないゼロトラストセキュリティが、ここにきてより注目されている。 このゼロトラストを実現するためには、強固な認証基盤システムの構築が鍵になってくる。 従来の境界型セキュリティ対策のように、「どこから」が信用できなくなった今、「誰が」を 確認することが最重要事項になる。そのため、MFA(多要素認証)、コンテキストベース・ セキュリティ、リスクベース認証などのより強固な認証機能が不可欠である。また、FIDO(Fast Identity Online) や生体認証などの次世代認証技術の導入も加速している。
 そこで、本年度のシステム技術分科会2022年度会合では、ゼロトラスト時代に向けた認証基盤 システムを効率よく導入/運用するために、「ゼロトラスト時代の認証技術 ~いま知っておくべき技術はコレです!~」 をテーマとし、認証基盤システムの在り方や活用事例、その最新技術など、大学における 次世代認証基盤づくりのポイントについて情報交換や議論を行いたい。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ会合後に掲載予定】

12:50- ウェビナー接続開始
[司会]永田 正樹 (静岡大学)
13:00-13:05
開催趣旨説明
藤村 丞 (福岡大学)
13:05-13:55
講演 40分
Q&A 10分

講演1
大学における認証インフラの整備
JAISTでの二要素認証導入などを通して
宇多 仁(北陸先端科学技術大学院大学)プロフィール

 大学の ICT システムでは、その運用体制や調達の都合からか個別システム毎の認証という状況が長く続いてきたが、やっと認証基盤を整備し集中的に処理する形が普及してきた。一方で、クラウドサービスの利用や、リモートワークの普及などもあり、ICT基盤のセキュリティの根幹となる認証基盤への要求要件は益々高まっている。本発表では、JAISTの認証基盤の更改、二要素認証の導入などの事例を通じ、ゼロトラスト時代に求められる大学の認証基盤について考える。

認証基盤, 二要素認証, IdP, Shibboleth, シングルサインオン, ゼロトラスト
プレゼン資料(PDF:3.46MB)
13:55-14:05 休憩[10分]
14:05-14:55
講演 40分
Q&A 10分

講演2
学認が目指す次世代認証連携
坂根 栄作(国立情報学研究所)プロフィール

 現代の研究推進においては研究データが研究グループやコミュニティを越えて広く流通し、共有できることが求められています。これには、研究コミュニティ間連携を可能とするトラストフレームワークの確立および強いセキュリティ技術の運用が必須です。本講演では、学認のIAL/AALの基本方針、並びに認証プロキシサービスやグループ管理機能の研究開発など、学認の次世代認証連携実現に向けた取り組みを紹介します。

認証認可, 認証連携, トラストフレームワーク, アイデンティティ,産学連携
プレゼン資料(PDF:2.76MB)
14:55-15:05 休憩(15分)
15:05-15:55
講演 40分
Q&A 10分

講演3
ゼロトラスト時代で注目を集める生体認証技術
山田 茂史(富士通研究所)プロフィール

新型コロナウィルス感染症拡大により、多くの企業がニューノーマルに対応した働き方への変革が求められてきた。テレワークの普及に伴い、アクセスしている人が正しい本人であるかを確認するため、生体認証技術が注目されている。世の中に普及している生体認証として、指紋、顔、虹彩など様々あるが、高い認証精度と安全性から企業内や公共で幅広く利用されている手のひら静脈認証技術について事例を交えて紹介する。また、スマホなどオンラインでの認証で活用されているFIDO (Fast Identity Online)を紹介する。

生体認証技術, 手のひら静脈認証, 顔認証, FIDO, なりすまし防止
プレゼン資料(PDF:4.83MB)
15:55-16:05 休憩[10分]
16:05-16:55
50分
パネルディスカッション
「ゼロトラスト時代の認証技術 ~今知っておくべき技術はコレです!~」
モデレーター:
廣瀬 幸 (九州工業大学)
パネリスト:
宇多 仁(北陸先端科学技術大学院大学)
坂根 栄作 (国立情報学研究所)
山田 茂史 (富士通研究所)
16:55-17:00
閉会挨拶
上繁 義史 (長崎大学)

講演者

大学における認証インフラの整備
JAISTでの二要素認証導入などを通して

lecturer
宇多 仁 (Uda Satoshi)
北陸先端科学技術大学院大学 遠隔教育研究イノベーションセンター 准教授
[略歴]
2004年より北陸先端科学技術大学院大学情報科学センター(現情報社会基盤研究センター)にて同大学のICTインフラの企画・設計・導入・運用管理に従事。2022年より現職。研究分野としては、インターネットアーキテクチャ、ICTシステム運用技術など。博士(情報科学)。
 

学認が目指す次世代認証連携

lecturer

坂根 栄作 (Sakane Eisaku)
国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 准教授
[略歴]
2006年1月-2007年3月 大阪大学サイバーメディアセンター特任助手
 2007年4月-2009年3月 同特任助教
 2009年4月-2012年3月 国立情報学研究所グリッドリサーチ研究開発センター特任准教授
 2012年4月-2022年3月 同学術基盤推進部学術基盤課学術認証推進室特任准教授
 2022年4月-現在 同アーキテクチャ科学研究系准教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 認証、アクセス制御
  • ネットワークプロトコル、サービス構築基盤技術
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • 日本物理学会

ゼロトラスト時代で注目を集める生体認証技術

lecturer
山田 茂史(Yamada Shigefumi)
富士通株式会社 コンバージングテクノロジー研究所 プロジェクトディレクター
[略歴]
2021年~2022年 富士通株式会社
         ソーシャルデザインプロジェクトディレクター
2000年~2020年 株式会社富士通研究所
         認証・決済PJディレクター等
[研究分野、研究テーマ]
  • 個人認証、特に生体認証技術
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • ISO/IEC JTC 1/SC 37/WG 5国内小委員会主査
  • ISO/IEC JTC 1/SC 37/WG 1国内小委員会主査
  • 電子情報通信学会バイオメトリクス研究専門委員会 (BioX)専門委員
  • 2017年電気科学技術奨励賞受賞
  • 2019年情報規格調査会 国際規格開発賞受賞
  • 2022年情報規格調査会 標準化貢献賞受賞

教育環境分科会 2022年度会合 活躍できるデータ・サイエンティストの育成  ~高校・大学・社会との接続を見据えて~

印刷用ご案内

日時 2023年1月20日(金) 9:00-12:30
開催方法 場所:神戸国際会議場map
ハイブリッド開催 集合+オンライン配信(ZOOM)
※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。
参加対象 SS研会員、CS研会員、IS研会員の各機関ご所属の方
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 本会合は、2022年度冬イベント(18日:BoF、19日:合同分科会、20日:科学技術計算分科会、教育環境分科会、システム技術分科会)の一部です。

開催趣旨

今、世界的にデータ・サイエンティストが求められている一方、人材不足が大きな問題になっています。日本では、政府が2019年6月に「AI戦略2019」を発表し、その中で数理・データサイエンス・AIに関する人材育成の具体的目標が掲げられ、教育機関や企業でデータサイエンス教育が進められてきています。人材育成の観点から、これらの教育を概観するとともに、接続を意識していくことが重要だと考えられます。

今回の教育環境フォーラムでは、活躍できるデータ・サイエンティストの育成に焦点をあて、高校、大学、企業でどのようなデータサイエンス教育が実施されているのか、先進的な事例についてご紹介いただき、社会への接続を見据えた上で、データ・サイエンティスト育成の今後の展望について議論できれば、と考えています。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ本ページに掲載】

9:00- 開始
[司会] 松葉 龍一 (東京工科大学)
9:00-9:05
開催趣旨説明
村上 正行 (大阪大学)
9:05-9:45
講演 30分
Q&A 10分
講演1
探究型カリキュラムへの取り組み
 社会課題を解決するAIを使ったアプローチ
前 雅和 (関西学院高等部) プロフィール
 

本校における探究型カリキュラムの一環として「AI活用アドバンスド」を週2時間展開している。今年度はAIを用いて社会課題を解決することに取り組んでおり、AIを作ることよりどう使うのかという点に重きを置いている。学習過程において「良いAIには大量に質の良いデータが必要」という点に留意し、良いデータを集めるためには人間の判断力が必要であることにも触れている。なお、カリキュラム内容については関学大の副学長でAI活用人材育成プログラムの統括である巳波弘佳氏(関西学院大学理工学部情報科学科教授)の監修を受けている。

 探求型カリキュラム、AI活用、高大連携、インテリジェンス、社会課題とAI
 プレゼン資料(PDF:3.14MB)
9:45-10:25
講演 30分
Q&A 10分
講演2
大学におけるデータサイエンス教育
 ~滋賀大学の事例~
飯山 将晃 (滋賀大学) プロフィール
 

滋賀大学ではデータサイエンティスト人材の育成を目標として2017年に日本初のデータサイエンス学部を2019年にデータサイエンス研究科を設置した。文理融合型の学部・研究科であり様々なバックグラウンドの学生・社会人に対して教育を行っている。本講演では、学部でのデータサイエンス教育の実践例、社会人向けのAI・データサイエンス教育の事例を紹介しつつ、滋賀大学におけるデータサイエンス教育モデルを解説する。

 データサイエンス、学部教育、産学連携、大学院教育、PBL
プレゼン資料(PDF:6.8MB)
10:25-10:40 休憩(15分)
10:40-11:20
講演 30分
Q&A 10分
講演3
データ利活用の取り組みと今後の展望
西尾 成史 (富士通Japan株式会社) プロフィール
 

急速に社会が変化していく中で、大学においても今までの業務の在り方を見直しDX化していくことが必要とされています。その中でも、教育研究向上や経営改善という観点から大学IRの実行は不可欠となっています。実行するためには、散在しているデータを集約・統合して現状の課題を発見し、データ分析していかなければなりませんが、企業も大学もデータ利活用ができる人材が不足しており育成が喫緊の課題となっています。本講演では、データ利活用の取り組みや人材育成について事例を通してご紹介します。

 大学DX, 大学IR, データ利活用, データ分析, 人材育成
11:20-11:35 休憩(15分)
11:35-12:25
50分
パネルディスカッション
活躍できるデータ・サイエンティストの育成
 ~高校・大学・社会との接続を見据えて~
ファシリテーター:
 椎原 正次 (大阪工業大学) プロフィール
パネリスト:
 前 雅和 (関西学院高等部)
 飯山 将晃 (滋賀大学)
 西尾 成史 (富士通Japan株式会社)
12:25-12:30
閉会挨拶
小林 真也 (愛媛大学)

講演者 / ファシリテーター

探究型カリキュラムへの取り組み
 社会課題を解決するAIを使ったアプローチ

・・lecturer
前 雅和 (Mae Masakazu)
関西学院高等部 数学科教諭
[略歴]
2015年4月 - 現在 関西学院高等部 数学科教諭
2015年3月 大阪府立大学工学部機械工学科 卒業
[研究分野、研究テーマ]
  • ICT機器を用いた数学教授法
  • 探究型学習
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本機械学会

大学におけるデータサイエンス教育
 ~滋賀大学の事例~

lecturer
飯山 将晃 (Iiyama Masaaki)
滋賀大学 データサイエンス学部 教授
[略歴]
2003年3月 京都大学 情報学研究科博士後期課程指導認定退学
2003年4月 京都大学 学術情報メディアセンター 助手
2006年5月 同 経済学研究科 講師
2010年1月 同 准教授
2015年4月 同 学術情報メディアセンター准教授
2021年4月 滋賀大学データサイエンス学部 教授
2021年4月 株式会社オーシャンアイズ 社外取締役
      放送大学客員教授、静岡大学客員教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 画像処理・画像認識
  • コンピュータビジョン
  • 特に海洋分野への応用
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • IEEE
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • 人工知能学会

データ利活用の取り組みと今後の展望

lecturer
西尾 成史 (Nishio Narufumi)
富士通Japan 株式会社
文教・地域ソリューション開発本部
大学ソリューション事業部 第一システム部
マネージャー(大学IR・大学DX担当)
[略歴]
2006年に富士通株式会社に入社。
東海地区国公立大・私大のフィールドSEとして、SI案件構築・保守を担当。
2014年から大学IRに関わるシステム提案・導入に携わる。
2016年から東京地区に勤務となり、大規模教務システムのプロジェクトリーダー兼基盤リーダとして従事。
2017年から大学IR・データ分析ビジネス担当のマネージャーとして従事。
2021年から富士通Japan株式会社となり、大学IR/DXに関連するソリューション提案や導入を推進中。
[研究分野、研究テーマ]
  • AXIES 2021年次大会
    大学のDXはどこまで進むのか?文科省Plus-DX採択大学・企業の取り組み
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • Tableau Desktop Specialist

活躍できるデータ・サイエンティストの育成
 ~高校・大学・社会との接続を見据えて~

lecturer
椎原 正次 (Shiihara Masatsugu)
大阪工業大学 情報科学部 データサイエンス学科 学科長・教授
[略歴]
1988年3月 大阪工業大学 工学部 経営工学科 卒業
1990年3月 大阪工業大学大学院 工学研究科 経営工学専攻 修士課程 修了
1994年3月 大阪工業大学大学院 工学研究科 経営工学専攻 博士課程 修了
1994年4月 大阪工業大学 工学部 経営工学科 助手
1995年4月 大阪工業大学 工学部 経営工学科 講師
1996年4月 大阪工業大学 情報科学部 情報システム学科 講師
2002年4月 大阪工業大学 情報科学部 情報システム学科 准教授
2016年4月 大阪工業大学 情報科学部 情報システム学科 教授
2021年4月 大阪工業大学 情報科学部 データサイエンス学科 学科長・教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 生産システムの効率化
  • メタヒューリスティクスによるスケジューリング
  • 教育の改善とIE
[所属学会]
  • 日本経営システム学会 会長
  • (一社)地域デザイン学会 理事
  • 日本情報経営学会 理事
  • (公社)日本経営工学会
  • (公社)日本オペレーションズ・リサーチ学会
  • (一社)日本セキュリティ・マネジメント学会

[受賞歴]

  • 1997年 日本経営システム学会 論文奨励賞
 

科学技術計算分科会 2022年度会合 「富岳」NEXTへの挑戦 ~現在から未来へ~

印刷用ご案内

日時 2023年1月20日(金) 分科会 9:00-12:20
会場

場所:神戸国際会議場map
ハイブリッド開催 集合+オンライン配信(ZOOM)
※新型コロナ感染の状況を踏まえ、
参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします

参加対象 SS研会員機関ご所属の方
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 本会合は、2022年度冬イベント(18日:BoF、19日:合同分科会、20日:科学技術計算分科会、教育環境分科会システム技術分科会)の一部です。

開催趣旨

「富岳」は完成後に様々なランキングでトップを獲得しただけでなく、実運用に入った今では様々な分野のアプリケーションにおいて高い成果を出しています。このように「富岳」が熱い時期ではありますが、スーパーコンピュータの開発時間を考えると、すでに「富岳」の後継となりうるシステムを考える時期となっています。2030年頃と言われるそのシステムの予測を今行うことは挑戦的であり、難しいですが、現在の「富岳」の性能や、足りない性能・機能などから議論をすることはできると考えられます。そこで、今回は「富岳」の後継システム、「富岳」NEXTを想定し、現在の「富岳」やその他の計算機システムから何が考えられるのかに関する講演を行い、SS研会員のみなさまにHPCの将来を議論してもらいます。開催形態は久しぶりのオンサイトと広く普及したオンラインでのハイブリッドとなります。たくさんのSS研会員のみなさまにご参加いただけることを期待しています。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ会合後に掲載予定】

Session1 [前半司会]伊達 進 (大阪大学)
9:00-9:05
開催趣旨説明
深沢 圭一郎 (京都大学)

9:05-9:35
講演 20分
Q&A 10分

講演 ※リモート講演
「次世代計算基盤に係る調査研究」
       理化学研究所チーム アプリGの取組
岩下 武史(北海道大学)プロフィール
高橋 大介(筑波大学)プロフィール

 本講演では,文部科学省「次世代計算基盤に係る調査研究事業」において,理化学研究所チーム(代表:近藤正章)が行っている活動の中で,アプリグループが実施している活動について講演する.アプリGのサブGには,計算科学・データ科学・社会科学の各分野において研究活動を行っているグループと計算機科学分野で主に研究活動を行っているグループが含まれる.講演では,これらのサブGの取組の一端を紹介すると共に,チーム内のアーキGやシステムソフトウェアGとの連携についても言及する.

次世代計算機, 計算科学, 社会科学, データ科学, 機械学習,コデザイン
プレゼン資料(PDF:1.07MB)
9:35-10:05
講演 20分
Q&A 10分
講演2
「次世代計算基盤に係る調査研究」
   理化学研究所チーム システムソフトGの取組
佐藤 賢斗(理化学研究所)プロフィール

脳次世代計算基盤に係る調査研究では、次世代アーキテクチャや先進的なアプリケーションの調査だけでなく、その間を繋ぐシステムソフトウェアに関する調査研究も重要である。その際、候補アーキテクチャを取り巻くソフトウェアエコシステムの状況やその後の商業展開を見据えた網羅的な調査研究が必要となる。本講演では、次世代計算基盤に係る調査研究事業 理化学研究所チーム システムソフトGの取り組みを紹介する。

次世代計算機, フィジビリティ・スタディ, システムソフトウェア
プレゼン資料(PDF:2.14MB)
10:05-10:35
講演 20分
Q&A 10分

講演3
「次世代計算基盤に係る調査研究」
   運用技術調査研究チームの取組
塙 敏博(東京大学)プロフィール

 本講演では、文科省「次世代計算基盤に係る調査研究事業」において運用技術調査研究が行なっている取組みについて紹介する。フラッグシップシステムだけでなく、基盤センター群からなるHPCI第二階層、mdxなどのデータプラットフォーム、研究データ基盤等を高速ネットワークで有機的に結合した、持続可能な次世代計算基盤の実現に向け、カーボンニュートラルへの取組、機関を超えた柔軟な資源利用に向けた課題など多岐に渡る内容について検討を実施している。

次世代計算基盤, 運用技術, カーボンニュートラル, データ利活用, Society 5.0
プレゼン資料(PDF:2.73MB)
10:35-10:45 休憩(10分)
Session2 [後半司会]田中 輝雄 (工学院大学)

10:45-11:25
講演 30分
Q&A 10分

富士通講演
スーパーコンピュータ「富岳」における
  システム省電力に向けた取り組み
篠原 誠(富士通株式会社)プロフィール

 理化学研究所と富士通株式会社が共同で開発したスーパーコンピュータ「富岳」は、TOP500、HPCG、HPL-AI、Graph500の4部門で4期連続の世界1位を獲得する高性能を実現するとともに、省電力性能でも汎用CPUでは世界トップクラスとなる15Gflops/w超えを達成した。本発表では、システムの省電力化を目指した「富岳」のCPUであるA64FXとシステムソフトウェアによる電力制御、現場での取り組みについて紹介する。

富岳, A64FX, 省電力, 電力制御, パワーノブ
プレゼン資料(PDF:2.69MB)

11:25-12:15
講演 40分
Q&A 10分

講演5
「A64FXシステムアプリ性能検証WG」活動報告
片桐 孝洋 (名古屋大学)プロフィール

 スーパーコンピュータ「富岳」が本格運用されメニーコア時代に突入した。しかし、アプリ研究開発者にとっては、まだ大規模コアの有効利用には様々な困難が伴う。その問題解決のためには、コンパイラ等のシステムソフトウェアと協調して性能最適化を行う知識と技術が利用者に求められるほか、システムソフトウェア自体の自動性能チューニングも必要となる。本発表は、これらの問題点について検討した当該WGの報告である。

CFD, プラズマ粒子, 乱流燃焼, フラグメント分子軌道法, コンパイラ最適化
プレゼン資料(PDF:11.6MB)
12:15-12:20
閉会挨拶
佐藤 賢斗 (理化学研究所)

講演者

「次世代計算基盤に係る調査研究」理化学研究所チーム アプリGの取組

lecturer
岩下 武史 (Iwashita Takeshi)
北海道大学 情報基盤センター 教授/副センター長
[略歴]
1998年京都大学大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了.京都大学リサーチアソシエイト(日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業PD),同大学助手を経て,2003年より同大学学術情報メディアセンター助教授(2007年職名変更により同准教授). 2014年より北海道大学情報基盤センター教授,2017年同副センター長,現在に至る. 高性能計算,線形反復法,電磁界解析,並列処理に関する研究に従事.京都大学博士(工学).1996年電気学会 電力・エネルギー部門大会優秀論文賞,2007年情報処理学会山下記念研究賞,2012年HPCS2012最優秀論文賞,xSIG2018 Best Research Award受賞.IEEE,SIAM,ACM,情報処理学会,電気学会,日本AEM学会,日本応用数理学会,応用物理学会,日本計算工学会各会員.

「次世代計算基盤に係る調査研究」理化学研究所チーム アプリGの取組

lecturer
高橋 大介 (Takahashi Daisuke)
筑波大学 計算科学研究センター 教授
[略歴]
1997年東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻博士課程中退.1997年東京大学大型計算機センター助手,2000年埼玉大学大学院理工学研究科助手を経て,2001年筑波大学電子・情報工学系講師,2006年同大学大学院システム情報工学研究科助教授(2007年職名変更により同准教授),2012年同大学システム情報系教授,2016年同大学計算科学研究センター教授,現在に至る. 並列数値計算アルゴリズムに関する研究に従事.東京大学博士(理学).1998年度情報処理学会山下記念研究賞,1998年度,2003年度情報処理学会論文賞,2010年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞,2011年ACM Gordon Bell Prize各受賞.ACM,IEEE,SIAM,情報処理学会,日本応用数理学会各会員

「次世代計算基盤に係る調査研究」 理化学研究所チーム システムソフトGの取組

lecturer
佐藤 賢斗(Satou Kento)
理化学研究所 計算科学研究センター 高性能ビッグデータ研究チーム チームリーダー
[略歴]
東京工業大学大学院 数理計算科学専攻卒業(理学博士、2014年)。東京工業大学学術国際情報基盤センターおよび米国ローレンスリバモア国立研究所ポスドク(2014年)。その後、米国ローレンスリバモア国立研究所研究員(2017年)を経て、2018年より現職。神戸大学大学院システム情報学研究科 客員准教授を兼務。専門は高性能計算機システム。これまでクラウド、I/O・ストレージ、耐障害技術、テスト・デバッギング、人工知能・ビッグデータ処理に関する性能評価・解析、最適化およびシステムソフトウェアの研究開発に携わる。
[研究分野、研究テーマ]
  • I/O
  • ストレージ
  • 耐障害技術
  • テスト
  • デバッギング
  • 人工知能
  • ビッグデータ処理基盤
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 応用物理学会
  • R&D 100 Award Winner on “SCR Framework”
  • R&D 100 Award Finalist on “PRUNERS Toolset”
 

「次世代計算基盤に係る調査研究」 運用技術調査研究チームの取組

lecturer
塙 敏博(Hanawa Toshihiro)
東京大学 情報基盤センター 教授
[略歴]
1998年 3 月 慶應義塾大学大学院計算機科学専攻博士課程修了
 1998年 4 月 東京工科大学工学部情報工学科講師
 2003年 4 月 東京工科大学コンピュータサイエンス学部講師
 2007年 4 月 筑波大学計算科学研究センター研究員
 2008年12月 筑波大学大学院システム情報工学専攻 准教授
 2013年12月 東京大学情報基盤センター特任准教授
 2015年12月 東京大学情報基盤センター准教授
 2020年12月 東京大学情報基盤センター教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 高性能計算
  • アクセラレータ
  • 高性能インタコネクト
  • 混合精度演算
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • IEEE Computer Society  
  • 情報処理学会 山下記念研究賞(2014)
 

スーパーコンピュータ「富岳」におけるシステム省電力に向けた取り組み

lecturer
篠原 誠(Shinohara Makoto)
富士通株式会社
ミッションクリティカルシステム事業本部 UNIX&FXシステム事業部 FX運用管理ソフトウェア部 部長
[略歴]
1998年富士通入社。スーパーコンピュータ向けのファイルシステム、ジョブスケジューラなどのシステムソフトの研究開発業務に従事。現在に至る。

A64FXシステムアプリ性能検討WG報告

lecturer
片桐 孝洋 (Katagiri Takahiro)
名古屋大学 情報基盤センター 教授
[略歴]
2002年 6月 電気通信大学 大学院情報システム学研究科 助手
2005年 3月 米国カリフォルニア大学バークレー校 訪問学者
2007年 4月 東京大学情報基盤センター スーパーコンピューティング研究部門 特任准教授
2011年12月 同上 准教授
2016年 4月-現在 名古屋大学 情報基盤センター 教授
(兼務)名古屋大学 情報学部 コンピュータサイエンス学科 教授
(兼務)名古屋大学 大学院情報学研究科 情報システム学専攻 教授
[研究分野、研究テーマ]
・高性能計算
・ソフトウェア自動チューニング
・超並列アルゴリズム
・量子アニーリング
[所属学会、受賞歴、著書など]
・情報処理学会、日本応用数理学会、日本計算工学会
・米国応用数理学会(SIAM)、IEEE-CS、ACM
・2002年度 情報処理学会 山下記念研究賞、2011年度 文部科学大臣表彰 若手科学者賞 受賞
・2013年「スパコンプログラミング入門 ―並列処理とMPIの学習―」
・2015年「並列プログラミング入門: サンプルプログラムで学ぶOpenMPとOpenACC」(東京大学出版会)ほか多数

合同分科会 2022年度会合 「観る、識る、解る、届ける」

印刷用ご案内

日時 2023年1月19日(木) 分科会 13:30~18:00
開催方法 場所:神戸国際会議場map
集合開催 ※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。
参加対象 SS研会員機関にご所属の方
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 本会合は、2022年度冬イベント(18日:BoF、19日:合同分科会、20日:科学技術計算分科会教育環境分科会システム技術分科会)の一部です。

開催趣旨

 ギガ,テラ,ペタ等のSI 接頭語に,ロナ,クエタと呼ばれる新しい接頭語が追加される ことになりました.これら新しい接頭語が必要となった背景には,デジタルデータの 爆発的な増加があると言われています。 日々生み出されるデータは多様化と高精細化が進み,これまでより多くのものを見たり 知ったりできる時代が近づきつつあります.その一方,膨大な量のデータが意味することを 理解して価値のある情報を掘り出し,必要とする人に必要な情報を届けることは易しいこと ではありません。2022 年度の合同分科会では,様々な現場でデータを作り出す技術,データ を理解して活用するための取り組み,必要な人に必要な情報を届ける仕組みにフォーカスを 当て,クエタ・バイト時代につながる情報活用のカタチについて考えます.

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ会合後に掲載予定】

Session1 [司会]荒井 亮太(富士通)
13:30-13:40
会長挨拶
岡村 耕二 (九州大学情報基盤研究開発センター)
開催趣旨説明
楫 勇一 (名古屋大学)
13:40-14:35
講演 45分
Q&A 10分
講演
人類の新しい眼「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」で宇宙を観る
播金 優一 (東京大学宇宙線研究所)プロフィール
 

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はNASA/ESA/CSAにより開発された大型赤外線望遠鏡です。他の望遠鏡に比べて10倍以上の圧倒的な感度を達成し、 宇宙初期に生まれた初代銀河等を観測することを目標としています。1990年代に始まったこの人類史上最大の望遠鏡プロジェクトは、多くの天文学者たちが その観測開始を待ち望んでいましたが、2022年夏についに本格的な観測が始まりました。取得されたデータからは日々驚くような発見が報告されています。 本講演ではジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の概要や運用方法について紹介した後、観測の様子や今後の展望についてお話しします。

 天文学、宇宙望遠鏡、銀河形成、遠方宇宙、ビッグデータ
 プレゼン資料(1/19版)(PDF:14.5MB)
14:35-15:30
講演 45分
Q&A 10分
講演
宇和海海況情報サービス You See U-Sea 養殖を支えるICT
小林 真也 (愛媛大学)プロフィール
 

養殖業において、海水温は、魚介類の生育や給餌に影響を与え、赤潮や魚病の発生リスクにも関係している。さらに、 多地点・多深度の観測により、海域の海水を急激に入れ替える「急潮」や「底入り潮」の発生や規模を把握できる。 宇和海域において、リアルタイム海水温情報を公開する宇和海海況情報サービス「You see U-Sea」を実現した。安価で 高性能な常時多深度海水温観測装置の開発、センサーネットワークの構築、既存の観測装置と独自開発観測装置の情報を 共に集約するデータ集積サーバの構築、漁業者に分かりやすい海水温多深度時系列変化表示、海水温三次元分布アニメーションを 実現した。

 養殖,多深度海水温,赤潮,魚病,海洋物理学,生育管理
 プレゼン資料(1/19版)(PDF:13.2MB)
15:30-15:50
報告 20分
BoF (Birds of a feather) 報告
・「認証について語り合おう!みんなのホンネ、組織の認証あれこれ」
 ・「富岳のいいところ、気になるところ」
 ・「大学の教員は教育者なのか?」
 
 前日に開催されましたBoFの報告をビデオでご紹介いたします。
15:50-16:05 休憩(15分)
Session2 [司会]立川智章(東京理科大学)
16:05-17:00
講演 45分
Q&A 10分
講演
研究開発促進のための航空交通データの提供
岡 恵(電子航法研究所)プロフィール
 

安全で効率的な将来の航空交通システムの構築のため、産学官連携により長期ビジョンが策定された。その実現には更なる 研究開発の促進が必要であり、航跡データ(CARATS Open Data)の提供が2015年に開始された。 本講演では、CARATS Open Data提供の背景やデータの概要について説明し、実際の活用状況や活用促進の取り組みについて紹介する。 また、データ提供の一連の取り組みに参加してきた経験から、データ提供による変化や活用へ結びつけるための課題などについても報告する。

 オープンデータ, データサイエンス, 航空交通管理, 管制情報処理システム, レーダーデータ
 プレゼン資料(1/19版)(PDF:3.88MB)
17:00-17:55
講演 45分
Q&A 10分
講演
サイバー文明時代のパーソナルデータCybernetic Avatarがもたらす世界
砂原 秀樹(慶応義塾大学)プロフィール
 

今やインターネットを基盤とするサイバー文明時代を迎えた。この中で、我々の行動はデジタルデータとして保存され実世界の自分とデジタル空間の自分が結びつけられ、それによって新たな体験を生み出すようになってきている。そしてさらに、Cybernetic Avatarといった人々を身体の束縛から解放するような技術が登場し、新たな生活空間を構成しようとしている。ここでは、デジタルデータの利活用とともにその管理・運用について考察する。

 サイバー文明, 包括的統合パーソナル情報, 情報銀行, 身体拡張, Cybernetic Avatar
17:55~18:00
閉会挨拶
野田 茂穂 (理化学研究所)
18:00-18:05
副会長挨拶
高木 亮治 (宇宙航空研究開発機構)
18:05-18:35
ネットワーキング(無料)

講演者 

人類の新しい眼「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」で宇宙を観る

lecturer
播金 優一 (Harikane Yuichi)
東京大学 宇宙線研究所 助教
[略歴]
2020年6月-現在 東京大学宇宙線研究所 助教
2019年11月-2021年10月 University College London, Honorary Research Associate 兼任
2019年4月-2020年5月 日本学術振興会特別研究員(国立天文台)
2019年3月 東京大学理学系研究科物理学専攻修了 博士(理学)
2014年3月 東京大学理学部物理学科卒業
[研究分野、研究テーマ]
  • 観測天文学
  • 銀河形成・進化
  • 遠方宇宙
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本天文学会 ・2022年 日本天文学会 欧文研究報告論文賞 ・2021年 第37回井上研究奨励賞  
  • 2019年 6th Galaxy Evolution Workshop the Best Oral Presentation Award  
  • 2019年 東京大学理学系研究科 研究奨励賞  
  • 2019年 東京大学宇宙線研究所 所長賞

宇和海海況情報サービス You see U-Sea
養殖を支えるICT 

lecturer
小林 真也 (Kobayashi Shinya)
愛媛大学 大学院理工学研究科 兼 南予水産研究センター 教授
[略歴]
2018年4月 ? 現在 愛媛大学 南予水産研究センター 教授(兼任)
2006年4月 ? 現在 愛媛大学 大学院 理工学研究科 電子情報工学専攻 教授
2004年4月 ? 2006年3月 愛媛大学 工学部 情報工学科 教授
1999年4月 ? 2004年3月 愛媛大学 工学部 情報工学科 助教授
1997年5月 ? 2000年3月 金沢大学 大学院 自然科学研究科 数理情報科学専攻 助教授
1997年1月 ? 1999年4月 金沢大学 工学部 電気・情報工学科 助教授
1994年4月 ? 1996年12月 金沢大学 工学部 電気・情報工学科 講師
1991年4月 ? 1994年4月 金沢大学 工学部 電気・情報工学科 助手
1991年3月 大阪大学 大学院 工学研究科 通信工学専攻 博士後期課程 修了 (工学博士)
[研究分野、研究テーマ]
  • 分散処理
    その他,人材育成,地域活性化,情報通信技術の社会実装に関心がある.
[所属学会、受賞歴、著書など]
 所属学会
  • 電子情報通信学会
  • 情報処理学会
  • 電気学会
  • 日本工学教育協会
  • 日本感性工学会
  • 日本水産学会
  • IEEE Computer Society
  • IEEE Communication Society
  • ACM
受賞歴
  • 2022年10月 デジタル庁 good digital award 2022 農業/水産/林業/食関連部門 最優秀賞
  • 2019年1月 総務省 5G利活用アイデアコンテスト 総務大臣賞
  • 2017年6月 総務省 情報通信月間 情報通信月間推進協議会会長表彰 情報通信功績賞
他著書
  • 分散システム 第2版,共著,共立出版 2019年9月

研究開発促進のための航空交通データの提供

lecturer
岡 恵 (Oka Megumi)
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
電子航法研究所 航空交通管理領域 主任研究員
[略歴]
1996年山口大学工学部知能情報システム工学科卒、運輸省電子航法研究所電子航法評価部に入省。その後組織改編が行われ現職。航空交通管理に関する研究に従事。関東空域再編時の管制官参加シミュレーションやCARATS Open Dataなど行政に協力する研究に従事。
[研究分野、研究テーマ]
  • 航空交通の時間管理運用など管制運用に関する研究
  • CARATS Open Dataや指標値算出などのデータを活用した研究
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本航空宇宙学会
  • 2021年 第30回日本航空宇宙学会賞(技術賞/基礎技術部門)
  • 2022年 文部科学大臣表彰 科学技術賞(科学技術振興部門)
  • 2022年 日本航空協会表彰 航空特別賞
 

サイバー文明時代のパーソナルデータ
Cybernetic Avatarがもたらす世界

lecturer
砂原 秀樹 (Sunahara Hideki)
慶応義塾大学 メディアデザイン研究科 教授
[略歴]
1960年兵庫県生まれ。88年慶應義塾大学理工学部博士課程修了。電気通信大学情報工学科助手、94年奈良先端科学技術大学院大学情報科学センター助教授を経て、2001年から教授。2005年情報科学研究科教授。2008年4月より現職。村井純(慶應義塾大学教授)らとともに、1984年からJUNET、1988年からWIDEプロジェクトを通じて、日本におけるインターネットの構築とその研究に従事。現在は、東京大学柴崎亮介教授らとともに、パーソナル情報を預かり個人の意思でそれらを活用する"情報銀行"の実現に向けて研究を進めている。他に、サイバーセキュリティについて技術・社会・人の観点で研究を推進。2008年より大学間連携セキュリティ人財育成事業を先導。
[研究分野、研究テーマ]
  • モバイル通信技術
  • センサネットワーク
  • 知識情報構成技術
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • モバイル通信技術
  • センサネットワーク
  • 知識情報構成技術

BoF 2022年度 BoF "Birds of a feather"

BoF : 特定のテーマに興味を持つ有志による集会

 
日時 2023年1月18日(水)16:30~
開催方法 オンライン開催(ZOOM予定)
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 本会合は、2022年度冬イベント(18日:BoF、19日:合同分科会、20日:科学技術計算分科会教育環境分科会システム技術分科会)の一部です。

開催趣旨

 「異なる専門分野の人たちや,異なる機関の人たちと知的な交流が行える場」の提供は,SS研の魅力の一つです。
 今年も,SS研冬イベントの開催に合わせ,BoF(Birds of a Feather)を開催します.BoFは,SS研の活動の中でも,最も「ざっくばらん」に意見交換,そして,交流のできる場の一つです。
 日常の活動や,自分の専門分野の学会では顔を合わすことがない人たちとの出会いと会話は,知的好奇心に新たな刺激を与え,視野を広げ,考えを深めてくれます。
 「ちょっと覗いてみようか」で参加できるBoFで,SS研の魅力を堪能してください。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

16:30- 開始
16:30-16:35
開催趣旨説明
小林 真也 (愛媛大学)
16:35- お申し込みいただいた部屋へ移動
16:35-17:00
25分
話題提供
ROOM1
「認証について語り合おう!みんなのホンネ、組織の認証あれこれ」
コーディネーター 木戸 善之 (岡山理科大学)

 Single Sign OnでのOpenID、OAuthなど大学・研究機関において認証認可はとても重要であり、教務システム、CLE、オンライン授業、あるいは教職員間でのファイル共有のためのクラウドなどと連携する必要があります。更にはトップダウン的に降りてくるDX推進など様々な導入、運用における困難さに拍車をかけています。そこで今回、認証周辺での困難さを吐き出す場を用意いたしました。

 

 

ROOM2
「富岳のいいところ、気になるところ」
コーディネーター 南里 豪志 (九州大学)

 スーパーコンピュータ「富岳」および互換機(Fujitsu Supercomputer PHIMEHPC FX1000, FX700) に関して、自由に意見を交換しましょう。実際に使った方々には、使ってみての良かった点、気になった点を話して頂ければと思います。一方、使ったことのない方には、報道や学会などでの報告を通じて、これらの計算機に対して抱いているイメージや、今後への期待を語って頂ければと思います。また、このような意見交換を通じて、理想的な計算機についての議論につながることを期待しています。

 

 

ROOM3
「大学の教員は教育者なのか?」
コーディネーター 村上 正行(大阪大学)

 18歳人口の減少、社会の取り巻く状況の変化から、大学に対する社会的な要求は年々高まるとともに、大学に期待される役割も変化し、多様になりつつあります。また、2019年に大学院博士後期課程におけるプレFDの実施又は情報提供の努力義務化が施行され、大学院生に対する教育能力の開発も必要となってきています。このような背景から、大学教員に求められる役割や能力も多様になっています。本BoFでは、「大学の教員は教育者なのか?」というテーマの下、研究、教育、学内業務、社会貢献など、大学教員のあり方について率直に議論したいと考えています。ぜひ、積極的なご参加、お待ちしております。

17:00-18:00
60分
BOF
 ディスカッション

2022年度 冬イベント

日程 2023年1月18日(水)~20日(金)
場所 神戸国際会議場
開催方法 1/18 BoF:オンライン開催のみ
1/19 合同分科会:現地開催のみ
1/20 三分科会(科学、教育、システム):ハイブリッド開催
※新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。
参加対象 「全体プログラム」参照
参加費 「全体プログラム」参照
参加申込み 開催済
宿泊について 各自で手配をお願い致します。各ホテルは大変込み合いますので、早めの手配をお勧めします。

全体プログラム※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

    参加対象 参加費
1月18日
(水)
BoF(16:30~18:00)
      BoF(Birds of a feather)は異なる分野の人達との知的な交流が行える場です。

      ・3つのテーマのルームに分かれ、グループディスカッションを行います。

    ※ 参加したいグループの希望を選択していただきます。
SS研会員
に限らず、
どなたでも
参加可能
会合:無料
1月19日
(木)
合同分科会 2022年度会合(13:30~18:00)
  • テーマ「観る、識る、解る、届ける」
SS研会員 会合:無料
1月20日
(金)
科学技術計算分科会 2022年度会合(9:00~12:20)
  • テーマ「「富岳」NEXTへの挑戦 ~現在から未来~」
SS研会員 会合:無料
教育環境分科会 2022年度会合 (9:00~12:30)
  • テーマ「活躍できるデータ・サイエンティストの育成 ~高校・大学・社会との接続を見据えて~」
SS研会員
CS研会員
IS研会員
会合:無料
システム技術分科会 2022年度会合(13:00~17:00)
  • テーマ「ゼロトラスト時代の認証技術~今知っておくべき技術はコレです!~」
SS研会員 会合:無料

SS研ICTフォーラム2022 備えあれば憂いなし!~BCPと情報セキュリティの勘所~

印刷用ご案内

日時 2022年10月5日(水) フォーラム 13:00-17:00
開催方法 場所:富士通汐留本社24階大会議室
(住所:東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター)

ハイブリッド開催 集合 + オンライン配信(ZOOM)
※会場は100名まで可能ですが、新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いいたします。
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 無料
参加申込み [開催済]
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

 近年、大学における情報通信技術(ICT)の本格的な利活用が急速に進んでおり、教育研究および業務基盤としての情報システムの重要性や大学が保有する情報資産の価値は日々増大している状況である。 だがその一方で、それらに関連するトラブルが増加しており、大学の継続的な事業およびサービス提供を脅かすリスクも増えてきている。 さらには、ここ最近世界的に大規模な自然災害や有事が相次いでおり、日本では地震、台風、大雨/大雪、火山の噴火など、次々と大規模災害に見舞われている。 また、サイバー攻撃は日々巧妙化・高度化し続けており、被害を最小限に抑えるセキュリティ対策を講じることが急務となっており、仮にサイバー攻撃を受けたとしても、事業を継続できる備えをすることが必要である。 大学が長期的な成長戦略を描くためにも、BCPと情報セキュリティへの対策は必須の事項となっている。
 そこで、本年度のシステム技術分科会2022年度会合では、大学における事業継続と情報セキュリティ対策を上手に効率よく策定/導入/運用するために 「備えあれば憂いなし ~BCPと情報セキュリティの勘所~」をテーマとし、 その導入経緯や制度作り、導入/活用事例、実際の経験、運用のコツ/秘訣、日頃の問題点や苦労点などの情報を共有し、 大学におけるBCPと情報セキュリティ対策について情報交換や議論を行いたい。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】

12:50- アクセス開始
13:00-13:05
開催趣旨説明
藤村 丞(福岡大学)
13:05-13:55
講演 40分
Q&A 10分
講演
国際規格マネジメントシステムと歩んだBCPの20年~可用性の不等式:BCMS>ITSMS>ISMSの味わい~
長谷川 孝博(静岡大学)プロフィール
 

 本学のBCP(BCMSはそのマネジメントシステム)は、ISMS(初認証2003年)やITSMS(初認証2013年)のマネジメント規格の運用の取組の中で培われてきた。いずれのマネジメントシステムのサービスの可用性を最大限に高めるための組織的な予防措置と捉えることができる。2010年から全学推進してきたクラウド化やその他の小中規模の管理策においても事故無く利便性の高いサービスを利用者に滞りなく提供するためのBCPの側面を持ち合わせている。本講演では、長年のマネジメントシステムと共に歩んできたBCPの取組と効能について事例を交えて紹介する。

 BCP、ISMS、ITSMS、情報基盤、可用性管理
13:55-14:05 休憩(10分)
14:05-14:55
講演 40分
Q&A10分
※リモート公演
室蘭工業大学のISMS/BCMSへの取り組み
セキュアで安心安全な大学の実現にむけて
桑田 喜隆(室蘭工業大学) プロフィール
 

 室蘭工業大学 情報教育センターでは、2014年に国際標準であるISMS(情報セキュリティ管理システム)およびのBCMS(事業継続管理システム)の認証を同時に取得し、以降その認証を維持しています。本講演では、取得に至った経緯やそのメリット、取得前後の職場の変化や認証維持のための日常の活動などについて紹介します。また、2020年に発生した新型コロナ感染症へのBCMSとしての対応についても併せて紹介します。

 ISMS/BCMS、事業継続管理システム、事業継続計画、情報セキュリティ、パンデミック対応
14:55-15:05 休憩(10分)
15:05-15:55
講演 40分
Q&A10分
講演
セキュリティインシデント対応から見えた今必要な対策とは
大迫 剛史(富士通株式会社) プロフィール
 

 2020年新型コロナウィルスにより企業・組織の急速なDX化や働き方の変革が進んできているが、同じく世の中のサイバー脅威も変化しながら多様化・複雑化している。これら脅威に適応したセキュリティ対策がとられておらず、不正アクセスを受け、セキュリティインシデントが発生してしまうケースが継続して多発している。本講演では、最近のインシデント対応事例を紹介しながら、今対応すべき対策について説明する。

 セキュリティインシデント、サイバー脅威、働き方の変化、セキュリティ対策
15:55-16:05 休憩(10分)
16:05-16:55
50分
パネルディスカッション
「備えあれば憂いなし! ~BCPと情報セキュリティの勘所~」
モデレータ:永田 正樹(静岡大学)
パネリスト:長谷川 孝博(静岡大学)
パネリスト:桑田 喜隆(室蘭工業大学)
パネリスト:大迫 剛史(富士通株式会社)
 

講演内容をベースにして、フォーラムのテーマに関連した様々な問題点についてディスカッションを行う。

16:55-17:00
閉会挨拶
加茂 聡 (高エネルギー加速器研究機構)

講演者 

国際規格マネジメントシステムと歩んだBCPの20年
~可用性の不等式:BCMS>ITSMS>ISMSの味わい~

lecturer
静岡大学
情報基盤センター長
静岡大学CISO
[略歴]
1997年03月 九州工業大学 大学院情報工学研究科 博士後期課程修了
1997年04月 静岡大学 工学部 システム工学科 助手 着任
2005年04月 静岡大学 情報基盤センター 着任 助教授
2009年04月 静岡大学 情報基盤センター 副センター長 准教授
2015年04月 静岡大学 CISO~至現在
2019年04月 静岡大学 情報基盤センター センター長 教授 ~至
[研究分野、研究テーマ]
  • 情報セキュリティ
  • リスクアセスメント
  • グリッド配線の描画手法
  • スケジューリング問題
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 日本ソーシャルデータサイエンス学会
  • スケジューリング学会

室蘭工業大学のISMS/BCMSへの取り組み
セキュアで安心安全な大学の実現にむけて

lecturer
桑田 喜隆(Kuwata Yoshitaka)
室蘭工業大学
ひと文化系領域(情報教育センター)
教授
[略歴]
1986年4月 日本電信電話会社 データ通信事業本部社員
1991年6月 マサチューセッツ大学 計算機科学科 客員研究員
1993年7月 NTTデータ 開発本部 課長代理
2012年7月 NTTデータ 基盤システム事業本部 部長
2014年4月 室蘭工業大学 ひと文科系領域 准教授
2016年4月 室蘭工業大学 ひと文科系領域 教授
[研究分野、研究テーマ]
  • クラウドコンピューティング
  • CSCW(Computer-Supported Cooperative Work)
  • フィジカルコンピューティング
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 人工知能学会
  • ACM

セキュリティインシデント対応から見えた今必要な対策とは

lecturer
大迫 剛史(Oosako Takeshi)
富士通株式会社 ネットワーク&セキュリティ事業本部
ゼロトラストサービス事業部
シニアディレクター
Global Fujitsu Distinguished Engineer
[略歴]
2010年よりサイバーセキュリティ対策をサービス提供する業務に従事。2012年から約2年間JPCERT/CCへ出向し、セキュリティアナリストとして、様々なセキュリティインシデントの対応にあたる。富士通へ帰社後、2015年にマルウェア解析やデジタルフォレンジック等のセキュリティ高度スキルを活かしてお客様支援を行うチーム「A3L(エーキューブラボ)」を立ち上げ様々なセキュリティインシデントの火消し対応に貢献。また2017年からは日本サイバー犯罪対策センターの脅威情報活用WGの主査としても活動中。現在、高度スキルを活用した様々なセキュリティ支援サービスの提供に従事している。

SS研教育環境フォーラム2022 大学DXを支える教育データ利活用の実際と今後の展望 大学DXを支える教育データ利活用の実際と今後の展望

印刷用ご案内

日時 2022年9月29日(木) 9:00-12:20
開催方法 オンライン開催(ZOOM)
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

 近年、大学教育においてもDX(Digital Transformation)が話題となっており、さまざまな取組が行われるようになっています。
 また、教育現場におけるデジタル化も進み、教育・学習に関するさまざまなデータを取得できるようになりつつあり、得られた教育・学習データを教育・学習支援のためにどのように活用していくのか、検討していく必要があります。
 今回の教育環境フォーラムでは、大学DXを支える教育データの利活用を進めていくために必要となる情報を提供することを目的として、教育データの利活用の基本、教育DXやデータの利活用の先進的な取組やシステムのあり方、憲法の観点から見た教育データ利活用の問題点についてご報告いただき、今後の展望について議論できれば、と考えています。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ本ページに掲載】

8:50- アクセス開始
[司会] 久保田 真一郎 (熊本大学)
9:00-9:05
開催趣旨説明
村上 正行 (大阪大学)
9:05-9:35
講演 25分
Q&A 5分
講演1
「教育・学習データ利活用ポリシーひな型の策定アップデート2022」
上田 浩 (法政大学) プロフィール
 

近年、多くの高等教育機関には、教育・研究・経営を支援する、さまざまな情報システムが導入され、各システムにはログデータが蓄積されるに至っています。こうしたログデータは、「ビッグデータ」というスケールに到達しつつあると推測されますが、統計もなく、一部のデータが限定された目的に使用されるにとどまっています。ラーニングアナリティクスに代表されるように、こうしたデータは異次元の大学改革や教育改善をもたらすものと期待が高まる一方で、その多くがパーソナルデータであるということから、各機関ではその利用に慎重にならざるをえず、改正個人情報保護法でうたわれた適切な利活用と流通には二の足を踏んでいる状況です。本講演は、教育・学習データの利活用ポリシーの海外を含めた動向を紹介し、我が国におけるひな型の策定の取り組みを紹介します。

 教育・学習データ, ラーニングアナリティクス, パーソナルデータ, 個人情報保護法, データ利活用ポリシー
9:35-10:05
講演 25分
Q&A 5分
講演2
「香川大学のDX推進人材育成の取り組み」
八重樫 理人 (香川大学) プロフィール
 

香川大学はデジタルONE戦略を定め、DX推進に必要な体制を整備するとともに、教職学協働でDX推進に資する様々な取り組み(業務UX調査,業務改善アイデアソン,業務システム内製開発,業務システム開発ハンズオン)を実施している。香川大学の取り組みは、教職員と学生がDX推進人材となり、自らの手で業務の高度化や効率化などのDXを推進することを意識している。本講演では、香川大学のDX推進人材育成の取り組むについて発表する。

 DX推進人材育成, デザイン思考, 教職学協働, 業務システム内製開発, User Experience
10:05-10:15 休憩(10分)
10:15-10:45
講演 25分
Q&A 5分
講演3
「憲法学からみた教育データ利活用」
堀口 悟郎 (岡山大学) プロフィール
 

本講演は、憲法学の観点から、教育データ利活用の課題について考察するものである。教育データ利活用は、教育の「個別最適化」を促進することで、能力発達上の必要に応じた教育を受ける権利(憲法26条1項)の実現に資する反面で、子どものプライバシー権(憲法13条)や教師の教育の自由(憲法23条)と緊張関係に立つ。教育データ利活用に関する政策やEdTechには、こうした憲法上の問題を予防しうる制度設計(デザイン)が求められる。

 教育データ利活用, EdTech, 憲法, 子どもの権利, 教育の自由
10:45-11:15
講演 25分
Q&A 5分
講演4
「データ利活用・DXを促進するこれからの大学ソリューション」
島田 昌紘 (富士通Japan株式会社) プロフィール
 

大学を取り巻く環境が大きく変化する中、データ利活用や大学DXの必要性が急速に増している。富士通Japanが提供を開始したCampus-Xsを始めとした大学ソリューションのコンセプトや導入事例を通して、これからの大学を支えるシステムやサービスの在り方についてご紹介する。

 データ利活用, 大学DX, SaaS, ICT, 個別最適化
11:15-11:25 休憩(10分)
11:25-12:15
50分
パネルディスカッション
「大学DXを支える教育データ利活用の実際と今後の展望」
ファシリテーター:
 村上 正行 (大阪大学) プロフィール
パネリスト:
 上田 浩 (法政大学)
 八重樫 理人 (香川大学)
 堀口 悟郎 (岡山大学)
 島田 昌紘 (富士通Japan株式会社)
12:15-12:20
閉会挨拶
隅谷 孝洋 (広島大学)

講演者 / ファシリテーター

「教育・学習データ利活用ポリシーひな型の策定アップデート2022」

lecturer
上田 浩(Ueda Hiroshi)
法政大学 情報メディア教育研究センター 教授
[略歴]
1999年 豊橋技術科学大学工学部知識情報工学課程卒
2001年 同大大学院修士課程了
2004年 同博士後期課程了. 博士 (工学).
同年 東北大学電気通信研究所博士研究員
2006年 群馬大学総合情報メディアセンター助教授
2011年 京都大学学術情報メディアセンター准教授を経て2019年より現職
[研究分野、研究テーマ]
教育支援システム, 情報倫理教育, ネットワークトラフィックなどの確率過程モデル, 自然・社会現象の数理モデルに関する研究に従事
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • IEEE各会員

「香川大学のDX推進人材育成の取り組み」

lecturer
八重樫 理人(Yaegashi RihitoUeda)
香川大学創造工学部創造工学科 情報システム・セキュリティコース 教授
香川大学情報メディアセンター センター長
CDO(Chief Digital Officer:デジタル化統括責任者)
学長特別補佐
[略歴]
1975年 静岡県三島市生まれ。
芝浦工業大学大学院工学研究科 博士(後期)課程 機能制御システム専攻修了。博士(工学)。
専門は情報システム/ソフトウェア設計開発法。豊田工業大学、芝浦工業大学を経て、2020年4月から現職。
2021年からは香川大学のDX推進の責任者であるCDO(Chief Digital Officer:デジタル化統括責任者)も務める。
学生中心のDX推進チーム「DXラボ」を立ち上げるなど、香川大学のDX推進にむけた様々な取り組みを主導している。
 

「憲法学からみた教育データ利活用」

lecturer
岡山大学
学術研究院社会文化科学学域(法学系)
准教授
[略歴]
2009年3月 早稲田大学法学部卒業
2011年3月 慶應義塾大学大学院法務研究科修了
2011年11月~2012年12月 最高裁判所司法研修所司法修習生
2013年4月~2015年3月 慶應義塾大学大学院法務研究科助教
2015年4月~2018年3月 九州産業大学経済学部講師
2018年4月~2019年9月 九州産業大学地域共創学部准教授
2019年10月~ 現職
[研究分野、研究テーマ]
  • 専攻:憲法学・教育法学
  • 主な研究テーマ:学問の自由、教育権の所在、子どもの権利
[所属学会]
  • 日本公法学会
  • 日本公法学会
  • 憲法理論研究会
  • 比較憲法学会
  • 日本教育法学会
  • 児童福祉法研究会
[主な著書]
  • 『AIと憲法』(日本経済新聞出版社、2018年、共著)
  • 『コロナの憲法学』(弘文堂、2021年、共著)
  • 『図録日本国憲法〔第2版〕』(弘文堂、2021年、共編著)
  • 『グローバル化のなかで考える憲法』(弘文堂、2021年、共編著)
  • 『学問の自由の国際比較』(岩波書店、2022年、共著)など 

「データ利活用・DXを促進するこれからの大学ソリューション」

lecturer
島田 昌紘(Shimada Masahiro)
富士通Japan株式会社
文教・地域ソリューション開発本部
大学ソリューション事業部 第一システム部長
[略歴]
2000年に富士通株式会社入社、大学事務ソリューションの企画開発・運用を担当。
2009年からFujitsu Australiaに駐在し公共系システムの開発・導入に従事。
2012年に帰国した後は文教ソリューションの海外展開や、公共教育機関及び初等中等向けのソリューション開発・導入等に携わる。
2021年から現在までは富士通Japanにて大学図書の開発・導入、及び大学ソリューションのSaaS運用等、大学DXの推進に向けて活動中。

「大学DXを支える教育データ利活用の実際と今後の展望」

lecturer
村上 正行(Murakami Masayuki)
大阪大学 全学教育推進機構 教育学習支援部 教授
/スチューデント・ライフサイクルサポートセンター 副センター長
[略歴]
1997年3月 京都大学 総合人間学部 卒業
2002年3月 京都大学 大学院情報学研究科 博士後期課程 指導認定退学
2002年4月~2003年3月 京都外国語大学 外国語学部 講師
2003年4月~2007年3月 京都外国語大学 マルチメディア教育研究センター講師
2007年4月~2015年3月 京都外国語大学 マルチメディア教育研究センター准教授
2015年4月~2017年3月 京都外国語大学 マルチメディア教育研究センター教授
2017年4月~2019年3月 京都外国語大学 外国語学部 教授
2019年~ 大阪大学 全学教育推進機構 教育学習支援部 教授
2022年~ 大阪大学 スチューデント・ライフサイクルサポートセンター 副センター長/教学IR・教学データ基盤部 部長
[研究分野、研究テーマ]
  • 教育工学 教育データ分析、ラーニング・コモンズ
  • 大学教育学 FD、授業研究
[所属学会]
  • 日本教育工学会 副会長
  • 教育システム情報学会 理事・副編集委員長
  • 日本教育メディア学会 副会長
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 2009年 日本教育工学会 研究奨励賞
  • 2011年 日本教育工学会 論文賞

SS研HPCフォーラム2022 近未来HPC  ~未来を切り拓くコンピューティング・アーキテクチャ~

印刷用ご案内

日時 2022年9月26日(月) フォーラム 13:00-17:20
開催方法 場所:富士通汐留本社24階大会議室
(住所:東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター)
ハイブリッド開催 集合 + オンライン配信(ZOOM)
※会場は100名まで可能ですが、新型コロナ感染の状況を踏まえ、参加にあたりましては各自でご判断いただきますようお願いします。
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 無料
参加申込み [開催済]
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

 2022年6月のTop500に1EFlops超のシステムであるFrontierが登場し、富岳が1位では無くなったようにHPCは常に開発が続いています。しかしながら、ポストムーアと呼ばれるように、現在はこれまでと同じような微細化に伴う性能向上は期待できない時代が来ています。このような中、今後のHPCはどうなるのか、はっきりとした姿はまだわかりません。そこで本フォーラムでは、「近未来HPC ~未来を切り拓くコンピューティング・アーキテクチャ~」と題し、現実感のある近い未来を想定したコンピューティング・アーキテクチャに関して講演を行います。今回は現地での参加者は限られた数になりますが、オンサイトとオンラインのハイブリッド開催となります。参加しやすいオンラインと臨場感のある現地での参加の良いところを活用し、近未来のHPCがどのような姿になり、どのようなアーキテクチャが想定されるか皆様とともに議論を行いたいと考えます。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。

【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】

13:00- 開始
[前半司会]田中 輝雄(工学院大学)
13:00-13:05
開催趣旨説明
深沢 圭一郎(京都大学)
13:05-14:05
講演 50分
Q&A 10分
講演
「次世代情報基盤に関するコミュニティ活動と調査研究事業について」
近藤 正章(慶應義塾大学) プロフィール
 

 次世代計算基盤に対しては、計算科学とAI・ビッグデータ技術のさらなる融合やHPC技術の応用範囲拡大など期待が大きい反面、ムーアの法則の終焉など多くの課題が待ち受けている。本講演では、次世代先端計算システムの技術的課題や研究開発要素を白書にまとめた"NGACI (Next-Generation Advanced Computing Infrastructure)"活動と、ALL Japan体制で挑む文部科学省の次世代計算基盤に係る調査研究事業の概要について紹介する。

 スーパーコンピュータ,高性能コンピューティング,次世代計算基盤
14:05-15:05
講演 50分
Q&A 10分
※リモート講演
「量子コンピュータ 過去、現在、そして未来へ」
川畑 史郎(産業技術総合研究所) プロフィール
 

 現在,毎日のように量子コンピュータに関するニュースが飛び交っています。量子コンピュータは量子チューリング機械の原理に基づくコンピュータであり、因数分解、機械学習、量子化学計算などのいくつかの数学的問題を従来の古典コンピュータよりも高速処理できると期待されています。そのため現在、世界規模で量子コンピュータの開発とビジネス展開に向けた激しい競争が繰り広げられています。本講演では、量子コンピュータの基礎、最新研究開発動向、各国政府の動向、課題、展望について解説を行います。

 量子コンピュータ,超伝導量子ビット,人工知能,量子化学,クラウドコンピューティング
 プレゼン資料(9/28掲載)(PDF:7.9 MB)
15:05-15:15 休憩(10分)
[後半司会]南里 豪志(九州大学)
15:15-16:15
講演 50分
Q&A 10分
講演
「脳のように学ぶ新しい深層学習手法の開発」
篠崎 隆志(近畿大学) プロフィール
 

 脳は記憶と演算の両方を行うニューロンの集合体として、極めて高い並列性とエネルギー効率、スケーリングを実現している。我々は、脳のような大規模で高効率な演算の実現を目標に、深層競合学習と呼ばれる手法を提案してきた[Shinozaki 2021]。現在、超並列性と局所演算の柔軟さから本手法にマッチした特性を持つGraphcore IPU-POD8システム上で開発を進めており、本講演ではその実装と開発環境について紹介する。

 脳型情報処理, 深層学習, 教師なし学習, 半教師あり学習, 特徴抽出
16:15-17:15
講演 50分
Q&A 10分
講演
「量子インスパイアードコンピューティング デジタルアニーラとその応用」
岩井 大介(富士通株式会社)プロフィール
 

 ムーア則の終焉に伴い、最近紙面を賑わわせているのは量子ゲートコンピューティングだが、その社会実装には、まだしばらくの時間を要すると考えられる。そのような状況の中で、今、社会実装可能な技術として注目されているのが、量子インスパイアード技術であり、デジタルアニーラもその一つである。本講演では、デジタルアニーラ技術およびその社会実装事例について紹介する。

 量子インスパイアード, 組合せ最適化問題, デジタルアニーラ, ハイブリッド・コンピューティング, マテリアルズ・インフォマティクス
 プレゼン資料(9/28掲載)(PDF:7.3 MB)
17:15-17:20
閉会挨拶
伊達 進 (大阪大学)

講演者

「次世代情報基盤に関するコミュニティ活動と調査研究事業について」

lecturer
近藤 正章(Kondou Masaaki)
慶応義塾大学理工学部 教授
[略歴]
2003年3月 東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻 修了
2003年4月 科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業 研究員
2004年4月 東京大学先端科学技術研究センター 特任助手
2007年2月 東京大学先端科学技術研究センター 特任助教授
2008年4月 電気通信大学大学院情報システム学研究科 准教授
2013年12月 東京大学大学院情報理工学系研究科 准教授
2018年11月 理化学研究所計算科学研究センター チームリーダー(兼務)
2021年4月 慶應義塾大理工学部 教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 計算機アーキテクチャ
  • 高性能コンピューティング
  • 量子コンピューティング
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 情報処理学会
  • 電子情報通信学会
  • 情報処理学会 山下記念研究賞(2009年)
  • 情報処理学会 論文賞(2013年)

量子コンピュータ 過去、現在、そして未来へ

lecturer
川畑 史郎(Kawabata Shiro)
産業技術総合研究所 新原理コンピューティング研究センター 副研究センター長
[略歴]
1995年 名古屋大学 工学研究科 結晶材料工学専攻 修士課程修了
1998年 大阪市立大学 工学研究科 応用物理学専攻 博士課程修了 (工学博士)
1998年 通商産業省 電子技術総合研究所 研究員
2001年 産業技術総合研究所 研究員
2017年 産業技術総合研究所 研究グループ長
2018年~ 文部科学省 光・量子飛躍フラッグシッププログラム Q-LEAPサブプログラムディレクタ (量子情報処理領域・人材育成プログラム領域)
2019年~ 一般社団法人量子ICTフォーラム 理事
2020年~ 内閣府 ムーンショット型研究開発事業 目標6「2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現」アドバイザー
2020年~ NEDO 高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発 量子関連コンピューティング技術 プロジェクトリーダー
2021年~ 産業技術総合研究所 副研究センター長
[研究分野、研究テーマ]
  • 量子情報処理
  • 物性理論
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本物理学会
  • 応用物理学会
  • "量子情報の物理"(共立出版)
  • "超伝導磁束状態の物理"(裳華房)
  • "量子コンピュータ/イジング型コンピュータ研究開発最前線"(情報機構)
  • 超伝導技術の最前線[応用編]"(近代科学社)

「脳のように学ぶ新しい深層学習手法の開発」

lecturer
篠崎 隆志(Shinozaki Takashi)
近畿大学 情報学部 准教授
  2000年3月東京理科大学理学部応用物理学科卒業。2006年3月東京大学新領域創成科学研究科複雑理工学専攻終了。博士(科学)。その後、理化学研究所脳科学総合研究センター基礎科学特別研究員、ニューヨーク大学神経科学センターポスドク研究員、情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター研究員を経て、2022年4月より近畿大学情報学部准教授。脳型情報処理技術の確立を目標に、計算論的神経科学と深層学習の研究に従事。日本神経回路学会、日本視覚学会、Society for Neuroscienceの各会員。2022年度日本神経回路学会論文賞受賞。

量子インスパイアードコンピューティング
 デジタルアニーラとその応用

lecturer
岩井 大介(Iwai Taisuke)
富士通株式会社 Strategic Engagement Office エグゼクティブディレクター
[略歴]
 株式会社富士通研究所に入社し、化合物半導体デバイス(高周波、ハイパワーデバイス)、その応用としての携帯端末向けMMICパワーアンプ、基地局向けハイパワーアンプ、ナノマテリアルなど幅広いハードウェアテクノロジーの研究、実用化に従事。2018年から、デジタルアニーラの研究開発を牽引、2020年からは富士通株式会社に移り、CaaS/デジタルアニーラの技術開発からビジネスまでを推進している。
[研究分野、研究テーマ]
  • 量子インスパイアードコンピューティング
  • 組合せ最適化問題
  • マテリアルズ・インフォマティクス
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • IEEE
 

第44回SS研総会

日時 2022年5月27日(金) 総会 15:20-17:30
開催方法 オンライン開催
参加対象 SS研会員
参加費 無料
参加申込み [開催済] 総会は無事終了しました。ありがとうございました。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

15:10- アクセス開始
15:20-15:30
開会挨拶
岡村 耕二(九州大学)
15:30-17:20
特別講演
講演90分+QA20分
特別講演
気候変動と気象現象の激化
正しく恐れ、備えるために
西出 則武
(富士通株式会社 シニアアドバイザー)
プロフィール
 

気象庁のデータ等から過去100年余りの世界と我が国の気候の変化を概観し、「日本の気候変動2020」から今世紀末の我が国の気候の変化についてその概要を紹介する。
次に、近年の気象災害の事例から気象現象の激化等の特徴と防災対応の教訓を抽出するとともに、気象警報等の高度化等の取り組みについて紹介する。
最後に、気象警報等の防災情報が適切な防災行動に結び付くためのヒントとして、いくつかの視点から災害事例を振り返る。

気象災害の激化, 線状降水帯, 気象情報の高度化, 警報の鉄則と宿命, 正常化の偏見
17:20-17:30
閉会挨拶
高木 亮治 (JAXA)

講演者 

気候変動と気象現象の激化 正しく恐れ、備えるために

lecturer
西出 則武
富士通株式会社 シニアアドバイザー
[略歴]
2019年8月-現在 富士通株式会社 シニアアドバイザー
2016年11月-現在 東北大学大学院理学研究科 特任教授
2016年8月-2019年8月 株式会社富士通研究所シニアアドバイザー
2016年6月-現在 長野県 防災総合アドバイザー
2016年5月-現在 株式会社テレビ朝日 防災アドバイザー
1979年~2016年 気象庁、気象庁長官(2014年4月~2016年4月)
[研究分野、研究テーマ]
  • 気象、地震津波、火山に関する防災情報
  • 適切な防災行動を支援する科学・技術
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本気象学会
  • 日本地震学会
  • 日本火山学会
  • 日本災害情報学会

科学技術計算分科会 2021年度会合 富岳スペシャル3.0~新時代の防災・減災~

日時 2022年1月20日(木) 分科会 13:30-17:15
開催方法 オンライン開催(ZOOM予定)
参加対象 SS研会員機関にご所属の方
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 本会合は、2021年度冬イベント(18日:BoF、19日:システム技術分科会合同分科会、20日:教育環境分科会、科学技術計算分科会)の一部です。

開催趣旨

 昨年度は富岳の稼働が始まり、ISC20やSC20でTop500の1位だけでなく、様々なベンチマークで1位になりました。その富岳を利用して、新型コロナウイルスに対する研究開発も行われ、ベンチマークとともにその性能の高さを示しました。一方で、富岳の稼働開始から時間が経っていなかったこともあり、その他の富岳を活用する様々な分野やアプリケーションの成果はまだ見えていませんでした。そこで、今回は富岳を利用している分野の中でも「防災・減災」に注目し、それらの分野において富岳を利用することで開かれる新しい時代に関する講演を行い、SS研会員のみなさまに富岳のすごさを感じていただきます。開催形態は今回もオンラインウェビナーとなります。たくさんのSS研会員のみなさまにご参加いただけることを期待しています。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ開催後に順次掲載予定】

Session1 [前半司会]佐藤 賢斗 (理化学研究所)
13:30-13:35
開催趣旨説明
深沢 圭一郎 (京都大学)
13:35-14:25
講演 40分
Q&A 10分
講演
「「富岳」成果創出加速プログラム地震課題~地震発生から地震動・地盤増幅評価までの統合的予測に向けて~」
堀 高峰
(海洋研究開発機構)プロフィール
 

国難とされる首都直下地震や南海トラフ地震に備えるためには、地震災害の定量的評価が必要となる。本課題では、地下の断層での地震発生から地震波の伝播、そして地盤での揺れの増幅に至るまでを統合的に予測するシステムを構築し、国による地震災害評価での活用を目指している。そのために必要となる高詳細有限要素法での超大規模計算を「富岳」で実施するためのアプリケーションの高度化を行っている。

 地震発生,地震動,地盤増幅,大規模シミュレーション,有限要素法
 プレゼン資料(PDF:5.6MB)
14:25-15:15
講演 40分
Q&A 10分
講演
「「富岳」を使ったゲリラ豪雨予報
   ~2021年夏季のリアルタイム実証実験~」
三好 建正 (理化学研究所) プロフィール
 

2021年7月20日から8月8日までと8月24日から9月5日までの期間、首都圏において30秒ごとに更新する30分後までの超高速高性能降水予報のリアルタイム実証実験を行いました。「富岳」を生かすことで前年よりも20倍大きな1000通りのアンサンブル計算を行い、システム全体を改良しました。また、30分後までの予報を10通り計算し、確率的な予報を行いました。本講演では、富岳を使った最先端の天気予報研究として、本実験について紹介します。

 ゲリラ豪雨,富岳,数値天気予報,データ同化,フェーズドアレイ気象レーダ
 プレゼン資料(PDF:10.5MB)
15:15-15:30 休憩(15分)
Session2 [後半司会]田中 輝雄 (工学院大学)
15:30-16:20
講演 40分
Q&A 10分
講演
「Wisteria/BDEC-01 & h3-Open-BDEC
~(計算・データ・学習)融合によるSociety 5.0実現へ向けて~」
中島 研吾 (東京大学) プロフィール
 

スーパーコンピューティングは,従来の計算科学・計算工学シミュレーションに加えて,データ科学,機械学習等の知見を融合した新しい手法を適用することによって,サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合したシステムを形成し,Society 5.0が目指す人間中心の社会の実現に大きく貢献すると期待される。本発表では,2021年5月14日に運用を開始した「(計算・データ・学習)融合スーパーコンピュータ(Wisteria/BDEC-01)」,及び革新的ソフトウェア基盤「h3-Open-BDEC」について,関連する研究開発の取り組みも交えて紹介する。

 シミュレーション,データ科学,機械学習,混合精度演算,リアルタイム処理
 プレゼン資料(PDF:124MB)
16:20-17:10
講演 40分
Q&A 10分
講演
「A64FX CPU 向けコンパイラとチューニング事例」
原口 正寿 (富士通株式会社) プロフィール
 

理化学研究所と富士通株式会社が共同で開発したスーパーコンピュータ「富岳」は、TOP500、HPCG、HPL-AI、Graph500の4部門で4期連続の世界1位を獲得した。本発表では、「富岳」のCPUであるA64FXで性能を出すためのコンパイラ最適化技術を開発現場の苦労話を交えてお話しするとともに、性能向上のチューニング事例について紹介する。

 A64FX,コンパイラ,最適化,性能チューニング,高速化
17:10-17:15
閉会挨拶
南里 豪志 (九州大学)

講演者 

「富岳」成果創出加速プログラム地震課題~地震発生から地震動・地盤増幅評価までの統合的予測に向けて~

lecturer
堀 高峰 (Hori Takane)
国立研究開発法人 海洋研究開発機構 海域地震火山部門・地震津波予測研究開発センター センター長
[略歴]
1998年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了、博士(理学)学位取得。日本学術振興会特別研究員を経て、1999年から海洋科学技術センター(現在は国立研究開発法人海洋研究開発機構)研究員。2012年4月から主任研究員。2019年4月から現職の地震津波予測研究開発センター長(上席研究員)となる。地震調査研究推進本部専門委員(長期評価部会)、地震予知連絡会委員、日本地震学会代議員などを務める。

「富岳」を使ったゲリラ豪雨予報~2021年夏季のリアルタイム実証実験~

lecturer
三好 建正(Miyoshi Takemasa)
理化学研究所 計算科学研究センター データ同化研究チームチームリーダー
[略歴]
2000年京都大学理学部卒業、気象庁入庁。2003年より2年間、人事院行政官長期在外研究員として米国メリーランド大学に留学、博士号を取得。気象庁予報部数値予報課技術専門官、メリーランド大学助教授を経て、2013年1月より現職。現在、理化学研究所開拓研究本部主任研究員、同数理創造プログラム副プログラムディレクター、京都大学大学院理学研究科連携教授、メリーランド大学大気海洋科学部客員教授、海洋研究開発機構アプリケーションラボ招聘上席研究員を兼任。防災功労者内閣総理大臣表彰(2020)、読売ゴールドメダル賞(2018)、日本気象学会賞(2016)、地球惑星科学振興西田賞(2015)、文部科学大臣表彰若手科学者賞(2014)など多数受賞。気象予報士。
[研究分野、研究テーマ]
  • データ同化
  • 数値天気予報
[所属学会、受賞歴、著書など]
所属学会
  • 日本気象学会
  • American Geophysical Union
  • American Meteorological Society
  • 日本地球惑星科学連合
  • European Geosciences Union
  • 日本工学アカデミー
受賞歴
  • 2008年 日本気象学会山本・正野論文賞
  • 2014年 土木学会水工学委員会 水工学論文賞
  • 2014年 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞
  • 2015年 地球惑星科学振興西田賞
  • 2016年 日本気象学会賞
  • 2016年 Progress in Earth and Planetary Science (PEPS) The Most Accessed Paper Award 2016, Japan Geoscience Union
  • 2017年 Editor's Award, Monthly Weather Review, American
  Meteorological Society, For prompt and detailed reviews of a large
  number of manuscripts
  • 2017年 Progress in Earth and Planetary Science (PEPS) The Most Cited Paper Award 2017, Japan Geoscience Union
  • 2018年 読売ゴールドメダル賞
  • 2018年 理研梅峰賞
  • 2018年 HPCI利用研究課題優秀成果賞
  • 2020年 防災功労者内閣総理大臣表彰
著書
露木義、川畑拓矢(編著)、三好建正、小泉耕、大野木和敏、岡本幸三、門脇隆志、成井昭夫、石川宜広、本田有機、筒井純一、小出寛、坂本雅巳、古林慎哉、初鹿宏壮、松本隆則、山崎信雄、釜堀弘隆、高橋清利、門倉真ニ、和田浩治、加藤浩司、小山亮、尾瀬智昭、萬納寺信崇、平隆介、大河原望、斉藤和雄、瀬古弘、小司禎教、國井勝、青梨和正、気象研究ノート第217 号 「気象学におけるデータ同化」2008年
筆保 弘徳、稲津 將(編著)、吉野 純、茂木 耕作, 加藤 輝之、芳村 圭、三好建正、「天気と気象についてわかっていることいないこと ようこそそらの研究室へ」2013年
 

Wisteria/BDEC-01 & h3-Open-BDEC~(計算・データ・学習)融合によるSociety 5.0実現へ向けて~

lecturer
中島 研吾(Nakajima Kengo)
東京大学情報基盤センター教授 理化学研究所計算科学研究センター副センター長
[略歴]
 1985年03月 東京大学工学部航空学科卒業
 1985年04月 株式会社三菱総合研究所
 1993年07月 テキサス大学オースティン校大学院修了
 1999年07月 財団法人高度情報科学技術研究機構
 2004年04月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻
 2008年04月 東京大学情報基盤センター,現在に至る
 2018年04月 理化学研究所計算科学研究センター副センター長
[研究分野、研究テーマ]
  • 数値流体力学,計算力学
  • 数値線形代数
  • 並列アルゴリズム
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • IEEE,SIAM
  • 情報処理学会,日本応用数理学会,日本計算工学会
  • 平成20年度山下記念研究賞(情報処理学会)
  • Best Paper Award, IEEE ICPADS 2014
  • Best Paper Award, HPC Asia 2018
 

A64FX CPU向けコンパイラとチューニング事例

lecturer
原口 正寿 (Haraguchi Masatoshi)
富士通株式会社
ミッションクリティカルシステム事業本部 HPCシステム事業部 言語ソフトウェア部 シニアアーキテクト
[略歴]
1993年富士通入社。スーパーコンピュータ向けのコンパイラの研究開発、性能評価に従事。

教育環境分科会 2021年度会合 AIで変わる教育?教育が変えるAI!

印刷用ご案内

日時 2022年1月20日(木) 9:00-12:30
開催方法 オンライン開催(ZOOM)
参加対象 SS研会員、CS研会員、IS研会員の各機関ご所属の方
参加費 無料
参加申込み 開催済
その他 本会合は、2021年度冬イベント(18日:BoF、19日:システム技術分科会合同分科会、20日:教育環境分科会、科学技術計算分科会)の一部です。

開催趣旨

 近年のAI技術の発展はめざましく、産業へのICT応用の大きな部分を占めるようになっています。
 一方、ディープフェイクなど影の面も取り沙汰されるようになり、世間的にも大きな話題となることが多くなっています。教育方面への応用は、学習塾などで先行している形ですが、昨年来のコロナ禍により期せずしてデジタル化が大きく進展した公教育での応用も期待されます。
 今回は、LAの研究分野を中心に、機械学習を用いた学習データ分析や、そのシステム化、説明可能なAIの教育分野への応用可能性などについてご講演をいただきます。さらに、今後AIが教育をどう変えていくのか、教育での利用のためにAI技術をどのように進展させていくべきなのか、などについて議論を深めていきたいと考えています。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ本ページに掲載】

9:00- 開始
[司会] 松葉 龍一 (熊本大学)
9:00-9:05
開催趣旨説明
隅谷 孝洋 (広島大学)
9:05-9:45
講演 30分
Q&A 10分
講演1
教育データの利活用による教育の未来
緒方 広明 (京都大学) プロフィール
 

GIGAスクール構想やコロナ禍の影響により、教育データの利活用の基盤整備が急速に進んでいる。このようにして収集される膨大な教育データを用いて、機械学習やラーニングアナリティクス、説明可能AIなどの先端技術を用いた教育・学習をする研究も盛んに行われるようになった。本講演では、それらの研究事例を紹介し、今後の課題について議論する。

 ラーニングアナリティクス, 教育データ利活用, スタディログ、学習支援システム
 プレゼン資料(PDF:4.3MB)
9:45-9:55 休憩(10分)
9:55-10:35
講演 30分
Q&A 10分
講演2
生体情報を用いた学習者の心的状態推定の試み
松居 辰則 (早稲田大学) プロフィール
 

ICTによる教育や学習支援に関して多くの研究・開発が行われてきている。中でも、人工知能技術を用いた教育・学習サービスも日常的になりつつある。こういったサービスの多くは知識獲得や理解支援を目的としたものである。一方、人間教師は学習者の心的状態を推定した上で教育や学習支援を行っている。講演者らはコンピュータに学習者の心的状態の推定機能を実装し新しい学習支援システムの開発を目指している。本講演では生体情報を用いた学習者の心的状態推定の試みを紹介し、今後の教育・学習支援の新しい展開の可能性を議論したい。

 心的状態の推定, 生体計測・生体情報, 教育・学習支援, Learning Analytics, 機械学習
 プレゼン資料(PDF:5.4MB)
11:10-11:15 休憩(10分)
10:45-11:25
講演 30分
Q&A 10分
講演3
現場が「使える」と感じるAIを目指して
 人の言葉で説明する説明可能AI
富士 秀 (富士通株式会社) プロフィール
 

人工知能(AI)は、未知の問いに対して「Yes/No」や「87%」という推定結果を返してきますが、実際の現場担当者や専門家にとっては、この結果がどのように導き出されたかがわからなければ安心して使うことができません。本発表では、この課題に対して私たちが取り組んできた数種類の説明可能AI、特に自然文で説明する説明可能AIの技術を紹介し、ゲノム医療への適用を一つの事例として、説明可能AIの現場適用における課題と対応についてお話しします。

 説明可能AI, 自然言語処理, 人工知能, 自然文、ゲノム
 プレゼン資料(PDF:5.5MB)
11:25-11:35 休憩(10分)
11:35-12:25
50分
パネルディスカッション
AIで変わる教育?教育が変えるAI!
ファシリテーター:
 田村 恭久 (上智大学) プロフィール
パネリスト:
 緒方 広明 (京都大学)
 松居 辰則 (早稲田大学)
 富士 秀 (富士通株式会社)
12:25-12:30
閉会挨拶
小林 真也 (愛媛大学)

講演者

教育データの利活用による教育の未来

lecturer
緒方 広明 (Ogata Hiroaki)
京都大学 学術情報メディアセンター 教授
[略歴]
平成 4年 3月 徳島大学工学部知能情報工学科 卒業
平成 6年 3月 徳島大学大学院工学研究科 博士前期課程 修了
平成 7年 3月 徳島大学大学院工学研究科 博士後期課程 退学
平成10年 5月 博士(工学)取得 (徳島大学)
平成 7年 4月 徳島大学 助手 工学部
平成11年 4月 徳島大学 講師 工学部
平成13年 3月 徳島大学 助教授 工学部
平成13年 9月 米国コロラド大学ボルダー校 客員研究員
 ~平成15年 2月まで
平成21年10月 (独) 科学技術振興機構(JST) さきがけ 兼任研究員
 ~平成24年 3月まで
平成25年10月 九州大学 教授 基幹教育院
平成29年 4月 京都大学 学術情報メディアセンター 教授
現在に至る
[研究分野、研究テーマ]
  • 教育学習支援システム
  • ラーニングアナリティクス
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • mLearn 2009 Best Paper Award
  • mLearn 2009 Best Paper Award
  • APSCE Distinguished Researcher Award (2014)
 

生体情報を用いた学習者の心的状態推定の試み

lecturer
松居 辰則 (Matsui Tatsunori)
早稲田大学 人間科学学術院 教授
[略歴]
1988年 3月 早稲田大学理工学部数学科 卒業
1990年 3月 早稲田大学大学院理工学研究科数学専攻修士課程 修了
1993年 3月 早稲田大学大学院理工学研究科数学専攻博士後期課程 退学
1994年 2月 博士(理学)早稲田大学
1992年~1995年 早稲田大学理工学部 助手
1995年~1997年 東京学芸大学教育工学センター 助手
1997年~2004年 電気通信大学大学院情報システム学研究科 助教授
2004年~2007年 早稲田大学人間科学部(現人間科学学術院) 助教授
2007年~ 早稲田大学人間科学学術院 教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 人工知能の教育・学習への応用
  • 教育評価の数理的手法
  • Learning Analytics(心的状態の推定)
  • 感性情報科学 など
[所属学会]
  • 人工知能学会,電子情報通信学会,教育システム情報学会,日本感性工学会,学習分析学会 など
[受賞歴]
  • 教育システム情報学会論文賞,日本教育工学会論文賞,日本感性工学会技術賞,人工知能学会研究会優秀賞 など
[著書など]
  • 個別学習環境における深いインタラクションの実現を目指して, 人工知能学会誌「小特集:仮想空間を介したインタラクション」, Vol.36, No.4, pp.480-483 (2021)
  • 生体情報を用いた学習者の心的状態推定と学習支援の試み, 教育システム情報学会論文誌, Vol.36, No.2, pp.76-83 (2019)
  • マルチモーダルラーニングアナリティクス, 情報処理《特集「ラーニングアナリティクス」》, Vol.59, No.9, pp.810-814 (2018) など

現場が「使える」と感じるAIを目指して
人の言葉で説明する説明可能AI

lecturer
富士 秀 (Fuji Masaru)
北海道大学 情報基盤センター 教授
[略歴]
1987年 英国王立ロンドン大学キングズ校工学部卒。1988年 (株)富士通研究所入社。多言語機械翻訳、自然言語処理の研究に従事。2014年~2017年 情報通信研究機構(NICT)専門研究員。2018年 富士通研究所人工知能研究所主任研究員。現在、人工知能研究所発見数理PJにて説明可能AI担当プロジェクトマネージャー。博士(工学)(奈良先端大 自然言語処理学専攻)。
[研究分野、研究テーマ]
  • 説明可能AI、ゲノム分野向けAI
  • 自然言語処理、多言語機械翻訳
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 言語処理学会理事、情報処理学会、同自然言語処理研究会
  • 第4回および第7回アジア太平洋機械翻訳協会 長尾賞受賞
  • 医学のあゆみ2021『自然言語処理と説明可能なAIによる新次元サイエンス』

戻る

AIで変わる教育?教育が変えるAI!

lecturer
田村 恭久 (Tamura Yasuhisa)
上智大学 理工学部 教授
[略歴]
1987年 上智大学大学院理工学研究科 博士前期課程修了。同年日立製作所システム開発研究所。1993年上智大学。1997年博士(工学)。専門は教育工学、教育の情報化、学習履歴分析、自己調整学習支援。学習分析学会理事長、ISO/IEC JTC 1/SC 36メンバー、ICT CONNECT21 理事・技術標準WG座長、文部科学省 教育データの利活用に関する有識者会議 委員。

合同分科会 2021年度会合 「オンラインとリアルの新しい関係」

印刷用ご案内

日時 2021年1月19日(水) 分科会 13:30~18:00(予定)
開催方法 オンライン開催(ZOOM 予定)
参加対象 SS研会員機関にご所属の方
参加費 無料
参加申込み 開催済
申込み締め切りました。ご希望の方はSS研事務局までお問い合わせください。(ssken-office@ml.css.fujitsu.com)
その他 本会合は、2021年度冬イベント(18日:BoF、19日:システム技術分科会、合同分科会、20日:教育環境分科会科学技術計算分科会)の一部です。

開催趣旨

 「Zoom飲み会」という言葉が世に出始めたとき,多くの人が,意外な言葉の組み合わせを面白がるような雰囲気がありました。  それから1年あまり,「オンライン〇〇」の「〇〇」にどのような言葉が来ても,誰も何も驚かない日常になっています。  オンライン技術により多くの「不可能」が「可能」になりつつあります。その一方,いろいろな場面で,「やはり『リアル』  でないと」と実感させられることも再三再四ではありません。オンラインとリアルの関係性が急速に変化しつつある中,誰も  取り残さず,どのような機会も取り逃がさないことが強く求められています。今回の合同分科会では,「オンラインとリアルの  新しい関係」をテーマとし,新しい日常をより良くする挑戦を紹介します。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ会合後に掲載予定】

13:25- ウェビナー接続開始
Session1 [司会]西村 浩二 (広島大学)
13:30-13:40
会長挨拶
岡村 耕二 (九州大学情報基盤研究開発センター)
開催趣旨説明
楫 勇一 (名古屋大学)
13:40-14:30
講演 40分
Q&A 10分
講演
情報技術は高等教育をどう変えるか?
ポスト・コロナの大学運営を考える
山本 秀樹 (AMS合同会社)プロフィール
 

コロナ以前から全ての授業がオンラインで行われていたミネルバ大学。設立から僅か4年でMIT を上回る受験者数を実現し、世界の大学、企業、行政で高く評価されている同大学が情報技術を どのように使って「高等教育の再創造」を実現しようとしているのか解説します。 また、ミネルバ大学をベンチマークとして既存の大学や企業における人材育成をどのように改革 できるか、日本における支援事例からヒントを導きます。

 大学経営, デジタル・トランスフォーメーション, コンピテンシー育成, オンライン学習,キャリア構築支援
 プレゼン資料(1/19版)(PDF:3.3MB)
14:30-14:35 休憩(5分)
14:35-15:25
講演 40分
Q&A 10分
講演
New Normalにおける新たな働き方
~Work Life Shiftは進化する~
阿萬野 晋 (富士通株式会社)プロフィール
 

2020年7月に、ニューノーマルにおける新たな働き方「Work Life Shift」を発表し、社員が業務の目的に応じて主体的に最適な時間や場所を選択する働き方としたことで、テレワーク中心でも生産性やエンゲージメント向上に向けた施策を実践し、一定の効果が得られた。今般、新たに見えてきた課題への対処を含め「Work Life Shift2.0」として、今後においてもDX企業としてふさわしいハイブリッドワークの実践、ワークとライフのシナジー追求などを通じて、社会やお客様の課題解決や持続的成長に貢献する、より進化した施策展開について紹介する。

 Well-being, DX企業, Hybrid Work, 自律と信頼, コミュニケーション
 プレゼン資料(PDF:7.7MB)
15:25-15:30 休憩(5分)
15:30-16:00
報告 30分
BoF (Birds of a feather) 報告
 ・オンラインツールのいいところ悪いところ
 ・オンラインとリアル
 ・SS研のいいところ悪いところ
 前日に開催されましたBoFの報告をビデオでご紹介いたします。
16:00-16:05 休憩(5分)
Session2 [司会]富士通委員
16:05-16:55
講演 40分
Q&A 10分
講演
時代と共に進化し続けるシヤチハタブランドをデジタルでも
~自己否定の精神を受け継ぐ~
斉藤 可菜子(シヤチハタ株式会社)プロフィール
 

なぜ文具メーカーのシヤチハタが電子印鑑市場に乗り出したのか、それはシヤチハタ文化に根強く残っている、「自己否定」の精神から生まれたものでした。印鑑のシヤチハタから今日に至るまでのシヤチハタの歴史と共にご紹介します。また、「脱ハンコ」と謳われる中、電子印鑑の必要性とは?電子印鑑だから実現できる新たな価値をご提案します。

 DX,電子印鑑,ペーパーレス,脱ハンコ
 プレゼン資料(1/20版)(PDF:1.5MB)
16:55-17:00 休憩(5分)
17:00-17:50
50分
パネルディスカッション
大学における「取り残されそうな問題」への取り組み
コーディネーター:
山里 敬也 (名古屋大学)プロフィール
パネリスト:
山本 秀樹 (AMS合同会社)
鈴木 久雄 (岡山大学)プロフィール
立川 智章 (東京理科大学)プロフィール
17:50~18:00
閉会挨拶
野田 茂穂 (理化学研究所)

講演者 / コーディネーター / パネリスト

情報技術は高等教育をどう変えるか?
ポスト・コロナの大学運営を考える

lecturer
山本 秀樹 (Yamamoto Hideki)
AMS合同会社 代表
[略歴]
 新卒で東レ株式会社入社、高機能繊維の用途開発を担当し、主に航空宇宙/自動車/電子部品/土木建築/スポーツ・アパレル分野での新製品開発を経験。経営コンサルティング会社であるブーズ・アンド・カンパニー(現EY Strategy& )で化学素材、航空宇宙分野における事業戦略策定、M&Aアセスメント、事業再生などを支援、住友スリーエム株式会社(現3M Japan)でマーケティング部長を経て、2014年に国内外企業の新規事業開発・用途探索支援を行なうAMS合同会社を設立。
2010年より大学生のキャリア構築支援活動を始め、2015年から2017年までMinerva University (ミネルバ大学)日本連絡事務所代表を務めた。現在は、Dream Project Schoolを主催し、ミネルバ大学の運営やカリキュラムを日本の教育機関や企業の人材育成に応用する経営支援や大学での講師などを務める。
[研究分野、研究テーマ]
  • 学習の科学
  • 汎用能力
  • 高機能化学素材の新規用途探索
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 『世界のエリートが今一番入りたい大学ミネルバ』
  • 『最難関校ミネルバ大学式思考習慣』等

New Normalにおける新たな働き方
~Work Life Shiftは進化する~

lecturer
阿萬野 晋 (Amano Susumu)
富士通株式会社 理事
        EmployeeSuccess本部長
[略歴]
1992年04月  富士通株式会社入社
2012年05月  同社 国際人事部ASEAN分室長(兼)Fujitsu Asia
2014年10月  同社 人事本部シニアディレクター
2017年04月  同社 プロダクト事業推進本部人事部長
2019年12月  同社 総務・人事本部労政部長
2021年04月~ 同社 理事
            Employee Success本部長

時代と共に進化し続けるシヤチハタブランドをデジタルでも
~自己否定の精神 を受け継ぐ~

lecturer
斉藤 可菜子 (Saitou Kanako))
シヤチハタ株式会社 システム法人営業部
[略歴]
システム法人営業部に配属後、新規・既存顧客をメインに担当。
コロナ禍で大きく後押しされた、テレワークやペーパーレスの課題解決に日々お客様と共に取り組んでいる。

大学における「取り残されそうな問題」への取り組み

lecturer
山里 敬也 (Yamazato Takaya)
名古屋大学 教養教育院 教授
[略歴]
  • 昭63信州大・工・電子工卒.
  • 平2同大大学院修士課程了.
  • 平5慶大大学院博士課程了.博士(工学).
    同年名大・工・電子情報・助手.
  • 平9より平10まで, ドイツカイザースラウテルン大・客員研究員.
  • 平10同大・情報メディア教育センター・助教授,
  • 平16同大・エコトピア科学研究機構,
  • 平19同大・エコトピア科学研究所・准教授,
  • 平22同大・教養教育院・教授,現在に至る.
    同大・工学研究科電子情報システム専攻,
    同大・情報基盤センター教育情報メディア研究部門を兼務.
[研究分野、研究テーマ]
  • オープン教材
  • 確率共鳴
  • 可視光通信
[所属学会、受賞歴、著書など]
  1. 電子情報通信学会第76回(令和元年度)論文賞、2020年6月
  2. IEEE Communication Society 2006 Best Tutorial Paper Award(米国電気電子学会通信ソサイエティ2006年最優秀解説論文賞)、2006年6月

大学における「取り残されそうな問題」への取り組み

lecturer
鈴木 久雄 (Suzuki Hisao)
岡山大学 全学教育・学生支援機構 教授
[略歴]
1980年3月 日本体育大学大学院体育学研究科修士課程 修了
1980年4月 岡山大学教養部 助手
2006年7月 岡山大学教育学部 教授
2008年4月 岡山大学 スポーツ教育センター長
2016年4月 全学教育・学生支援機構 教授
2021年4月 岡山大学 名誉教授・特任教授
[研究分野、研究テーマ]
  • スポーツ教育学
  • 身体活動増進プログラムの開発研究
  • 熱中症予防に関する研究
  • 腎疾患患者の運動療法
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本体力医学会
  • 岡山スポーツ医科学研究会
  • 日本産業衛生学会優秀ポスター賞4度授賞
  • 公益財団法人全国大学体育連合「大学体育教育賞」

大学における「取り残されそうな問題」への取り組み

lecturer
立川 智章 (Tatsukawa Tomoaki)
東京理科大学 工学部情報工学科 准教授
[略歴]
2004年3月 東京工業大学 大学院理工学研究科 修士卒業
2004年4月~2010年3月 日本SGI株式会社
2012年1月 東京大学 大学院工学系研究科 博士課程卒業, 博士(工学)
2012年2月 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 招聘研究員
2015年4月 東京理科大学 工学部第一部 経営工学科 講師
2016年4月 同大 工学部 情報工学科 講師
2020年4月~現在 同大工学部 情報工学科 准教授
[研究分野、研究テーマ]
  • 進化最適化
  • 設計探査
  • 航空交通
[所属学会、受賞歴、著書など]
  • 日本機械学会
  • 進化計算学会
  • IEEE
  • 2018年12月 論文賞(進化計算学会)
  • 2018年10月Excellent Paper Award(The 25th National Computational Fluid Dynamics)
  • 2013年6月 画像電子技術賞(画像電子学会)
  • 2011年12月 Young Researcher Award(IEEE Computational Intelligence Society Japan Chapter)